初めてシャニマスライブに行ってきた【シャニ5.5th 星が見上げた空】
めちゃめちゃ良かった~~~~~~~~~~~~~~!
の気持ちを保存しておきます。あと、まだ現地に行けていなかった過去の自分を供養する気持ちで書いています。
あ、写真撮り忘れまくったので画像少なめです。
知らんライブ怖い
さて、インターネットによって印象を増幅された知らない集団の儀式に参加する際には、一種のフィールドワーク的冒険心や恐怖と付き合わざるを得ないものだと思います。
もっとも、知らない集団というのは少し過言に映るかもしれません。シャニマス歴自体が短いわけではなく、ノクチルが加入した3rdくらいにシャニマスを知り、4th,5thは仕事の繁忙期に直撃して配信のみ、直近開催の「我儘なまま」は両日ともご用意されずにカラオケで視聴会&大暴れだっただけです。
ただ、ライブの際にシャニマスのプロデューサーたちがどのような振る舞いを見せるかについての偏見は、配信でチラッと映る客席の様子、noteで時折発信されるお気持ち、人伝に聞いた参戦エピソードによって構成されました。
インターネットによって増幅された偏見は、「コールとかマナーとか少しでも間違えたら殺される(少なくとも半殺しにされる)現場であり、これらに対抗するためにはサイリウムやUOを大量に装備して肉弾戦を挑むか、完璧なコールをインターネットお気持ち審査員にぶつけて帰らせるしかない」というものでした。知り合いの歴戦たちが装備を見せてきた際、ほとんど防弾チョッキのようにサイリウムが連なっていたため、この仮説にはおそらく間違いないと確信していました。
とりあえず、なにか現地のしきたりに反した際、警察のようなオタクに殴られても大丈夫なよう、近場のジムを契約して筋トレ・走り込みから入ることにしました。
極論、何も準備しなくていい
筋トレいらなかったです。走り込みいらなかったです。
最も「意識の低い」スタンスで行くなら、チケット表示用のスマホと、身分証明カードだけ持っていくだけで良いです。
というのも、参加者に要求されているようにみえる要素(コール・クラップ・ペンライト)は、わからなかったら人任せでいいからです。
キャパが小さいと阿鼻叫喚が起きていた今回の幕張イベントホールですら、一人ぐらい地蔵になっていたとしても影響はほぼありません。1/8000の影響力は、本来その程度なのです。周りのオタクは気にせずUOをポカポカおっていますし、大声をあげていた次の曲には感極まって肩を振るわせていたりします。そんなもんです。
むしろ、現地に行ったことがないのであれば、ミックスペンラ1本ぐらいを懐に入れるくらいの装備で行って、配信では楽しめない要素の全てを吸収しにいったほうが良いのではないかと思いました。
想像以上に、配信だけでは知り得なかった要素が面白かったです。
応援と投票の関係
会場に入って一番最初に飛び込んできた感想は「良い湿度だ…!」でした。
実際に湿度が高いのかはわからないのですが、ステージ周辺にはライト演出を映えさせるためのスモークが天高く、うっすらと焚かれ、ステージを取り巻く客席には、これから始まるライブへの高揚を顔に現した数々の人間たちが、ふよふよ……?ふらふら……?……なんか、地面から3mm浮いてそうな面持ちでステージを見つめたり連番者と話しているわけです。これほどまでに期待感の詰まった湿度は初めてで、「最高じゃーん」って思いました。
開演。協賛企業のスライドショーが流れ、「はいはい、出てくる社名を呼ぶやつね。バンダイしか書いてないやつは何が何だか分からんわ。」みたいな気持ちで一緒に叫んでました。(青バンダイってなんだよ)小学館くらいからでしょうか、呼んだ後の拍手が発生して、拍手されなかった方の企業さんが見てたら可哀想だな……みたいなことを考えつつ、ライブを見にいく前の一つの謎が、少しずつ氷解していきました。
統一されたコールやクラップはどこから生まれているのか? これは配信で見ていて長らく納得のいかなかった謎でした。全日本シャニマスのコール・クラップはこうすべき委員会みたいなのがあるのか、もしくは知らないだけで声優さんがラジオで強いリクエストを送っているのかとか、粒度のバラバラな仮説が色々ありました。私が5.5th前にジムに通っていたのは、この決定過程が独裁的なプロセスだったときに命の保証がないからでした。
しかし、実際に目の当たりにしたプロセスは、非常に民主的な、一種の投票行動と呼ぶべき内容でした。投票権は己の声と光、議題は常に変化するステージであり、目の前の瞬間をどう彩るかについてそれぞれが投票した結果がリアルタイムに答えとなる。そう思ったとき、「このサビは民意としてUOを折るんだな」とか、「ああ、あそこのUOグルグルしてる人、本当は主張したいけど1番で体力が無くなったんだな」とか、「やっぱ放クラップは最高だな」みたいな、参加者がどのようにステージを受け取っているかの情報を楽しめるようになったのです。\アンティーカ!!!/は全会一致の声量すぎて臓器が震えた
同様の文脈で、「キャストの自己紹介を遮るな問題」を理解することもできました。生の現場に立ち会うことができて内心、すごい!noteで言われてるやつだ!と実績解除の音にニヤニヤしてしまったのですが、あの行動も、自身の票が最も効果的になるように動く、という行動原理に従ったのだと思えば納得がいきます(断じて好きではないけど)。民意として保たれた静寂に奇声を挟んだら一番目立ちますから、その奇声1つには静寂1000人分に打ち勝てる威力がある(あってしまう)のです。自分の力が急に1000倍になるチャンスがあるなら、文脈を無視してやってしまう人もそこそこいるんじゃないのかなと思いました。
もっとも、この文脈というのは、「キャストの自己紹介中は静かにする」みたいな固定的なマナーではなく、「同じ立場であれば納得ができる」のような、一種の受容可能性を指すと思っています。具体的には、Day2での鈴木羽那としてのMC「今日は私から、目を話したらおえんよ?」のあと、いの一番に「Fooooooo!」といった声が上がりました。これに追随するかどうかの逡巡があったため、結果としては散発的な同意となったあと、その後のレスポンスでは「Fooooooo!」が大きめに入ったように思います。これらは、1票目が事後的に受容されたという点で、お気持ちの対象となっている奇声とは大きく異なるのでしょう。鈴木羽那のMC中に「ウ”ッ」と発していた人間が真隣にいましたが、「まあしょうがねえよ……あれは食らうよな……」という周囲の民意が包み込んでいたのを私は覚えています。
さて、この民意がどのように形成されていくかの過程については、もう一つ興味深い実例がありました。コメティックの披露する2曲目「くだらないや」には随所に3拍子メインの変拍子(3+4で足して7とも言える)が織り込まれています。このときの参加者のペンライトの振り方は偶数拍の欠如に翻弄されていたり、機械的に上げ下げをしていたりが混在していて、傍からみていても戸惑っている光が多かったです。似たような混乱を招くはずのBlack Reverieではそのようなカオスは見られなかったため、音源がリリースされてからの期間の長さと場数、そこで民衆に施される一種の教育というか、合意形成が進むにはそれなりの時間が必要なのだなと思いました。
そんなことを思いながら、Day2最後に映像で流れた「ツバサグラビティ」において、自分でも信じられませんが、サビのところで本能的に「ふっふー!」といってしまいました。ついにやっちまったかと思いましたが、思いの外同様の人間がいて助かりました。図らずも、合意形成の1票目(タイ)を投じることとなってしまって、ライブに参加する上での有権者意識が育まれた瞬間でした。次はユニットペンラぐらいは持っていこうかな。
身の回りに観客がいること
さて、万年配信勢だった人間が最もエキサイティングだったこと、それは身の回りにいっぱい観客がいることでした。すごいね!FPSとサバゲーぐらい違う!
配信勢にとって、観客の声はステレオ2chにまとめられたBGM的な存在で、本当に添え物に過ぎません(大規模コールだけはすごいけど)。キャストのMCを邪魔するオタクへの風当たりが強いのも、BGMポジションから逸脱しているとみなされるからだと思っています。
現地参戦で強く体感したのは、このステージが主であり観客は副であるというパラダイムは配信でしか通用せず、むしろ現地では逆なのではないかという聴覚上の圧力でした。
まず、自分の周囲に誰の担当がいるのかが分かります。振り向かずとも、真後ろにアルストP、右後ろにアンティーカP、左後ろにイルミネPがいました。明らかに背中に刺さる声量の方向と量が違います。
ということで、ライブの途中くらいから、後ろ側からステージに向けられた歓声を自分の背中で遮らないよう、半歩ほど右に行ったり左に行ったり、ちょっとしゃがんだりしてました。後ろの人、見やすかったらいいな。
そして何と言ってもトロッコ!!!!!初体験すぎて何をどうすればいいか分かっていませんでしたが、とりあえず最寄りのトロッコを見てみようと思ったら、
(6thまでに画力が上がったら描く:ここで涼本あきほさんから受けたファンサのイラストを描けたら挿入する。両手の親指と人差し指で四角形を作って左目閉じるウィンクをしてくれました。ただ、現時点だと体が描けないので保留。親ファンサの刷り込みがあるので覚えているでしょう、ずっと)
ファンサを受けました。ただ、隣の連番者も「俺にファンサした!!!」とうるさかったので、あれは範囲攻撃なのだと理解しました。なので、ピンポイントに攻撃を受けたと喧伝しているオタクの9割は虚言だと思うことにします。
トロッコのときにもう一つ事件がありました。アンティーカのトロッコ曲の際に、アリーナ席周辺を三峰結華役の希水しおさんが、スタンド席周辺を八巻アンナさんが同時に巡回していたのですが、自分の最寄りトロッコは八巻さんの方だったので、めっちゃ手を振ろうと後ろを振り向きました。
めっちゃタオルを広げてアピールしている三峰Pと目が会いました。急いで背後を確認したら、三峰Pと希水さんトロッコの中間点にめちゃめちゃ私がいました。ごめんな三峰P……俺のせいでファンサもらえなかったかもだよな……マジでごめんな……避けれたプレミだった……
その他、さまざまなときめき
概念コーデにめちゃめちゃ出会った!!!!!!!楽しそうだから服の購入基準にします!!!!!!!
幕張メッセ近くのポカリ売り切れてんな!!!!!!!宣伝効果すごすぎだろ!!!!!!
ライブ後の打ち上げとかってなんであんなに楽しいん?コミュニティごとハマっていることのバフを最大限感じました。あとカラオケも楽しかった、コールにそこそこついていけたのは友人と行ったカラオケのおかげです本当にありがとう。
Day3,Day4に足を伸ばして静岡に行きました。サウナと飯が最高でした。
MUSIC DAWNみたいな夕焼けを添えてこのnoteを終わります。
アイマス最高!
🥤