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S9 相手は退場⁉︎ 電光カイリューと審判の猫 最高レート1956

はじめに

 はじめましての方ははじめまして。sia(シア)という者です。今回はS9で使っていた構築を紹介します。私にしては珍しく環境に多いポケモンで構築を組みましたが、(最終結果は悪くても)かなり強い構築だと感じたため紹介します。

構築経緯

①ヒスイポケモンのなかで専用技の効果や種族値がとても魅力的に感じたオオニューラから構築をスタートしました。
②オオニューラを毒菱型にしたため、毒菱と相性がいい身代わりを自然と採用できるテツノツツミを採用しました。
③毒菱と相性がいい枠の2匹目として羽休めを覚えて且つエースになれるカイリューを採用しました。
④このままではオオニューラが不利な地面タイプをテツノツツミだけに任せることになるため地面対策としてウーラオス水を採用しました。
⑤前期ドヒドディンルーが結果を残したことから受け系統のポケモンの対策も必要だと考え、カタストロフィやステルスロックの削りが優秀且つ汎用性も高いディンルーを5匹目に採用しました。
⑥最後に受けループ対策の2匹目としてディンルーとも相性がいいヘイラッシャを身代わり地割れ型で採用しました。

コンセプト

1.オオニューラの毒菱+テツノツツミでできるだけ荒らし、最後はカイリューを通す。
2.オオニューラを通せない構築もウーラオスやテツノツツミのようなポケモンで対面で勝つ

個体解説

オオニューラ
・性格:意地っ張り
・特性:軽業
・持ち物:レッドカード
・テラスタル:霊
・努力値:H156 A28 B196 D12 S116

H:16n-1
HB:特化カイリューの地震耐え
HD:C252ハバタクカミの眼鏡ムーンフォース耐え
S:準速ガブリアス抜き 軽業発動時ブーストエナジーテツノツツミ抜き 

毒菱/インファイト/フェイタルクロー/シャドークロー

 前回の単体考察で紹介した個体です。レッドカードにより目の前にいるハバタクカミやテツノツツミはもちろん、レッドカードで偶然引いたこれらのポケモンにも軽業発動で先制して攻撃できるため勝つことができます。この動きをすることで後述するカイリューが止まりにくくなります。
 そもそもオオニューラ自体の性能がかなり高いためこのポケモンだけで2匹倒すことも少なくありませんでした。フェイタルクロー対策の鋼タイプもインファイトで倒せる点も優秀です。
 シャドークローはハバタクカミやサーフゴーの対策になりますが、カイリュー対策で採用した霊テラスとも相性がいいです。

https://note.com/sia45995105/n/ne66bc3344a15

テツノツツミ
・性格:臆病
・特性:クォークチャージ
・持ち物:ブーストエナジー
・テラスタル:霊
・努力値:B4 C252 S252
・身代わり/アンコール/ハイドロポンプ/フリーズドライ

 間違いなく今期のMVPはこのポケモンでした。毒菱+身代わりで相手をフリーズドライの圏内に入れると命中不安に怯えなくてよくなります。もしハイドロポンプを撃たなければいけない場面になってもこのポケモンはほぼ全て当てていました。毒菱が効かないor撒けなかった試合も氷で勝つことがありました。
 S3でもテツノツツミを使っていて感じていたことですが、このポケモンは明確な役割対象がいない代わりにどのポケモンに対しても(技外しを除いて)確実に仕事ができるという強味があると思います。
 ミラーの同速勝負もオオニューラのおかげで少なかったのでとても強かったです。

このポケモンはS3でも使っていたテツノツツミの調整を変えたものです。譲ってくださった知人には感謝です。

カイリュー
・性格:陽気
・特性:マルチスケイル
・持ち物:クリアチャーム
・テラスタル:電気
・努力値:H52 A252 S204

H:6n-1
S:+1で最速テツノツツミ抜き

・竜の舞/羽休め/けたぐり/雷パンチ 

 おそらく誰も見たことがないカイリューです。最初は食べ残しのノーマルテラスタルで使っていましたが、甘えるハバタクカミやウーラオスを倒せなかったので色々と変えました。
 まず持ち物を甘える対策のクリアチャームにしました。甘えるでカイリューを対策できると甘えている相手にはよく刺さりました。また威嚇が無効化、シャドーボールや噛み砕くによる耐久ダウンを考慮しなくて済むといった予想外の活躍をしてくれました。正直このポケモンは火炎玉でも持たせない限り何を持たせても強いと思います。
 技構成は毒菱を踏まない鋼や毒タイプは相手側が地震を勝手に警戒してくれるためそれらのポケモンが切る可能性があるテラスタルタイプの飛行意識で雷パンチを採用しました(もちろん最初から飛行タイプのポケモンにも刺さります。)
ウーラオス水やウーラオス水意識の水テラスポケモンにも刺さるため実はかなり強いです。
 けたぐりはカイリューミラーの際ノーマルテラスタルのカイリューを倒せる他、ディンルーやパオジアンなどの悪タイプにも大ダメージを狙えます。
ちなみにカイリューはノーマルテラスならけたぐりですが、飛行テラスには雷パンチで勝てます。
 電気テラスは雷パンチの威力をあげるだけでなく、弱点を地面だけにできます(もともと飛行タイプなので撃たれにくいのもいい点)。またサンダーの静電気、カイリューやサーフゴーの電磁波などにも強くなります。サーフゴーはノーマルテラスを考えるとシャドーボールが撃てずゴールドラッシュを選択することもあり鋼耐性が得られる点も偉かったです。他にはハッサムやジバコイルの攻撃も受けやすくなります。
 このカイリューはかなりSに振っているためオオニューラで相手のブーストエナジーを消費させると竜の舞1回でテツノツツミより速くなり起点にされない点も優秀です。
 ここまでいいことばかり書きましたが、HBアンコールカイリューやランドロスRには勝てないため注意が必要です。ここはけたぐりをアイススピナー等に変えることで対策できたので反省点です。
 ちなみに神速はありませんが、カイリューミラーで絶対にスピード勝負で勝って欲しかったのでスピードボール入りという拘りがあります。

ウーラオス水
・性格:意地っ張り
・特性:不可視の拳
・持ち物:気合いの襷
・テラスタル:水
・努力値:A252 B4 S252
・水流連打/インファイト/冷凍パンチ/草分け

 普通の襷ウーラオスに草分けを採用しました。オオニューラの苦手な地面タイプの対策枠ですが、単純に強いため選出回数はとても多かったです。
 カイリューはランドロスRが苦手なためこのポケモンでテラスタルを切らせるorテツノツツミで対応する形で対策をしていました。
 技構成は地面に強い水流連打、ヌメルゴンなどの鋼タイプに抜群であるインファイト、カイリュー意識の冷凍パンチ、ミラーで有利になれる草分けです。
 ウーラオスミラーで相手側の選択肢はインファイトや水流連打、蜻蛉返りが主な選択肢ですが、草分けを撃つことで次のターンウーラオスが先制して動けます。もし相手の方が速く行動した場合は拘りスカーフと特定できるためそのままカイリューの起点にできます。ちなみにウーラオスは草分け+インファイトで倒すことができます。
 テラスタルは鉢巻きウーラオスの個体を技構成だけ変更して使ったため水テラスタルですが、1度もテラスタルを使うような場面がなかったため気にしなくていいかもしれません。

ディンルー
・性格:慎重
・特性:災いの器
・持ち物:オボンの実
・テラスタル:水
・努力値:H20 A12 B252 D196 S28

H:2n+1
A:パオジアンへの乱数意識
HD:C252拘り眼鏡イーユイの炎テラスオーバーヒート15/16耐え
S:無振りカバルドン+2


・地震/カタストロフィ/吹き飛ばし/ステルスロック

 相手をとにかく削るために採用したポケモンです。最初はカイリューの持ち物が食べ残しだったためカバルドンにしていましたが、クリアチャームに変更したため砂を起こさないディンルーにしました。受けループ対策だけを考えるなら砂地獄、身代わり、挑発のような技があった方がいいと思いますが、育成する時間がなかったため昔育成した個体を使いました。私はカバルドンは信用していますが、このポケモンはカタストロフィを外すことも多く信用していませんでした。途中から採用したため選出回数もかなり少なくその内1戦は通せんぼう挑発ランドロスに嵌められました。
 使い手が弱かっただけでこのポケモン自体は間違いなく強いと思います。 

ヘイラッシャ
・性格:腕白
・特性:天然
・持ち物:食べ残し
・テラスタル:フェアリー
・努力値:H252 A4 B 164 D60 S28

H:16n +1
HB:A特化カイリューの拘り鉢巻逆鱗を食べ残しと守るを合わせることで2耐え
HD:C特化拘り眼鏡サーフゴーの10万ボルトを14/16耐え
S:ミラー意識


・ヘビーボンバー/欠伸/身代わり/地割れ

 S9で初めて育成した地割れ採用のヘイラッシャです。ディンルーのステルスロックと相性がいい欠伸を使えること、耐久系のポケモンには身代わり+地割れで勝てることを評価し採用しました。このポケモンも基本選出のポケモンではないため選出率は高くないですが、想像以上に使いやすいポケモンでした。地割れはあまり当たりませんでしたが、欠伸をしてるだけで体力も回復するためそもそも受け系統のポケモン以外に地割れを撃つ必要がなかったかもしれません。

選出

1.オオニューラ+テツノツツミ+カイリュー
 
基本選出です。オオニューラで荒らしてからテツノツツミで削り+カイリューの起点作りを行います。機械的な動きができるため初心者の方にもおすすめしたい並びです。
2.ウーラオス+オオニューラorテツノツツミ+カイリュー
 
オオニューラが苦手な地面タイプがいたときの選出です。地面タイプをウーラオスで処理できそうならオオニューラ、できない様子orテツノツツミが止まる状況が少ない場合はテツノツツミを選出します。この構築も最後はカイリューに任せます。
3.ディンルー+ヘイラッシャ+カイリュー
 ステルスロック+欠伸でカイリューが通せるorヘイラッシャの身代わり地割れで嵌められる受けループにこの選出を行います。オオニューラとテツノツツミをかなり信用していたためほとんどこの選出は行なっていません。

振り返り

 今期も最終日4日前まではレートが1956もあったにも関わらず最後はパオジアンの怯みに泣かされたシーズンでした。構築自体はとても強く、テツノツツミは相変わらず自覚の塊だったのでとても悔しいです。ヘイラッシャとディンルーの枠を完成させられなかったことが敗因だと考えているため来期はしっかりと構築を組みます。

最後に

 最近はラッキーを使えていないのでそろそろ構築に採用したいです。実際このポケモンがいないとどうしてもモチベーションが上がらないので……
 改めてテツノツツミを譲ってくださった知人へありがとうございます。

 質問などがあれば、Twitterの@sia45995105までお願いします。


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