始まりも終わりもわからない「更年期」についての個人的体験と見解を書いてみる
女性は閉経の前後10年でいわゆる「更年期」がやってきて、人によってはその時期に様々な症状に直面する、
それが
「更年期症状」とか「更年期障害」と称されています。
でも、この更年期の症状って、巷で有名なホットフラッシュや疲れやすさ、肩こりなどの滞り以外にも、メンタルの低下や痒みや痺れがあるとか、本当に多岐にわたっていて、
この症状が出ました=更年期です!という確定がないし
そもそも
閉経時期も千差万別で、それがいつかもわからないから、一体いつが自分にとっての更年期になるのか、いつ始まって終わるのかさえもわからない。
でも、40代〜50代にかけて確実に体は変化していって、気づけば30代の時の自分を基準にしていたら幻滅しか起きないようなことになっている。
先日、40代前半で閉経を迎えた友人と久々に会って話した時、私のこの数年のなんとも言えない不調の連続の話をしていて、やっぱりこれって更年期の症状と言っていいものなんだろうな、と思ったし
彼女とシェアできたことが、私にとっては安心の一つにもなったので、今日は私自身の体験とともに、今、更年期世代の人、これから、更年期を迎える人にも小さな安心になったらいいな、と思って、更年期について書いてみます。
若いねーと言われる私も、今年で48歳。アラフィフです。
なんとも言えない、おかしいな、どうしたんだろう、と感じるいろんな不調がポツポツ現れるようになったのは、自覚では3年前の45歳頃から。
まずまず、疲れやすくなった。笑
あれ、私の体力ってこんなになかったっけ?と思うことが増え始め、
無理をした時、楽しみすぎた時のリカバリーに今までよりもかなり時間がかかるようになったし
昼寝をしないともたない、という日が現れ始めて。
その後、胃腸の調子が落ちて食欲がとにかくなくなり、アレルギーなんて何一つなかったのに、小麦系の食事が続くとアレルギー症状のようなものが出たりし始め、46〜47歳の2年間は唇がいつも荒れてる、という時代。(今年に入って戻りました)
この時はとにかく疲れやすく、消化力が落ちてるから食べれないし、食べると疲れる。苦笑
悪循環に陥っていて、痩せるな、食べなさい、と言われるけれど食べれない、という感じで体重は落ち、「細いね、痩せた?」「もっと太ったほうがいいよ」と言われ続けた時期。(でも、食べれないから、本人としては、困っていました。)
ここからの3年間は、それまでの自分では想像できないくらい気力が落ちていった時期だったな、って、それは、今だからこそ、わかること。
いつでも、なんでも、渦中にいる時はなかなか気づけないものですよね。
今自分がどんなフェーズにいるか、なんて。
生理自体は毎月あるものの量は減っていて、三日でスパッと終わる感じで、よくあるホットフラッシュやのぼせなどはないけれど、とにかく気力と体力が落ちていって。
この3年は本当に、よく、寝てました。苦笑
頑張りが、全然効かない。頑張りたいのに、体がついていかない。体がついていかない現実を前にして、気力も落ち、メンタルが、それまでよりも不安定になる。
メンタルが落ちているからか、もうとっくに解消したと思っていた過去の出来事やトラウマっぽかった思い出が、ある日突然すごくリアルにフラッシュバックしたりして涙が止まらなくなったり(とはいえ泣けばスッキリするから、それらは未消化だったのかもしれません)
そのぐるぐるをしてた感じ。
もちろん、今日はいい感じ、という日もあるけれどそれは長くは続かなくて
生理前の肌の衰え方・・・むくみやくすみはもうおばあちゃんなんじゃないかってくらいでほんとがっかりだし(娘に、今日はおばあちゃんだね、と言われた時のがっかり感と言ったら。苦笑)
生理後から排卵までの約2週間が人間として生きてる感じで、生理前の1週間は老婆になってく感じ。
ほんと、体がついていかなくなって、一日ソファで寝てた、なんて日がすごく増えて。
食べれなくて痩せて、体感する体は軽くなってるはずなのに、以前よりもずっと重だるい。
それが日常になって、そんな自分に、自分が戸惑うし、めげるのよね。「こんなんじゃなかったはずなのにな。どうしちゃったんだろう。」って。
そんなふうになっていった時に、私が一番困ったなと思ったのが、記憶力の低下でした。
びっくりするくらい、記憶力が落ちてしまって。(更年期症状の一例として、物忘れが起きると言うことも、上がっています)
元々ADHD気質だから、目の前のことに集中してしまって他がスコッと抜けることがよくあるのに、そこからさらに、記憶力がガクッと落ちてしまって。
全然、物事を覚えておけない。(そして、メモするもメモをなくすし、どこに書いたかを覚えていない)あんまりにも記憶力が落ちるので、若年性の痴呆なのではないかと怖くなるくらい。
でもこれは、看護師をしている義姉が同じ症状になり(確かそれが元でオペ看を退いたと言っていた気がする)
「大丈夫だよ、1〜2年で戻ってくるよ!」と教えてくれたことで諦めがついて不安は和らいだのだけど
この1〜2年は本当に、介護が必要なくらい、物忘れがひどくって。
ちょっと前のことなのに、「あれ、どうだったっけ?」ってわからない。タスクを全然覚えておけなくて、どうなっちゃうんだろう、ってほんと、自分が怖くて、流石に不安になりました。笑
最近、以前よりも記憶力が戻ってきているのを感じていてほっとしています。
ありえないくらいダイブルブッキングや予定のすっぽかしをしたことは数知れず。懺悔の極みです。
それまでとは比べ物にならないくらい、体力も気力も落ちていって
更年期の対応でよく謳われる、
栄養休息を大事に、とか
適度な運動が必要、とか・・・
わかっているけど、一番しんどい時はもう、そういうことをする気力さえなく、ただただ、何もしたくない・だるい・・・・眠すぎる・・・・(そして、寝る)という状況が、私は多かったような気がします。
生きる気力そのものが、落ちるのよね。
そんな毎日のだるさやしんどさを軽くしてくれたのが、はちみつをとること。
純正のはちみつを毎日定期的に食べることで、私はかなり助けられました^^
私が愛用していたのは、千葉県市原市にある「ワンドロップファーム」のハチミツたち。知人が営んでいるこのファームのハチミツは、環境づくりから力を入れていて、その品質も信頼に値するもの。
私は、ミネラルが豊富に含まれているという、カラス山椒のはちみつを常飲していました。気づいた時にスプーンに一杯を、1日に何度も。
はちみつをとるようになって、それまで食後にすぐ寝落ちするほどだったのがなくなり、随分と1日を過ごす力が増えました。
傍目には元気で楽しそうに見えていたっぽいので、そこは本当に救いだったけど、そこそこ・・・・いや、すぎてみれば、かなりアンダーグラウンドな時間を過ごしていた、この3年。
ここ最近になって急に、「あれ、なんか、軽くなってきたっぽいゾ?!」という体感が出てきて、ホッとしています。
この更年期の時期、不調を感じ始めた時にどこかで自分でも気づき始めてるのよね。
以前とは変わってきてる、おかしいな、もしかしたら・・・・って。
明らかに、それまでのように現実に適応できない自分に気づいているんだけど、
追いつかなきゃって思ったり、更年期だって、認めることが女性としての落城みたいで認めたくない、とか
更年期を言い訳にしてサボってるって思われたくない、サボりたくないしもっとサクサク動いていたいとか、
いや、これは気のせいで私がだらけすぎてるのかな・・・とか、
だるくて休みたいけど、こんなに何もできなくなるなんてだめだな・・・・とか、頑張らないと、ってなんとか自分を奮起しようとしたり、
気のせいだよ、気にしすぎだよ、って自分に言い聞かせて、なんとか日常を回そうと抗ったり。
結果できてないんだけども、そういう心のおしゃべりが常にある状態。
同年代の女性と話していても「いや、ほんと辛い」と言いながらも、頑張ってる方が多いなと感じています。
とにかくいろんな心の葛藤、が出てくる、これが、実はすごく大きな影響になってるんじゃないかなって、今なら思うのです。
症状そのものよりも、自分の内側の葛藤、その自責や自己否定が、自分のメンタルを必要以上に下げてしまって、結果、症状になってしまう、と言うような。
お仕事されている方だったりするとそんな自分を出してはいけない、ちゃんと働かないと、とか、ご自分でビジネスをされてる方なら尚更、動かないと、って、表向きはすごく元気そうに振る舞っているけれど、内心では葛藤が多くなってる、という人も少なくないんじゃないかな、って思ったりもして。
(そういう面はSNSで知ることはなかなかできず、誰もが輝いているように見えるので、それにも影響されたり。)
更年期って本当に人それぞれで、症状がない人は、ないし、ある人はある。でもそれが、更年期のものだから、と特定できるかどうかも、わからない。更年期を言い訳にしたくない自分だって、いる。
ほんと曖昧だけど、自分はなんともし難い不調を感じる、すごく不安定で生活に影響が出る時期。
だからこそ、自分の心身の声、求めをより一層聞き届けてあげて、無理をさせず、自分に起きていることに、正直になること、
自分に、優しくなって、
自分を、本当に、本当に、大切にする
責めない
できる限りいたわる
ということが、大切になってくると思うのです。
関わる人にとっても、たとえ自分はその症状がなかったとしても、
私たちの心身で起きていることって本当にそれぞれだからこそ(これは、対更年期の人にだけじゃなくて人と接する基本だと思うけど)
「今その人の心と体で何が起きていて
どういう状況で
何を感じているのか」
ということに、耳を澄ませる、相手の心の言葉をまずはじっくり聴いて、理解しようとするということを、大切にしてほしいなぁ、と思います。
自分の中で起きてないことは想像し難いし、自分が当たり前にできることは「あなただってやればできるよ」「なんでできないの?」って自分を基準にしてつい簡単に言いがちです。やればできる、それはもちろんそうなんだけど
でも、
そうじゃない何かが起きているから、あなたが当たり前にできていることがその人はできなかったり、やれなかったり、する。
そこにはその人なりの状況だったり、理由があるんだと、そこに、耳を澄ませてあげてほしいのです。
やらないといけないこともあるのもわかっていて、でもしんどい。そんな自分をどこかで「できないとダメよね」「ちゃんとやらないと」って思っている時に、自分の状況に耳を傾けてくれるだけで、「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで、心は弛んで楽になるもの。
楽になって安心できるから、結果として、状態が良くなったり、行動力が上向きになったりする、その可能性が、上がる
(子育てと同じだなぁと書きながら思う)
もちろん、意識が現実をつくってるから、捉え方とか、思い込みとかの影響もあるんだけどね。(で、これを考えだして、自分の意識を変えなくては・・・なんて思ってドツボにハマったりもするw)
「頑張らない」が囁かれる社会になったことを、歓迎する人も、いやいやそうじゃないという人もそれぞれいるけれど
一人一人が違う人間で
違う個性の中で
違う状態の中で
本当にやりたいことに対して、心と思考が一致していたら、頑張ろう!なんて気合を入れなくても人はするっと動けるし
時にはそれが、長らくの時間を要する「休みたい」だったりも、する。
更年期という女性独特のこの時期(男性でもあるかも知れません)、心身ではたくさんの揺らぎが起きていて、その変化に戸惑いながらも、頑張らないと、ちゃんとしないとって思いがちだったりするけれど
この時期だからこそ、心と体の声をキャッチして自分に優しくしてあげること、頑張ることより無理させずに休むことも大事にする
そして
ご自分を、心地良くさせてあげることを、もっともっと優先しても大丈夫、ということが当たり前になるといいな、とこの3年の変化を体験して思います。
無理してあれもこれもできなくなるからこそ、本当にしたいことってなんだろう、って自分に改めて深く問いかけることができるとてもいい時期でも、ある更年期。
幸い私は、周りの人たちが本当に理解と包容力に長けていて、どんな私のことも、「まあしょうがない」と責めずに見守ってくれて助けてくれて、本当に、ありがたい時間を過ごすことができました。
閉経までの前後10年って、ほんと、長いけれど。
そしてその10年がどんな10年になるかもわからないけれど。
自分の心と体の声に耳を澄ませて、
正直に優しくなるための時間
頑張ってきた人ほど
休ませてあげる練習の期間に、
ご自分の心に正直になるための
猶予期間に、なるのかも。
そんなことを思います。^^
今、揺らぎの中でどうしよう・・・大丈夫かなって思っている人がいたら、何か参考になったら、嬉しいです。
あなたが感じている、その小さな不調は、もしかしたら更年期が始まっているサインかも知れないし、思っているよりも自分を頑張らせすぎているかも知れません。
ゆっくり休む、と言うことを、そして、周りに助けてもらうことを、ご自分に許してあげてくださいね。
この半年で、やっと、太って、最近になって動こうって気力が戻ってきて、気づけば一日中寝てる、はなくなって。
すぎて見て、振り返ってみて、やっとわかる、自分のこと。だいぶ、しんどかったんだな、って。
よかった。
まだまだ、私の更年期は、始まって推定三年。これからはわからないけれど。
無理せず、休んだから、動けるようになる。
これは、ほんとのこと。
自分の声を大切に、
辛い時は無理をせず、お休みする。
それが何より、大切な、この時期。
休息、大事にしようね。
では、また。