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マルハボロの映画MURMUR⑧『バトルライダー』──迫力ッッッ!=説得力ッッッ!──

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どうも、日曜日のマルハボロの映画MURMURにございます。80年代、そして90年代。俳優としてデビューした一人の空手家がいました。彼はとあるボクシング映画における悪役をきっかけとしてデビューし、その端正かつ鍛え抜かれた肉体から多種多様な悪役のモデルとなった存在。
さらにその経歴はすさまじく、一説では下記のように語られることもある彼。────そう、ドルフ・ラングレンです!!

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軍務経験者であり、スウェーデン王立工科大学、シドニー大学、ワシントン州立大学マサチューセッツ工科大学(MIT)で数学、物理学、化学を学んだ。シドニー大学では修士を取得。フルブライト奨学金を得てMITに進んだ。上記の留学により、母国語であるスウェーデン語のほかに英語、ドイツ語、フランス語、日本語を使いこなし、さらには知能指数が160であるとも言われているが、それらについては本人は否定している(Wikipediaより抜粋)

3大バイクが似合うハリウッドスター

そんな彼がプロデュースも務めた映画、今回紹介する映画は────その名も『バトルライダー』

※以下ネタバレあり※





わりとドルフラングレンの映画は全体的にアタリハズレが激しいのですが、今回は幸いにもアタリでした。
今回は無論のこと主演も務める彼ですが、セリフを最小限にしひたすらに無双することで説得力を増していくセガールスタイルの作品構成は見る側にストレスをほぼ与えません。ではあらすじからどうぞ。

あらすじ
悪が支配する街があった。市民たちは暴力で抑圧を受け、不正が平然とまかり通っていた。そこに一人のライダーが現れる。そいつは鉄拳とショットガンで悪をなき倒す正義のライダーだった。街の秩序と平和を取り戻すため、今、ライダーの孤独な戦いが始まる!(Amazonプライム原文ママ)

大体あってはいますが、まあショットガンがどうこう基本関係ないです。終盤持ってる武器がショットガンだったってだけです。
あと個人的に好きだったのは、敵対する街のチンピラが実にそれっぽく田舎の小物っぽさを出していたり、手下の中に最低限の倫理観を持っているヤツがいたりする(「おい、子供に手を出すな!」とか言っちゃう)など、基本的に彼らに関してはまあチンピラなんですが悪人になりきれてない田舎特有のめんどくさい地元ヤンキーみたいな感じが実にいい味出してましたね。ちなみにわたしはヤンキーとか大嫌いです☆

ちなそんな彼らに業を煮やして登場する終盤に登場するバイクマフィアはあちこちを巡ってドラッグを捌くバイカーとの差別化がわかりやすくて非常に注目できました。というか田舎のチンピラガチのマフィアであるバイカーとの間にある倫理観の差が凄まじいです。80年代じゃあるまいしというレベルの悪役設定はそれだけでも見どころ満載ですよ。今でもいるんですかね、ああいう感じのバイクマフィア。

さて、まあ内容としては近年よくあった感じの映画です。街に訪れた男がそこで起きた事件をきっかけにゴタゴタへと首を突っ込み、ヒロインの未亡人といい感じになり、悪党をぶちのめしてどこかへ消えていくという。
まあ一種の用心棒スタイルですね。椿三十郎とも言います。そんなどこかマカロニウエスタンじみたストーリーはやはりどこかで見たような内容で展開されていきますが、午後のロードショーとかで流れてたらなんとなく見たくなる人も多いんじゃないかなという出来でした。

あとはまあ、どこからともなく文字通りの死に設定である「お前は死んだはずだ……!」とかマフィアバイカーに言われるんですが、この辺まったく触れられてません。もしかしたら見逃しただけかもしれませんが、よくある設定だしなあでスルーしました。ターミネーターでもあるまいに、戦闘スタイルはターミネーターなのはやっぱりドルフラングレンに最高に似合ってますね。これで普通の俳優なら最後は死んじゃうところですが、弾が当たって怪我もしてるのに最後はさらっとスルーされちゃうユルさが最高でした。

バイクに乗った大男のなんちゃって無双映画が見たい。そんな人には是非ともオススメしたい映画でした。

評価は☆3.5です。

それではまた次回お会いしましょう。
マルハボロの映画MURMURでした(∩´∀`)∩

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