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漫画が本になります|『おばけのおいしいひと休み』(2/26発売)

 2025年2月26日に、初めて描いた漫画の本が刊行されます。『おばけのおいしいひと休み』というタイトルのコミックエッセイで、紙・電子の同時発売です。

(出版社より)

辛い時も、不安な日々も、おいしいごはんがあれば、たぶん大丈夫。

毎日がんばりすぎていませんか?
これはそんなあなたへ贈る物語。

疲れたら、おいしいごはんを食べて、おばけといっしょにゆっくりしよう。

今注目の作家、のもとしゅうへい氏による初コミック。
心と体が温まるレシピ15品や、毎日を心地よく生きる暮らしのヒントを収録。

【あらすじ】
ある日、僕は気づいたら感情のない、おばけの姿になっていた――。

大学卒業後、入社した会社で、
仕事をがんばりすぎて心の調子を崩してしまった「僕」は、
気づいたらおばけの姿になっていた。
おいしいごはんを食べ、周りの人と触れ合う日々の中で
少しずつ心を取り戻していく「僕」の姿を描いた、優しい物語。

第一話「僕がおばけになったわけ」より


 おばけになった主人公の暮らしを描いたこの漫画は、2024年の春先につくりはじめたものでした。

 当時のことを振り返ると、自分が生活しながらぼんやり考えていたことや、その時期に出会った担当編集者さんとさまざまにお話しした内容などが思い出されます。漫画を描いていると、とりとめもなく空想していたことや悩んでいたこと、見聞きした情報や感情がキャラクターに染み込んでいって、少しずつ物語が動き出していくような感覚がありました。その様子を不思議に思いつつ、ひたすら見守るように漫画を描き続けていたら、それなりのボリュームになっていました。

 描きためた漫画を書籍にしようという話が決まってからは、たくさんの方にご協力いただきました。このたびようやく一冊の本の姿になるのも、何だか不思議な気持ちです。

 本の中には、以前SNSなどに投稿していたいくつかのお話をはじめ、書籍化に合わせて新たに描き下ろした漫画たち、そして物語に登場するごはんやおすすめの一品のレシピ、ちょっとした暮らしのヒントなどを収録しています。

第七話「旅先で出会うカツカレー」より

 これまでSNSではそれぞれのお話をばらばらに掲載していたということもあり、ご覧いただいていた方には前後のお話や展開が読みづらかったかなと思っていたのですが、こうして一冊の本の姿になると、最初から最後のお話までひと息にページをめくってみられます。良いですね。お話の合間には、おまけページやコラムなどを挟んでみました。


見本誌が届きました(2025.2.19)

 やわらかみのある素敵なブックデザインは、名和田耕平デザイン事務所さんが手掛けてくださいました。カバーはほどよく温かみがあり、中身はやさしい風合いの紙です。152ページあるのでふっくらと分厚く、手に馴染みます。

 発売日は2月26日(水)。これから徐々に本屋さんにも並びはじめるようです。これまでに個展を開催したお店や、つながりのあるいくつかのお店でも取り扱っていただいています(ありがとうございます…◎)。お店で見かけた際は、どうぞよろしくお願いします。

 そして今回はAmazonでも予約購入いただけます。

※ちなみにAmazon等のショップサイトでは、購入時に紙の本か電子書籍か、どちらかを選ぶことができます。

 もしかするとご購入の際に、紙か電子か、迷われる方もいらっしゃるかもしれません。どちらか決められない…という場合は(不躾ながら)ぜひ実際の紙の本を手に取っていただけましたら嬉しいです。

 一方、電子書籍にはちょっとした特典が付いていて、「おばけのその後」を描いたおまけ漫画が1pぶん収録されています。こちらは紙の本には含まれておりません。おまけ漫画を覗いてみたいという方や、電子のほうがお好きな方、出先で手軽に漫画を読みたいという方などは、よかったらご利用ください(おまけ漫画は校了前に描き下ろしました。可愛らしい仕上がりになったような気がしています)。

 ここまで長々と書いてしまいました。漫画を本の姿で送り出すことができたのは、これまでに作品をご覧くださったり、イベントや展示会場へ足を運んでくださったり、気にかけてくださった皆様のおかげだな、と改めて思っています。いつもありがとうございます。


2025.02.21

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