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組織の枠を超えてー"マウンティング戦術"で大企業を凌駕して、気軽にお気楽に壁を超えまくっている実話(マウントさせてあげる技術も有用だった)
大企業のサイロに閉じこもり、冷え込む組織内で日々奮闘する皆さんへ。
厳しいヒエラルキーや閉塞感の中で、自らの実力を発揮するための一つの武器―それが「マウンティング戦略」である、と本書は言う。
本記事は、実際の筆者の成功体験と書籍「マウンティング大全」から得た(理論的?)裏付けを融合させ、以下の5つの視点から組織内政治を打破し、大企業内を闊歩するための戦略を考察する。
各セクションでは、筆者が本書に対して具体的に問いかけた質問を起点に、実践的なノウハウと(個人的な経験則からの)成功事例を紹介していく。
組織内でのあなた自身が、日常の対話でどのように壁を超え、自己革新を実現していくかのヒントとなることが、1つでもあることを願う(が、冒頭は思いっきり筆者がマウンティングしている文章なので、適当に読み飛ばして、トピック2「マウントさせる技術」から読むことをおすすめする。
はじめに:組織の壁を打破するマウンティング戦略の真髄
その1:外資系実績】虎の威を借る戦略でリーダーシップを証明
その2:オバマ元大統領の技術】対談から学ぶ“マウントさせてあげる”手法
その3:無知の知】革新インタビュー技法で本音を引き出す
その4:MXデザイン】ジョブ理論で顧客を階層化し上位を目指す環境創出
その5:マウンティング枕詞】自然な会話で権威と信頼を築くテクニック
まとめ:実話と理論が切り拓く、革新キャリアへの道
トピック1:外資系ビジネスパーソンのマウンティング事例
「虎の威を借る」戦略は、現場での実績とどのように連動してリーダーシップを強化するのか?
筆者自身が、外資系企業という熾烈な戦場で磨き上げたマウンティング術は、単なる理論ではなく、実績に裏打ちされた確固たる戦略だったことを、本書から確信できた。
たとえば、グローバルな環境下で働き、ANAのマイレージを最大250,000マイルにまで伸ばした経験は、厳しい競争を勝ち抜いた証・・・というのは大嘘で、実際のところはGreat Productが急成長する市場に乗っかって、会社が成長していたところに、新たなイノベーションに予算を確保して執行していたまでのことだ(笑)。
マウンティング戦術が功を奏しているのは、むしろ現職であり、これまでのグローバル外資系での多国籍チームでの奮闘や交渉、開発薬事を超えたプロジェクトマネジメント、そして企業人ではなく日本人ビジネスパーソンの代表(って、勝手に自認)として、世界標準のビジネスデザインツール・イノベーションメソッドの日本国内への紹介や導入、教育啓蒙で培った戦闘力は、そこらのビジネスパーソンを圧倒的に凌駕する(非常にニッチで狭い領域だが、一般的用語で語れば周囲を黙らせるくらいの威力を持ち合わせる)。
それ故、現在の勤務先では「言われた通りx逸脱なく」やることに長けたオペレーション人材に敬意を払いつつ「あなた方にイノベーションは起こせない、そのSOP(お作法)はワタクシが持っているので従いたまえ」と圧倒し続けている。結果、6600名20社以上からなる我がグループ内でトップから「筆頭‘変人(変えられる人)’認定」されており、虎の威を借る戦略によって誰とでも対等に対峙できている。
筆者の変人さは周囲も公認であり、昨年末のこと、筆者のクライアントから「御社の方から、確かに変人だとおっしゃってました(笑)」と和かにお伺いした(汗)。
また、15年前から「日本一公私混同の会社員」を自称し、一般社団法人の常務理事、MBA客員教授、母校の客員准教授、複数の肩書きを自在に操ることで、複業マウントを実践してきた。
これらの経験は、単なる自己顕示のための装飾ではなく、実際に現場で得た知識と結果に基づく、本物のマウンティング術そのものである。
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トピック2:オバマ氏に学ぶ “マウントさせてあげる”技術
「マウントさせてあげる」技術は、組織内での役割再定義や権力再構築にどのように寄与し、結果的にどのような成果をもたらすのか?
オバマ氏のコミュニケーション戦略は、単なる自己主張ではなく、対話の流れを巧みに操ることで、組織内の権力構造に革新をもたらす。実際、伊藤穣一(JOI)氏との対談が収められたYouTube動画では、オバマ氏が以下のような発言をしている。
「JOIが専門家だから、彼に従うよ。」
→ 相手の専門性を一度認めることで、安心感を与え、自らの立場を際立たせる。「確かに君の言う通りだ。」
→ 相手の意見を肯定しながら、対話の主導権を自分の手中に収める布石として働く。「JOIの言葉を借りれば、メタProblemもある。」
→ 議論の方向性を巧みに操作し、自身の意見を挿入する絶妙なタイミングを示す。
このような手法は、単なる言葉のテクニックではなく、組織内での役割や権力を再定義し、再構築するための戦略的武器となる。対話を通じて相手に安心感を与えながらも、最終的には自分が議論の舵を取る―これこそが、オバマ氏が実践している「マウントさせてあげる」技術の真髄である。
オバマ氏のマウントさせる技術も確認していただきたいが、何よりも8年前とは思えない内容である故、ぜひ視聴を!
トピック3:無知の知を意識した最強のインタビュー技法
無知を認めることで、従来のインタビュー手法と比べてどのような対話の変革が期待できるのか?
現代のインタビューでは、あらゆる知識を網羅しようとするより、敢えて「無知」をさらけ出すことで、対話そのものが革新的な変化を遂げる。以下に具体的な会話例を箇条書きで示す。
例1「私にはわからない部分もありますので、ぜひ詳しく教えてください。」
・効果: 自らの限界を認めることで、相手は防衛本能を下ろし、より率直な意見を引き出しやすくなる。
例2「正直、全てを把握しているわけではありませんが、そこで気になるのは…」
・効果: 自分の不完全さを示すと同時に、相手の深層心理に迫る質問を促す。
例3「もし私の知識が及ばないなら、ぜひご教示いただけませんか?」
・効果: 相手の専門性を認めることで、互いの信頼関係が深まり、実質的な対話へと昇華する。
これらの技法は、従来の「全知全能」を装うインタビュー手法とは一線を画し、双方にとって本質的な情報交換と成長の機会を生む。
無知を戦略的に利用することで、会話のダイナミクスは大きく変わり、革新的な対話が実現するのだ。
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トピック4:UXではなくMXデザイナーの育成に必須のジョブ理論
なぜ従来のUXアプローチではなく、MX(マウンティング・エクスペリエンス)へのシフトが必要なのか?
従来のUXデザインは、機能性や使いやすさに偏重するあまり、現代の複雑な市場環境や顧客の本質的なニーズに十分応えられていない。21世紀のAI時代、単なる機能的ジョブ中心のビジネスモデルはその限界を迎え、感情的・社会的なジョブに焦点を合わせた”MXデザイン”が必要不可欠となっている。このMXという表現というか概念は、とってもユニークだ。
私自身、顧客インタビューの現場で、クライアントが機能的なジョブに固執するあまり、本当のニーズを見逃しているケースに直面してきた。そのため、あえて感情的・社会的な側面に注目する質問を投げかけ、クライアントの思考の幅を広げる努力をしている。自分たちの商品を主語にせず、顧客がどうしたいのか、どう感じたいのか、どう見られたいのかを必ず記録し共有していく。その結果、CFM(Customer Friction Map)を100枚以上、蓄積して分析することも少なくない。
結果、従来の枠組みでは捉えきれなかった斬新なアイディアやユニークなコンセプトが次々と、どんなプロジェクトでも誰がメンバーであっても生まれることが多くなった。
さらに、本書によればMXデザイナーに求められるのは、顧客を「階層化」するための対立軸をあらかじめ用意し、価値提案をデザインする視点であるという。具体的には、顧客を「上位顧客」と「下位顧客」に分類し、すべての顧客が常に上位を目指す状態を作り出すことが重要だ。
こうしたプロセスにより、社会的・感情的ジョブが満たされるだけでなく、顧客自身が成長や達成感を実感できる環境が生み出される。この戦略こそが、マウンティングエクスペリエンスの核心となり、従来のUXの延長線上にある単なる使いやすさでは実現不可能な、本質的な価値を提供するための鍵となる。
ジョブ理論は、顧客が製品やサービスを「採用」する根本的な理由、つまり感情的・社会的ニーズを明らかにする有効なツールである。この理論をMXデザインに応用することで、ユーザーにとって真に価値ある体験を創出し、従来の枠に囚われない革新的なビジネスモデルを構築することが可能になるのだ。
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トピック5:大企業内で無理なく自然にできる「おススメ マウンティング枕詞」
インタビューやシニアへの依頼時などのコミュニケーションシーンで、枕詞を効果的に活用する具体的な方法は何か?
大企業内では、自己主張を強引に押し付けるのではなく、自然な会話の流れの中で自らの意見を巧みに伝えることが求められる。そこで有効なのが「マウンティング枕詞」というテクニックだ。以下に、具体的な会話例とその効果を示す。
例1:
「まさに○○さんのおっしゃる通りでして…」
・効果: 相手の意見をまず肯定することで、安心感を与えた上で自分の視点を補足する余地を作る。例2:
「その点については、私も全く同感です。ただ、私が考えるのは…」
・効果: 一度相手を認めながら、自分の意見を自然に加えることで、対話の流れを自分に有利に誘導する。例3:
「○○さんのご意見は非常に参考になりますが、ここで私の視点を付け加えさせていただくと…」
・効果: 敬意と自分の主張を両立させ、相手に対して柔軟かつ確固たる印象を与える。
これらの枕詞は、日常会話の中で無意識に使われるものを、あえて意識して研ぎ澄ますことで、インタビューやシニア層への依頼といった重要なシーンで戦略的に活用できる。
実際、私自身もこれらのフレーズを練習し、特に上位職、シニアな方々に対する発表や交渉時に、適切なタイミングで自然に使うことで、対話の円滑化と信頼獲得に大きく貢献している。
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まとめ
本記事では、厳しい大企業のヒエラルキーの中で自らの存在感を確立し、革新的なキャリアを実現するためのマウンティング戦略を、5つの視点から考察してきた。
外資系での戦闘力蓄積と複業マウント:
グローバルな現場で鍛えた実績を武器に、「虎の威を借る」戦略でリーダーシップを強化する。オバマ氏の「マウントさせる」対話術:
対談で示された具体的なフレーズを通じ、対話の流れを巧みにコントロールし、組織内の権力構造を再定義する技術を学んだ。「無知の知」を活かしたインタビュースキル:
あえて自身の限界を認めることで、相手の本音を引き出し、革新的な対話を実現する手法を提示した。MXデザインとジョブ理論:
従来のUXの枠を超え、顧客の感情的・社会的ニーズに焦点を当てることで、未来のビジネスモデルを創造する鍵となる戦略を紹介した。マウンティング枕詞の活用:
自然な会話の中に戦略的に枕詞を組み込み、対話を円滑に進めながら自分の意見を効果的に伝える方法を実例とともに示した。
これらの戦略は、単なる自己顕示や形式的なテクニックではなく、実際の現場で磨かれた実績と理論に裏打ちされた、真のリーダーシップを実現するための強力なツールである。
今こそ、あなたも自らのマウンティング戦略を見直し、組織の壁を軽やかに乗り越える実践に踏み出す時だ。