1Q84 BOOK2〈7月-9月〉
あらすじメモ
〈青豆パート〉
『さきがけ』のリーダーの暗殺を受け、ホテルの一室でいつも通り、ヨガを装いながら専用のアイスピックで向こう側に送る計画だった。
しかし、『さきがけ』のリーダーは、むしろ殺されることを望んでいた。そして、自分がふかえりの父であること、娘であるふかえりと多義的に交わったこと、超能力的な特別な能力があること、ふかえりは『パッシヴァ』であり、自分は『レシーヴァ』であること、そして1Q84に青豆を導いたのは天吾であることを語った。
天吾は、ふかえりと一緒に反リトルピープルのモーメントを作っており、青豆はそこに巻き込まれた。今この場でリーダーを殺すことによって、青豆は『さきがけ』から命を狙われることになるが、それによって天吾をリトルピープルの脅威から遠ざけることができると聞き、リーダーを抹殺した。
そして、その後タマルが用意した高円寺のマンションの一室に身をひそめ、1Q84に迷い込んだきっかけと考えられる首都高速の非常階段に行ってみるが、そこに非常階段は無い。1984年に戻ることはできない、不可逆的な移動をしたと物理的に確信した青豆は、銃を口に突っ込んだ。
〈天吾〉
父に再開し、自分が父(と思っていた人)の子では無いことを知る。
ふかえりとも再開し、青豆が『さきがけ』のリーダーを抹殺したと同時くらいのタイミングで、ふかえりと交わる。この瞬間、天吾は『レジーヴァ』となったのだ。
そして、天吾も空に月が二つあることや、『空気さなぎ』で描いた1Q84に自分がいることに気づく。
昏睡状態となった父のベッドにできた空気さなぎの中に青豆がいて、その温かな体に触れたことで、青豆を探すという決心を固めた。