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若い時は旅に出ろ!①2025年井上さんマガジンです

2025年、一月です!
今年も井上さんマガジンどうぞよろしくお願い致します。
長かった風邪もやっと良くなり、井上さんのアトリエに行って来ました。

前回11月に行った時、真っ白だった作品。削るかとおもいきや、また色が重なって、今は、この様な感じに変化していました。⇩


2ヶ月ぶりに、行った井上さんのアトリエで、お昼を頂きながら、今回は、井上さんが若い時に行ったオーストラリア一人旅、の話しになりました。

井上さんは愛知県の出身です。
映画の看板を描いていたお父さんの影響もあり、幼い頃からずっと絵を描いていて、その頃からもう、画家になると決めていたそうです。
そして、中学を卒業後、親元を離れ自立し、トヨタの全寮制高校に入ります。働きながら、独学で絵を描いていく。
美大出身の経歴とは全然違う、画家としては異端?の経歴の持ち主です。
高校卒業後、トヨタで働くのですが、「画家になりたいので、辞めます!」と辞表を出し、二十歳から、東京に出てだそうです。

この作品もこの様に変化しました(前回11月の画像から)

色々なアルバイトをしながら5年間、独学で鍛錬し、画力はしっかり身につき、どの様な絵も描けるようになっていたそうです。
(井上さんは、元々、デッサン、写実の表現が、得意な方だったそうです。今の作品からは、分かりませんね。)

でも一番大切なこと、
「何を自分は、描きたいのか?」が、わからなくなっていたそうで.....。

ある時、テレビにふと出ていた、パプアニューギニアの番組を見て、「ここに行こう!」と思い立ったそうなのです。

すぐに行動する井上青年は、
[最初にオーストラリアに行き→北に上がりながら→パプア・ニューギニアへ行く]
という、なんとも大雑把?な旅の計画を立て、アルバイトでお金を貯め、日本を旅立ちました。 


オーストラリアに着いた井上青年は、「とりあえず、北へ行こう!」と
地図を開き、、、、、
「ここだ!」「Woywoy」
という小さな街迄の電車のチケットを買いました。
「『オイオイ』ってなんか響きがいいでしょ?」と話しながら、井上さん。それが「Woywoy」を選んだ理由だそう。
この旅の最初の一歩でした。

所持品は、テントと寝袋です。
テントで寝泊まりしながら、パプア・ニューギニアまで行く計画!!!
さすが、若いからできたこと!!!

それにしても、双六(すごろく)みたいな旅。。。
若いって無謀でいいなー。

夕日を浴びて。大分寝かせている作品。

初めは、井上青年は、歩いて、時々ヒッチハイクして、海岸線沿に北に進みました。
時期は、12月。
オーストラリアは夏でした。

夜は、海岸沿いにテントを立てて、眠る。テントの中から入り口のチャックを少しずつ開くと、そこには、今まで見たこともない数の満天の星、星、星!!!⭐️(私も見てみたいなー。)

しかし日中は40度になる暑さ。
歩きながら井上青年は、徐々に疲れがピークに達して、
ある時、道路で寝転がり休んでいました。
すると、通りかかった地元の方が
「ジーザスか???」「キリストにそっくりだ!!!!」
と、驚き‼️
お家に連れて行ってくれ、ご馳走し休ませてくれたそうです。
元々痩せ型ですが、日焼けして、髭も伸び、疲れてやつれた、井上青年。確かに、似ていたのかも!?しれませんね。

道端に倒れていたキリストに間違えられた、井上さん。
そんなことありますか????笑

「歩きは無理だ。」と思った井上青年は、のみの市で古い自転車を買い、又、北へ向かったのでした。移動距離トータル1500キロだったそうです😱

80年代前半のオーストラリア。
田舎だったとしても、井上さんの出会ったオーストラリアの人達は大変人柄良く、治安も良かったのですね。 

なんと無謀な双六な旅!!!

まだまだ続くのですが、長くなったので、今回はここまで。
  

次回につづく。





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