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これから狩猟を始める方へ

本当はあまり書くべきじゃないのかもしれませんが、自分たちの経験がこれから狩猟を始めようとする方の参考になればと思い、また同じような出来事に巻き込まれないよう気をつけていただきたいと思い書きました。

狩猟、特に銃猟の場合、警察による調査を経て猟銃の所持許可がおります。
以前、私も所轄の担当者から「猟銃は数量規制じゃなくて対人規制、こいつなら持たせてだいじょぶとなれば許可になる。」そう言われたことがあります。
猟銃を持つということは、社会的責任感とか狩猟者としての役割とかを必然的に求められます。キレイごとではなく、そうでなければいけないと思います。
銃猟を通して不正なことをしていたらそれって??
猟場でも誤射されないような服装や場所を自ら考え行動することが大切ですよね。それと同じように自らトラブルに巻き込まれないようにすることの大切さは、狩猟全体で言えることです。

皆さんには経験してほしくない出来事(その1)

私たちが当時在籍していたクラブは、年齢層も幅広く狩猟にしても射撃にしても高い技術を持つ方が何人もいて、在籍中は本当に勉強になったし、そういう意味ではとても良い経験をさせていただきました。
しかし、不協和音は突然クラブの人間関係を乱していきます。何十年も共にした関係が崩れる瞬間は驚くほどに一瞬でした。
クラブの中心的メンバー2人の関係が悪化、AさんがBさんを邪魔者扱いし始め、数名と結託しBさんを陥れたのです。
結果、Bさんはクラブを追い出されてしまいました。
Bさんは犯罪者、Bさんが悪い…という話だけがあちらこちらで広まりました。
もちろん私たちにもAさんたちから「Bさんとは関わらない方がいい」と忠告されました。AさんたちにはAさんたちの言い分や主張もあったことでしょう。
その後も私たちはクラブに残りましたが、1年経ってもまた1年経っても、毎回、毎回、集まれば顔ぶれを見て、Aさんたちは、追い出したBさんの悪口や根も葉もないことをいつまでも話すのです。
集まれば、今日はどこをやる。見切りはどうだった。先週のモノの動きはこうだったから今週は…。そういう狩猟の話ではなく人の悪口ばかりを言うようになりました。
更には、Bさんを追い出してからというもの、不正行為を堂々とするようになったのです。そのような状況に疑念と絶望を感じ、私たちはクラブを離れました。
人間関係のいざこざに巻き込まれ、楽しかったはずの週末の猟は人の悪口を聞かされる悲しい場に変わってしまったのです。
こんな経験、皆さんにはしてほしくありません。
クラブやチームに入る際は、必ずそのグループの評判や人間関係をリサーチし、最終的には信用できる情報だけを選別して、入会を検討してください。結局人間関係なんです。大きい小さいではなく、人間関係が上手く行っているグループに入ることが大切です。

皆さんには経験してほしくない出来事(その2)

私たちが在籍していた猟友会には、もちろん所属していたクラブの方々もたくさん在籍していました。クラブで集まる時も猟友会で集まる時もほぼ顔ぶれは同じでした。
クラブ内の人間関係のいざこざがあってから、猟友会からも去らざるを得なくなったBさん。
集まる先が変わっても相変わらずBさんの悪口ばかりでした。
私たちにとってBさんは狩猟の楽しさを教えてくれた人で、よく面倒を見てくれた方でした。
Bさんが追い出されてから、猟友会としての活動でも不正行為が度々見られるようになり、あろうことか私たち若手までもがその不正行為に巻き込まれてしまうようになりました。
私たちは、この不正行為が明るみになれば、少なからず関わった自分たちも罪に問われるのでないか?猟銃の許可や狩猟免許は剥奪されるのではないか?家族や職場にも迷惑がかかるのではないか?自分たちの人生は終わる?そんな不安にかられました。
進んで自らの意思で不正に手を染める人もいましたし、逆らえず関わってしまった人もいました。
私たちは良心に従いBさんに相談、Bさんから管轄機関Pに相談してくれました。
すると、私たちに捜査への協力がありました。次のシーズンも不正行為があれば記録してもらいたいとのことでした。
その年のシーズンが始まると何回か不正行為の場面に居合わせました。詳細については伏せますが、記録を取りました。それは自分たち自身を守るためでもありました。
私たちは今後について話し合い、管轄機関Pに直接相談に行きました。
私たちの話を聞いた担当者は「わかりました。よく話してくださいましたね。もし何かあってもお二人は事前にご相談に来てくださったので、不利なお立場になることはありません。」
そう言うとしばらくして、記録をもとに事前調査をしてくれました。結局、立証が難しい案件だということになり、管轄機関Gに相談してみてはどうかと言われました。
しかし、管轄機関GはAさんたちも出入りがあるため、私たちがこうして動いていることがわかればAさんたちから報復や嫌がらせがあるのではないかと思い、管轄機関Gには相談に行けませんでした。
私たちはこれ以上、自分たちが不正行為に巻き込まれ、大切なものを失うことにならないためにも、クラブと猟友会を退会することにしました。
もがき苦しむ私たちを見て、Bさんは、不正行為の実態と私たちが記録したデータを管轄機関Gに匿名で提出してくれました。
しかし、管轄機関Gの対応はがっかりするほど寂しいものでした。それどころか慎重な対応をお願いしたにも関わらず記録データの出どころが私たちであることがAさんたちに知れてしまい、何故か私たちを悪く言う噂ばかりが流れ、地元地域ではまるで罪人扱いとなってしまいました。いやいや…本当の罪人はどっち?
私たちより10も20も30も上の大先輩。何故、不正行為を当たり前のようにしてしまっていたのですか?
何故、不正行為を見て見ぬ振りしていたのですか?
何故、不正行為に私たちのような若者を関わらせたのですか?
私たちは余計なことをしたのでしょうか?
私たちを罵る人たちは、きっと不正行為に手を染めていても後ろめたいと思わなかったのでしょう。
結局、不正行為は明らかにできず、捜査に協力した私たちはAさんたちから悪口を言われ、叩かれるという…よくわからない馬鹿げた状況になってしまいました。
各地の猟友会がこんな状況ばかりではないと思っています。素晴らしい技術と経験をお持ちの方がたくさんいます。しかし一部の金に目がくらんでしまった方は、不正に手を染め猟友会全体が迷惑します。
よろしいですか?不正目的で未遂も犯罪です!
ご自身の人生を狂わしたくなければ、所属する団体は慎重にお選びください。怪しいと思ったら距離を取ってください。不正行為を目撃したり巻き込まれてしまったら管轄機関Pに相談した方が良いと思います。安易に管轄機関Gに報告はしないでください。距離が近すぎて担当者は猟友会の言いなりになっていることが多々あります。そしてそういう組織、グループからは静かに去り、真面目に狩猟をしているグループに身を寄せて、清々と狩猟を楽しむよう環境を変えることをおすすめします。

狩猟を楽しめる場がないなら自分たちで作る

それでもこれはやり過ぎだ。逸れてはいけない道を完全に逸れている。人としても、狩猟者としても、猟銃所持者としても。自分たちは真っ当な鉄砲撃ちでいたい。
安心して狩猟が楽しめないのであれば、自分たちで作ればいい。その思いはHunting Team狩顚童子の発足につながりました。

猟友会を巡る様々なトラブルや不正行為は全国各地でしばしば報道されます。
有害鳥獣駆除とカネ。この組み合わせが元凶だと思っています。そもそも狩猟にはイニシャルもランニングも意外とかかります。狩猟者登録に都道府県に支払うお金結構かかります。弾代も安くはありません。
ご自身が所属する団体がいつどこで、誘惑に負けて不正にカネを得る目的で道を逸れるかわかりません。

私たちが経験したようなことを、特に若手の狩猟者の皆さんには絶対に経験してほしくありません。
地域を問わず、居場所に困っている人、独りでは不安、グループで猟がしたいけど、どこに入ったらいいかわからない人は、遠慮なくお気軽に狩顚童子にいらしてくださいね😊

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