出雲からの移民の神さま 『武蔵一宮氷川神社』
大宮にある、武蔵国を代表する神社。氷川神社は関東一円に無数にあるけど、それ以外は殆ど見当たらない。
ここの主神は須佐之男命と出雲系の神さまたち。氷川という名前も、出雲にある簸川から来ている説がある(荒川をそれに見立てているとか)。7,8世紀ころに无邪志国造という出雲の豪族がこの地を開拓したと伝えられる(『先代旧事本紀』)。ので、出雲神さまの神社がこんなにあるのだと。写真の宗像神社は福岡のだけと。これも関係あるのかしらね。
武蔵国のもうひとつの代表的な神社は『大國魂神社』だけれど、そこの主神も、大国主命という出雲の神さま(ナムジね)。
大宮氷川神社には、小さな社の門客人神社がある。荒脛巾(アラハバキ)の神さまだ。東北に由来ありげな名前だけど、 大林太良さんは、出雲移民の前の地主神じゃないかといってるけれど、どうなのかしら。
氷川神社は珍しく神仏習合しなかったそうなのだけど、何か関連あるのかしら。これ以上は深みにはまりそうなので、これくらいに。
ともあれ、ふわりとひとまわりして戻る途中、青いポスターが目に入る。さいたまトリエンナーレ2020のポスターだ。その隣には延期のお知らせが。さらに奥には、かっぱ師匠こと遠藤一郎さんの絵が飾られていた。
師匠はコロナ禍の中、毎日この氷川神社の参道をほふく前進していたそうだ。さいトリ、今年じゅうに開催はされるのだろうか。師匠のお百度参りは効果あるにちがいないのだけど。
その後『熊谷珈琲』で一服し(ここはちゃんと"くまがい"だった)、氷川だんごで小腹をみたす。
武蔵野ではやたらとだんご屋をみかけるけど、所沢のあのがっしりした焼きだんごみたいのには出会ったことがないな。
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