パキスタン紀行④ 道について シルクロード、アッタバード湖、パスー氷河
アッダーバード近くの岩山に、補足削られた溝を見かけることがある。聞くに、この溝はかつてのシルクロードだそう。この道をつたってさらに北へいくと、ヨーロッパとインド洋と中国への道が交差する。
こちらはカリーマーバードの谷を越えるルート。文化を生み出す交易の道だ。
この道からやってきたおじいさん。この土地ならではの羊毛「フンザ帽子」が似合う。
アッタバード湖。
2010年に渓谷で大規模な地すべりが起こり、インダス川の支流の川を堰き止めて出来た湖。
この湖により、カラコルムハイウェイや村が水没してしまった。しかしその後すぐに中国によってハイウェイは少し高い場所に再建されることに。
あまりの復旧の早さにパキスタンの人たちは驚いたそうだ。「ここが通らないと中国の物資がインド洋までいかないからね」。
しかしこの岩山、塊として圧倒的だ。
思い出すだにワナワナする。
パスー氷河。
5万年以上前から山肌削って降り続けている氷の塊群。氷が下に押し出されることで前方は深さ7メートル以上のクレバスが出来る。氷の道だ。
水に歴史はないけど氷にはある(気がする)。
数万年前の氷を前に、気持ち抑えられず齧った。しかし、岩や氷というのは距離感を狂わせるなあ。スケールが。