僕の好きな音楽

おはようございます、恣意です。

今回は僕のこれまでの数々の音楽との出会いと、それによって確立した僕の好きな音楽についてお話したいと思います。
だいたい時系列順に振り返っていくので、いち音楽聞きがどんなふうに知見を広げていくのかをぜひ一緒にご堪能下さい。
※下線のある部分にはリンクが埋め込まれています。できればこっちで開いてほしい


バックグラウンド

僕の育った家庭はよく音楽に親しめる環境でした。
田舎なのに近所にカラオケがあってよく家族と歌いに行ったり、ピアノを習わせてもらったりという経験と、親が80年代の洋楽オタクで移動中の車内でいつもその時代の音楽が流れていたこともあり、僕の日常にはいつも音楽がありました。


人生の転機となった音楽たちとの出会い

ここからは、僕の中で特に印象に残っている音楽たちとの出会いについて紹介します。


小学生

僕は小学校3,4年の時期に、人生で初めて音楽を聴いて衝撃を受けました(早速時系列が曖昧)。思い浮かぶ曲が2つあるのでそれぞれ紹介します。


1つはアニメ「キルミーベイベー」のOP「キルミーのベイベー!」です

僕はこの時期(2012の冬アニメ)から深夜アニメを見始めました。そしてこの作品が多分初めて見た深夜アニメで、この曲が初めての深夜アニメのOPとなったはずだと思います。

そして聞いてもらえばわかる通り、この曲には何にもとらわれない自由さがありますよね。加えて日常系アニメにも関わらず宇宙人と戦う映像に、深夜アニメはなんだってありなんだとその魅力の虜になっていくのでした。

またこの曲はABパート構成の曲ですが、Bパートのベースが一音ずつ?下がっていくのが本当に衝撃的で(ちょうど上のやつで聞けるとこ)、そこで音楽を聴く快感を覚えたといっても過言ではないと思います。(もう一つの曲の可能性もある)


もう1つはふわりPの「ゆめのかたち」です。

僕はこの頃インターネットに接続できなかったので、姉がTSUTAYAでCDを借りてきて初めてVOCALOIDを知りました。結構な数借りてきていたので色々な曲を知ることができたのですが、その中でも特に衝撃を受けたのがこの曲でした。

この曲で僕が衝撃を受けたポイントはラスサビの盛り上がりです。2番終わりに曲始めのキーに戻ってから丁寧に半音ずつ上がっていって、結局ラスサビで+6になるのがめちゃめちゃ気持ちいい。そして最高音がめっちゃ高いドの音で、もちろん人間にはこんなこと普通はさせません。VOCALOIDにならこんなこともできるんだと驚きました。ちなみに声変わりする前はこの音が出せたのでカラオケで歌ってました、はい終わりで~す!!

ここでVOCALOIDの自由な表現性にハマり、以後好んで聴くようになります。


小学校高学年の記憶ではここまで衝撃的な出会いはありませんでしたが、ずっとカゲプロの曲を聴いていました。今でも僕の青春で、ラノベもCDも全部買ったし擦り切れるほど聞きました。全曲大好きですが一番好きなのは「ロスタイムメモリー」です。アウトロが世界一かっこいい


中学生

中学生の頃は「ぼからん」を発見したり、3年の時に初音ミク10周年があって界隈がめっちゃ盛り上がっていたりで、よくボカロを聴いていました。そんな中今から紹介する曲が僕の聴く音楽を変化させていきます。


まず紹介するのはsasakure.UKの「bAd Companyz」です。

僕は後述する「終末」シリーズからささくれさんを知り、調べていくうちにこの曲にたどり着きました。

出だしから疾走感がありおしゃれでかっこいいですが、初めてサビを聴いたときには鳥肌が立ちました。音楽を聴いて鳥肌が立ったのはこの曲が初めてで、体がこの曲を求めているというような感覚に打ち震えていました。とにかくすごいのでとりあえず一回聴いてみてください。

またこの曲はインスト曲なんですが、この曲をきっかけに抵抗なく聞くようになりました。


そして、楽曲単体ではありませんが「終末」シリーズについて触れておきます。これはささくれさん自身がシリーズものと銘打った、終末をテーマにした楽曲群のことです。

ニコニコ動画に上がっている深蒸しまんじゅうさんの終末シリーズ考察の動画を見て、その雰囲気に魅了されました。
特に歌詞の考察がなされているのですが、ダブルミーニングや難しい単語のオンパレードに、中二病爆裂な僕はわくわくが止まりませんでした。考察自体もものすごく練られていて、知的好奇心がすごく惹きつけられるので是非ご覧になってみてください。

ささくれさんのボカロで特に好きなのは「否世界ハーモナイゼ」「ウタカタ永焔鳥」「『フューチャー・イヴ』」、インスト曲は「uzumakinoharu」「Utopia of Oz」(OSTER projectとの共作)「sazanqua」です。


次はSnail's Houseの「Lullaby」です。

前述のとおりインスト曲を聴くようになってyoutubeをうろうろしていた時、ある動画に「この曲が好きならSnail's HouseのLullabyも絶対好き」というコメントを見つけます(何の動画だったかはマジで覚えていない…むしろ教えてほしい)。

そして聴いてみたらまあびっくり、まさに子守歌ララバイで眠ってしまい夢の中にいるような幻想的な世界が広がっているようでした。

またその特徴的なサウンドはSnail's House氏が提唱したkawaii future bassと呼ばれていて、僕はその音楽に病みつきになって彼の曲を調べるようになります。


また、ここでSoundCloudと出会います。SoundCloudとは無料で使えてバックグラウンド再生もでき、作曲家自身が好きな曲などをrepostすることで僕たちのところにかっこいい曲がいっぱい流れてくるというめちゃめちゃ良いサービスです。彼の曲を調べる際にここを使っていましたが、今後ここでさらなる出会いを経験することになります。

他に好きな曲は「Candy dash」「Bouquet」「Twinklwstar」です。


J‐POPはほとんど聞いていた記憶がないですが、その中で星野源はよく聞いていました。「サピエンス」のベースの打ち込みをSnail’s House氏が担当しているので聴いてみてはいかがでしょう。


高校生

高校生になってスマホを手に入れた僕は、たくさんの音楽との出会いから自分が好きな音楽を見つけ始めます。


まずは紹介するのはアニメ「灼熱の卓球娘」のOP「灼熱スイッチ」です。

僕はこの曲をゆゆうたのニコ生の切り抜きで知りました。そして初めてサビの「イキスギコード」を聞いたそのとき、体に電撃走る
ウ゛ワ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛
まさしく彼と同様に、さながら巨人に変身する時のように叫びながら気持ち良くなっていました。

この曲の作曲者は田中秀和さん、(執筆中に逮捕されて堂々と書きづらい)現在はフリーで作曲家をしており、「太陽曰く燃えよカオス」「Star!!」などの有名曲を作っています。以前はMONACAという数々の名だたる作曲家が集まる音楽制作集団に参加していました。
この曲をきっかけにゆゆうたの田中秀和検定利き秀和といった動画を見ては一緒に楽しむとともに、田中秀和とMONACAについての知識を得ていくのでした。

少し脱線ですが、このくだりで僕の記憶に特に残っていたアニソンをMONACAの神前暁さんが作曲していたことを知りすごく驚きました。

また、この時期に昔好きでよく聴いていた曲を改めて聴くとめちゃめちゃ懐かしくって嬉しいという感情を覚えます。いや~、いいですよねほんとに。


次はNONA REEVESの「NNRブレイクダウン~サニーに捧ぐ~」です

Youtubeにゆゆうたが流れてくる時点で察する人もいるかもしれませんが、いわゆる例のアレネタが結構好きでよく調べてはゲラゲラ笑っていました(今も)。そして高校生の僕は、例のアレ界隈で割と有名なとあるライブ映像動画(本家は現在削除済み)を見つけ、気になって詳しく調べることにしました。

この曲との出会いは、ここでニコニコ動画でNONA REEVESと調べ、出てきたメドレーを開いた時です.

画面の汚さとは裏腹にどこまでも爽快で、でもちょっぴりアンニュイな曲調に完全に心奪われました。そのままメドレーを聴き続けても自分の好きな曲ばかりで、以来自分の一番好きな音楽の一つになりました。


NONA REEVESで特に好きな曲は、「透明ガール」「ラヴ・アライヴfeat.宇多丸」「NEW SOUL」「イージーラブfeat.土岐麻子」「Festival」「麗しのブロンディ」「二十歳の夏 (Parts 1&2)」です。


次はLimonèneの「[please] replay」です。

リンクはまだLimonèneじゃない時代のver.で、初めて見つけたのがこちらだったので貼っています。
僕はSoundCloudを使うときしばしばアルバムの視聴音源が流れてきて、この曲とその作曲者のkamome sanoさんもそんな風に視聴音源から知ることになりました。このパターンでは多くの場合、以前から名前を見たことがある人がたまたま別の曲で流れてきてこの人は!?!?となってちゃんと知ることになり、今回も例にもれず以前から知っていた曲をきっかけにしてこの方を調べていきました。

またkamome sanoさんはもう一度、この方とは知らずに聞いていてのちに知るという経験があり、なおさら印象に残っています。というのも、ぼからんのうたらんコーナー(UTAUのランキング)で知ってマイリスしていたこの曲

と同じ曲がSoundCloudにも上がっていたのです。サムネイルが同じなので気づいたんですけど、かなりびっくりしました。


kamome sanoさんの他に好きな曲は「Lovesick feat. ぷにぷに電機」「A Day in the Patisserie」「夜中の一瞬」(これだけは聴いてほしいのでトラック埋め込みで)

あとアルバム「pâtisserie kamome」は全曲ガチおすすめレベルなのでぜひ。

Limonèneのおすすめは「Please Stop The Music」「水難警報」「sour sweet」「ヨミビトシラズ」です。


次は3曲続けての紹介です

1曲目はりぶで「朝焼けの狙撃手」です。

唐突ですが僕が一番好きな歌い手はりぶさんです。とにかく声が好きで歌も上手でもう最高です。そんなわけで投稿動画探しをしていたところアルバム「singing Rib」の視聴動画を見つけ、その時出会ったのがこの曲です。

歌声ももちろんそうですが何よりメロディー、伴奏のすべてが神々しくてあまりにも好きでした。そこで楽曲説明欄に作詞曲で記載されていた沖井礼二とyoutubeで検索するのでした。

ちなみにりぶさんのおすすめは「エンヴィキャットウォーク」「月世界旅行」「カナリユラレテル」「fossil」です。

2曲目はFROGで「METAMORPHOSIS」です。

沖井礼二で調べると一番上に出てきたのがこの動画でした。そして動画を開いて冒頭2小節、それだけで僕はこの曲が絶対好きなんだとわからされました。予想外ながらこれしかないとさえ思えるコード進行と暴力的なほどに動き回るベース、最初から最後まで好きな部分しかありませんでした。

こんなにすごい音楽があるのか、衝撃を受けた僕はさらに調べていきます。

3曲目はCymbalsで「My Brave Face」です。

どうやら沖井さんは昔Cymbalsというバンドを組んでいたらしいと知り、調べて一番上に出てきたのがこの曲でした。すごく爽やかなのにどこか物寂しさがある曲調が本当に好きで、こんなに好きな音楽がまだあるのかと他のCymbalsの曲を探していくのでした。

この時調べていたことですごく驚いたことがあります。
僕は小学生の頃NHKEテレの大天才てれびくんをよく見ていたのですが、その番組内のてれび戦士の楽曲PVコーナーで1曲すごく覚えている曲がありました。
話は戻り沖井さんのWikipediaを調べていると天てれに楽曲提供していて,「世界のからくりと僕のゆびさき」聞いてみるとまさにその曲でした。
驚いたとともに、その頃からこの曲を好きになる素質があったんだなと、昔の自分もやっぱり自分なんだなと少し嬉しくなりました。

Cymbalsで他に好きな曲は「Do You Believe In Magic?」「I'm a Believer」「アメリカの女王」「RALLY」です。


また、高校では文化祭でバンドをする機会があり、その影響から多少J‐POPも聴くようになりました。
髭男、King Gnu、藤井風、ミセスあたりは聴きます。


大学生

これまで聞いてきた音楽の知識がパズルのようにハマっていき、自分の好きな音楽を理解し始めます。


始めに紹介するのはROUND TABLEの「チョコレート」です。

この曲を知ったきっかけはこのツイートでした。

北川勝利さんは、やなぎなぎに「ユキトキ」や「春擬き」などを書き下ろしている人です。そんな人がどうしてこんな曲を?となりましたが、このROUND TABLEは北川さんが大学時代に組んでいたユニットだそうです。
僕はこのツイートを見る以前に、SpotifyからのおすすめでROUND TABLEの「Every Every Every」というかなり好みの曲を知っていたこともあり、知識がつながってとても気分が高揚したことを覚えています。

ROUND TABLEで他に好きな曲は「Get on the Bicycle!」「ナガレボシ」「パズル」です。


このときROUND TABLEについて調べたのですが、そこで以後につながる重要なキーワード”渋谷系”を知ります。
渋谷系についてもし興味がある人はここから飛んでもらえたら良いのですが、なにより僕にとって重要だったのは渋谷系として名を連ねるアーティストの音楽で僕に刺さるものがそれなりにあったということです。前述のCymbalsも渋谷系の系譜です。(これについて詳しくは後述)
自分の好きな音楽が一つのジャンルとして確立していたことに衝撃を受けるとともに、渋谷系の音楽が好きだと意識するようになりました。


次に紹介するのはRoboshop Maniaで「Crew」です。

渋谷系を認知してしばらく経ったある日、ふと渋谷系と調べWikipediaを見てみると、下部にアーティスト一覧がまとめてありました。そこには渋谷系のアーティストとは別に、CymbalsやROUND TABLE、そしてRoboshop Maniaなどが”ネオ渋谷系”としてカテゴライズされていました。
あくまで僕が心底好きな音楽はCymbalsやROUND TABLEのような音楽であって、渋谷系として挙げられるアーティストの音楽は嫌いではないんだけれど正直ちょっと惜しいところもあると感じていました。
そんなところにこのジャンル分けの提案で、これこそが本当に求めていたものかと心躍らせながらネオ渋谷系のアーティストとして初めに聞いたのがこの曲でした。

これだっ!!!と思いましたね、大正解。ほかのアーティストもすべからく大正解で、まさに楽園。僕が求めているものはネオ渋谷系でした。


また、渋谷系の派生に手を伸ばしたことで、"アキシブ系"というジャンルを見つけます。これもまた詳しいことはここから飛んでもらって、まあアキバ系と渋谷系でアキシブ系という感じです。
アキシブ系にはネオ渋谷系のアーティストも数々カテゴライズされていました。そしてこれ関連で一番驚いたのは田中秀和や神前暁、石濱翔などMONACAのメンバーないしそれ自体がカテゴライズされていたことです。
これは今のアニソン文化が渋谷系やネオ渋谷系などの僕が大好きな音楽に源流を持つことと同義なのではないでしょうか。良いものは受け継がれ、時代に合った形で知らず知らずに僕らの周りに根付いているとわかり、とても嬉しかったです。


そして最後に紹介するのはLiella!で「私のSymphony」です。

この曲からは歌詞を読む音楽の楽しみ方を教わりました。
というのも僕はインスト曲も好んで聞いていたこともあり、歌詞なんてあってもなくても変わらないという考え方を持っていました。
しかし、大きな夢へ初めの一歩を踏み出したこの歌詞にLiella!メンバーのことを重ね涙を流したあの時から、歌詞について考え方を改めるようになりました。
歌詞という形で音楽に乗っているからこそさらに伝わる思いがあると気づくことができたこの曲との出会いは、僕の人生の中でもかなり大きい転機だったと思います。やはりラブライブは人生ですね。


最後に

以上がこれまで僕の人生の中で転機となり、好きな音楽を形作ってきた曲たちです。読んでるあなたにも刺さる曲があったでしょうか?僕の好きな音楽をあなたも好きだったら、それに勝ることはありません。
あとほんとに長くなっちゃいましたね、分ければよかったかもとちょっと後悔。今後の文章作りに生かしたいですね。
今後も好きな音楽について書く機会があるかも。よければお付き合いください。
それでは、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。

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