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保育園いつから預けるか問題

産休に入るまでのカウントダウン

妊娠がわかったのが5月、産休に入るのが11月半。長いように見えて、検討することが多いので意外と余裕がない。
・どこの産婦人科に通うか?
・どこで産むか?(里帰りするかしないか)
・バースプランは?(立ち合い?無痛?)
etcエトセトラ…書き出したらきりがないが、最初につまづいたのは「育休をいつまで取るか?」ということ。それによって引き継ぎの準備も変わってくる。それまで、漠然としかわかっていなかった”待機児童””保活”という言葉が頭をかけめぐり、希望の時期に保育園に入れるのかという不安が、急に具体的な現実となってせまってきた。
調べてみると、練馬区は0歳児からの保育、とくに生後58日から100日未満で預けることのできる「産休明け保育」という枠があることが分かった。予定日は1月だったので、4月がギリギリその期間に当てはまる。育児休業給付金は1歳まで給付されるし、最近の法改正で2年まで育児休業が延長できるというのもわかっていたけれど、自分としてはあまり迷わずに「最短で4月に復帰できたらいいな」と考えた。

「お母さんの役割はあなたにしかできない」プレッシャー

職場の同僚に産休・育休の時期を相談したら、こちらが言うより先に「遠慮せずに制度は活用してください。育休は気兼ねなくとってもらって焦って復帰しなくていいですよ」と言われた。片手で数えるほどの少人数の職場なので、実際は人手が足りないから困るのでは…と思ったけど、実情はともあれ、そう言ってくれた職場には感謝しかない。しかし最短で復帰したいと思ったのは、職場に迷惑をかけるから、という義務感からとかではなかった。

ひとつは、親として未熟な分、保育園に通うことで子育ての味方が増える!と単純に思ったこと。
ひとつは、自分が家にいるとどうしても人との接点が少なくなって、子どもと私、私と子どもという閉塞した環境になるのが目に浮かぶようだったから。
そして、社会との接点があって仕事のやりがいがあるほうが子育てにも前向きになれると思ったから。

妊娠の報告がてら育休からの復帰の見通しを関連部署のひとに伝えると、みんな一様に「えっ復帰早くないですか?」「子どもと長く一緒にいれるほうがいいでしょ?」という反応だった。「仕事はほかの人に任せられても、お母さんの役割はあなたしかできないんだから…」というアドバイス。みんな善意で言ってくれている。むしろ「育休がそれしかとれなくてかわいそう」くらいに思われている…。まぁそれで気持ちがゆれる、ということは正直なかったけれど。
※誤解のないように念押ししておくと、家庭での子育てをじっくりしたい!という人には、もちろん育休制度をしっかりとれる職場でないとね!

練馬保問協との出会い

0歳児保育にそんなプレッシャーを感じていたころ、twitterを流し読みしていたら「練馬区保育園入園説明会」というセミナーを発見した。フォローしている人が待機児童などに問題意識を持っている人が多いせいか、偶然そのツイートが流れてきたのが目に留まったのだ。ありがとうtwitter!やっててよかったtwitter!主催者は練馬区保育問題協議会で、 練馬区にある、子ども関連の施設の保護者、職員などで構成された団体だ。プログラムも「保育の質とは?」「安心な保育園の選び方」「保育園見学のポイント」などのプログラムで、知りたかったこととドンピシャの内容だった。実際に先輩パパ・ママや現役保育士、父母連の代表などがパネリストであるのも魅力的だった。その詳しい内容は別の機会に書くとして、そのセミナーに出てすごく勇気づけられたのは、会場での質疑応答の、次のようなやり取りだった。

参加者「育休は1歳まで取りたいけど、4月入園の1歳児クラスの倍率がすさまじいと聞くし、0歳から預けることを考えてはいますが、不安です…」

保育士「仕事に早く復帰するのに、迷われるお気持ち、よくわかります。”お子さんと長く一緒にいたい”と思うことも、”仕事に早く復帰したい”という気持ちもとても自然なことです。なかには早くからお子さんを預けて仕事に復帰することに罪悪感を感じる、という方がいらっしゃるかもしれません。
でもこう考えてみるのはどうでしょう。ご家庭では、その時々の親御さんの事情で、なかなかお子さんの主張ややりたいことにゆっくりつきあうことが難しいかもしれません。保育園でなら、お子さんがやりたいことをやりたいタイミングでできるように、ゆったりと待ってあげられる環境があります。保育士・看護師・栄養士に任せられることは任せて、親御さんには親御さんしかできない、子どもとのふれあいに集中できるのもまた、保育園のつよみです。」

――すごいしっくりくる。

育休をしっかりとりたいのに、待機児童が心配だから、倍率の低い0歳児保育を目指す…という実態は実際あって、これに関しては政治が解決しなければいけないこと。しかし、もともと早い復帰を希望していた私は、この言葉に背中を押されて0歳からの保育園入園を目指して、保活を始めることになるのだった。(次回、保活の記録:前編につづく)

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