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車のローン支払い中にナンバー変更しようとしたら、すごくややこしかった話

車のナンバー変更、皆さんやったことありますか?
実はわたしは今回初めて行います。
その際、実にややこしかったのでここに書き記します。

事の経緯

3年前、私は大阪で新車のヤリスを購入しました。
ZグレードのMTというちょっと珍しい組み合わせで、営業さんが発注時に「え、MT?間違いないの?」と2度聞き直されたという話が印象に残っています。

10年ほど前にはFIT RS(GE8型)を乗っていたので、初めての車ではありません。事情があって手放し、しばらく車がない生活をして、その後新車を購入した形です。

購入時は今流行りの残クレ形式でローンを組みました。正確にはリースと呼ぶべきかもしれません。支払い中は、車の所有権が私になく、使用権が与えられる形です。

2年前に大阪から、東京に引っ越すことになり、車も移動しました。車庫を用意して、準備万端、と思いきや、ここでナンバー変更をしようとしたら壁にぶつかりました。

車のナンバーは変えなくてよい?

まず、法律上は次のようになっています。

※ChatGPTで検索して生成

引っ越しなどで自動車の使用の本拠地(主な使用場所)が変更された場合、道路運送車両法に基づき、15日以内に変更登録の手続きを行うことが義務付けられています。特に、引っ越し先が異なる運輸支局の管轄区域である場合、ナンバープレートの変更も必要となります。引越し楽ナビ

この手続きを怠ると、最大50万円の罰金が科される可能性があります。また、手続きを行わないことで以下のような不都合が生じることがあります。自動車税の納税通知書が届かない: 住所変更を行わないと、旧住所に納税通知書が送付され、新住所で受け取れない可能性があります。
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リコール通知が届かない: 車種に不具合が発生した際のリコール通知が新住所に届かず、重要な情報を見逃す恐れがあります。
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交通違反や事故時の手続きに支障: 車検証の住所と現住所が異なると、交通違反や事故の際に手続きが複雑化し、処理に時間がかかる場合があります。
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なお、2022年1月4日から、自動車ワンストップサービス(OSS)を利用した場合に限り、ナンバープレートの変更手続きが次回車検時まで猶予される特例措置が導入されています。ただし、この特例は普通自動車が対象であり、軽自動車や二輪車は従来通りの手続きが必要です。スマート

引っ越し後は速やかに車検証の住所変更やナンバープレートの変更手続きを行い、法令を遵守するとともに、各種通知が確実に受け取れるようにすることが重要です。

ChatGPT

ChatGPTによる生成ですが、概ねこのような決まりになっています。所謂、車庫飛ばしを禁止しているわけです。つまり、自動車を使用する方は、引っ越しとともに迅速に車検証やナンバーを変更しなくてはいけません。

なので私もこれに則り、ナンバーを変更しようとしました。まず相談したのは購入したディーラーの営業さんです。実はこのときの回答がちょっと驚く内容でした。

「ナンバーは変えなくても実質大丈夫、車検もそのまま通るよ」

細かいニュアンスは覚えていないのですが、要はこのように言われました。どういうこと?って感じでした。実はこの話にはちょっと深い理由があります。

  1. ナンバーを変更しないで乗っていても、罰則が適応されることがほとんどない(らしい、営業さん談)

  2. ナンバーを変更してしまうと、ディーラーの独自保証が切れてしまう。車体番号ではなく、ナンバーに紐づいているため。

  3. 所有権が私ではなく、ディーラーのファイナンスに紐づいているため、通常通りのフローではナンバーの変更ができない。変更するには行政書士が必要。

つまるところ、実際問題としてナンバーを変更してもメリットよりデメリットが目立つ、という話のようです。じゃあなんのための法律なんだよ、、、というのが私の正直な感覚でした。

ではこの話、鵜呑みにしてよいのか?私自身わからなかったので、車に詳しい友人に話を聞いてみました。

ざっくりまとめると

  1. ナンバー変更と自賠責は分けて考えた方が良い。最悪、ナンバーと自賠責がアンマッチしていても、車体番号が併記されているため有効にはなる。ただし、事故などの現場対応で、警察の対応がややこしくなる。

  2. そういう意味では、ナンバーを変えず、自賠責の住所変更だけするのも手。

  3. 上記問題は、ディーラー側にとって、ナンバーを変更することを処理しても、1銭も利益にならないという側面もある。そのため、あまりやりたがらない。

そう、私にとってもややこしい問題なのですが、ディーラーにとっても利益にならない処理になるため、避けられがちということらしいです。

こうなってくると、ナンバーを変更しなかったときのデメリットは次のようになります。

  1. 事故対応などのとき、警察とのやり取りがややこしくなる可能性がある

  2. 罰則は実質適応されないという前提はあるが、それでも法律上罰則は存在するので、法律違反していることになる。(刑事上の問題は私にはよくわかっていません。)

  3. なにより、上記2つをずっと抱えて日常使いするのが非常に気持ちが悪い。

もう、実際のデメリットというより、3番の気持ちの問題が大きかったです。だって、気になる状態で車走らせたくないじゃないですか?

どうしても気持ちが悪いので、ナンバー変更することに

やはりナンバー変更することにしたわけですが、実際に行ったやり取りの順番は次のようになります。

  1. まず購入したディーラーに、ナンバー変更することにおける委任状を用意してもらう(ファイナンス側から私に変更することを委任する書類)

  2. この書類の期限が1ヶ月程度しかないので、たまたま近かった車検のタイミングに合わせて発行してもらう。

  3. 車検に合わせて、上記委任状+車庫証明+印鑑証明+住民票を用意する。

  4. これらの書類も1ヶ月程度しか有効ではないため、変更のタイミングに合わせて取得

  5. 最終的に、実際にナンバー変更する東京のディーラーの委任状を書いたうえで、車検+ナンバー変更の処理をしてもらう。(この際、先方で行政書士さんに処理を依頼、かかった費用は1万円強です。)

  6. 晴れて大阪から東京のナンバー変更が完了

こう書いちゃうと単純じゃん、って話ですが、購入したディーラーの営業さんとは何度もやり取りして、実際にやったことがないので手順を確認しながら行いました。

この先、任意保険もナンバーと紐づいているため、新しく車検証が発行されたら、購入したディーラーのほうで変更手続きが必要になるそうです。

結論:車をリースやローンで購入して、所有権がないときの引っ越しには注意しましょう

とまあこんな感じでした。

記事にするとシンプルですが、実際のやり取りの手間や、手探りの状態だったので結構労力がかかりました。しかも、普段このような業務をディーラーはやらないようで、お互いに確認しながらの作業となりました。もう、何なのこのややこしさ、と何度も思いました。

これを見て、同じことで困ってる人が役に立つ内容であることを願います。

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