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昔の録画機は不便だった

今でこそ番組表から録画したい番組を探して録画予約することや、同じ時間帯の複数の番組を録画するなどが当たり前ですが、20年以上前のビデオテープ(VHS)に録画する時代では、今のような便利さはほとんどありませんでした

今回はビデオテープ時代と今の時代の「録画」についてと、ビデオテープ(デッキ)の種類について記事を書きます

何が違うのか

※レコーダーとの比較になります。
○録画機(ビデオデッキ)の他にビデオテープが必要。(現代はハードディスクに録画できる上、保存のために記録用のブルーレイやDVDに録画する方法も選べる)

○ビデオテープの残量を意識する必要があった

○録画モードに「3倍」があり、これを使うと120分テープなら360分(6時間)録画できたが、画質は悪くなる。(一部機種は5倍モードもあったが、対応機種が限られる上に画質もさらに悪い)

○現在のような番組表はビデオデッキにはなかった。そのため、新聞のテレビ欄などから目的の番組を探し、録画する番組の時間を手動で選んで予約する必要があった。(Gコードによる予約方法もあったが、それでも今よりは不便)

○1台のビデオデッキで1番組しか録画できなかった。そのため、同じ時間帯の複数の番組を録画するには、ビデオデッキが2台以上必要だった

○録画中は他のビデオテープの再生もできなかった。この場合も2台のビデオデッキが必要だった

○録画が終わるまでは、途中の観たい部分を観ることができない。(例:音楽番組でPerfumeの番が終わったが、録画が終わるまではテープを巻き戻せないので、Perfumeの場面を観れない)

○現在はデジタルチューナー使ってビデオデッキの外部入力に接続しないと放送を録画できない
→ビデオデッキは一部のレコーダー一体型を除き、アナログチューナーしか搭載していないためである。(アナログ放送は2011年に終了)

○アナログのため、今のハイビジョンや4Kに比べると画質は悪い。(後述のD-VHSは除く)

ビデオテープ(デッキ)の種類

VHS

最も多く使われた規格。ビデオといえばこのVHSを指す人も多いかと思う。映像端子がコンポジット(黄色)のみで、画質は当時で言えば標準的

S-VHS

上記VHSの上位互換で高画質。デッキにS端子が備わる。繋ぐにはテレビ側にもS端子が必要。(なければ上記と同じコンポジット接続)
S-VHSで録画したテープはVHSデッキでも再生できることが多い。(説明書を要確認)
VHSの画質で十分と思ったユーザーが多いためか、VHSほど普及はしなかったらしい

D-VHS

ハイビジョン録画に対応したVHSだが、当時はハイビジョン放送があまり普及しなかったことや、同時期にDVDが普及してたこともあり、S-VHS以上に普及しなかった

ベータマックス

VHSとは全く別の規格で、テープの大きさが違う。そのため、互換性は全くない
昭和の時代にVHSとの規格争いがあったらしいが、最終的にVHSが普及する形となった

その他、ビデオカメラなどで使われていた8ミリビデオやミニDVなどもある。(これ以上書くとキリがないのでここでは割愛)

まとめ

今の「録画」はかなり便利になっていますが、ビデオテープ時代の「録画」は今に比べると非常に不便だったということです。20年前まではそれが当たり前だったので気にならなかったのかもしれませんが、今の時代にビデオテープ時代のやり方は受け入れられないと思います。(自分もそう)

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