居方
静かな海に釣り糸を垂らす
ウキを中心に波打つ
一体どこまで波は続くのだろうか
ぷかぷか浮かんでいる赤い玉が
そんなこと知ったこっちゃない
生き方は居方に表れるのかな、と
良い面も悪い面も水面のように波打つ
割り切りという言葉は案外無関係なもので
その人が生きてることで生き様が全てに現れる
全てが輪のように繋がって尽きるところまで波打つ
知らぬところで誰がか波に打たれていたり
そんなの当の本人は気付いていなかったり
自分で立てしまった波をかき消そうと
ドシャバシャ荒立て
結果自分がいた場所が
何の為にいたのかさえ分からなくなる
溺れているのに
深海に向かって酸素を取りに行くようなものだ
良いも悪いも繋がっているのであれば
怯えす怯まず
はじめから堂々と生きりゃいいんだ