癒された時は誰を読む?/水晶萬年筆 吉田篤弘さん
本のお仲間にお借りした吉田篤弘さんの「水晶萬年筆」。
タイトルに「水晶」とついていて読みたいなと思ったら、又、吉田篤弘さんでした。吉田篤弘さんは、以前紹介した「空ばかり見ていた」が初めてで、次に「それからはスープのことばかり考えて暮らした」。そしてこの「水晶万年筆」が3冊目です。(3冊のうち2冊はお借りしてます😅)
短編集の中の一つ、「水晶萬年筆」。しかしながら、水晶は出てきません。水晶萬年筆とは、主人公のおじいさんが作っていた、全てがガラスの萬年筆でした。落としたら、すぐに割れてしまうそうなので、とても薄くて、すべてが透明な印象です。
そしてそれは、吉田さんのお話にでてくる様々な主人公に共通する「水晶萬年筆」のように思えるのです。
ほんの一瞬、手を滑らせてしまったら、壊れてれてしまう。だから、大切に扱わなくてはならい。たぶん そんな丁寧さが、小説の中の人間関係や風景、そして出来事に感じられて、私はホッとするのです。
ところで「癒し」とは、なんでしょう。
調べると ↓
・心理的安心感を与えること。肉体の疲れ、精神の悩み、苦しみを何かで解消したり、和らげること。
なるほど。。。。
大変よく使う言葉で、なんとなくわかってはいるものの、言葉で表現されると再確認・・・。
そういえば、私、他の人が道具とか丁寧につかっている様子をみると、かってに癒されていたりします。丁寧がわたしの癒しのツボかしら。
「自分は、雑ですみません。」だからか!?!!!納得。
なので、私は「癒されたいとき誰を読む?」は、吉田さんなのでした。
皆様の癒しのツボは、いかがですか?
「癒されたいときの本」お勧めの作家さんがいらしたら、教えてくださ~い!
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