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南相馬から北海道へ開拓に向かったご先祖さまたち
福島県、南相馬市。
きれいな田園風景が広がる。
ここはかつて馬の産地として有名で、『相馬野馬追』が今でも行われている。今年はコロナ禍でも中止せず、規模を縮小し神事のみ実施した。
もうひとつ、ここは、北海道に渡った母方のご先祖さま(と言っても120年前だけど)が、かつて住んでいた土地でもある。
ついこの前まで、全然知らなかったのだけど(母もあまり知らないという有り様)、調べると意外とわかるもので。
というわけで、調べた住所を元に行ってみると、その土地にはもう建物はなく、、そもそも昔の住所では厳密には場所を特定することは難しく、この辺りを歩いて探すことに。
集落近くのお宅に、ご先祖さまの名字と同じ家はあるかと尋ねてみると、ある、とのお返事。というか、ここの集落一帯がその一族のものらしい。
お墓もまとめて近くの墓地にあるとのことで、そこへ行ってみると、おお、あった。ひいおばあちゃんの名前が。立派なお墓で、手入れもちゃんとされてる。
ということは、ここらには、親戚の人たちがいっぱいいるってことか。
何というか、これって普通の人(?)にとっては、当たり前のことなのかもしれないけれど、北海道生まれの自分にとっては、けっこう新鮮なものだったりする。
今回は時間もないし、このご時世なので、ご親戚へのご挨拶は控え、お墓参りのみとする。熊谷家としては、初めてのお墓参りということになる。初めてまして、だ。
次は、ひいおじいちゃんの生まれた集落へ。
ここも例によって家は見当たらず、近所の人に聞いてみても、名字すら聞き覚えがないという。
それでもと、手がかりになりそうな情報を粘って聞いてみると、集落の共同墓地を探してみたらとアドバイスいただく、ありがたい。すぐにそこへ行き探してみたところ、おー、あった。たしかに、ひいおじいちゃんの名前が。
しかし、お墓は心なしかくたびれていて、しらばくお参りもなかったようなご様子。ひいおじいちゃんの一族は、みな南相馬から離れてしまったのだろうか。北海道へ移った理由もそこにあるのかしら。
そこまで調べるにはもうタイムアップ。野花を添えて、ご挨拶。こちらももちろん、初めまして。
そういえば、震災ボランティアで南相馬のお宅に行ったことがあるのを思い出した。その頃は、自分の親戚が近くにいることなんて想像もしてなかったな。
また、機会をみて訪れてみよう。