見出し画像

若者は内向きである、はやっぱりマジなんじゃないか!?という話

「現代の若者は内向きである」と言われて久しいです。私(現在30歳)の記憶だと、たぶん私が大学に入るくらいにはすでに言われていたような気がするので、この10年くらいはずっと言われていることかもしれません。

でも「内向き」って言葉を聞くと、どうしても私は違和感を感じてしまいます。どのメディアを見ても「若者の内向き」は国内外への興味を強調し、「留学する日本人が減っている」など、国外に出たがらない、という文脈で基本使われています。でも、教育の世界に身を投じていると、ぶっちゃけそれ以前の問題なんじゃねーの?って感じることが多いので、それが今日の話題。

人は身の回りや環境によって将来の選択肢を狭めてしまう

わかりやすい例として、高校生を取り上げてみたいと思います。高校生時代、自分の身の回りって、どういう人に囲まれているでしょうか?大抵の人が、同じ高校の友人、先輩、高校の先生、家族(親・きょうだい)あたりに限られるのではないでしょうか。

就職活動をするときになってよく問われる「将来何したいのか」という問題について、仮に高校生が考えるとしましょう。その際に参考にするのは身の回りの人たちのキャリアではないでしょうか。としたときに、本人のキャリアに影響を与えうる同じ高校の友人、先輩、高校の先生、家族(親・きょうだい)にだけ囲まれている環境は、「キャリア選択」の観点から言うと閉鎖的なのでは?というのが今日の問題提起です。親が医者なら子も医者、のような例は、まさにその一例でしょう。

画像2

多くの先生は「教員」というキャリアを、親は(私の世代であれば)終身雇用で1つのキャリアしか知らないかもしれません。進路選択も偏差値に基づいた指導しかしてなくて、それしか大学選びの指標がないかもしれない。友人みんなそうやって進路選択してたらそれに流されてしまう。男子校なら同世代の異性がどういう将来を考えているかなんて知る由もない(これは私ですがw)

これって、海外に目を向ける、以前の問題で、かなり閉鎖的じゃないですか?

要は人間は身の回りや環境によって将来の選択肢を狭めてしまうので、日本の若者は非常に閉鎖的空間にいると言えるのです。従って、海外に目を向ける以前に、国内であろうとその他のキャリアの選択肢に目を向けていないため、「内向き」じゃないですか!と私は主張したい。

その閉鎖性をぶち破るには、とにかく色んな人を知り、参考になりそうなところを見つけるしかない

前述の状況において、例えば「じゃあお前それやりたいなら留学してみたら?」と先輩でも親でも先生でもいいのですが、新しい選択肢を与えてくれたら最高です。ただ、そんなに世の中うまくできていないのが現実...。(そのような環境にすでに身を置けている方はかなり恵まれている、と思います)

地方の高校であれば近くで一番大きな都市の国公立大学だとか大企業を目指せと言われ、都内の私立でもやれ東大だやれ医学部だ、という進路指導であるのが多くの現実、と聞いています。

としたときに、閉鎖的空間にいるということを自認した人は、「とにかく色んな人の生き方を知る」努力をし続けるのしかないのでは?というのが私の暫定的な回答です。

その生き方を知る、というのも、孫正義さんのような凄まじい経歴の方をモデルにしてしまうと、あまりに遠すぎてイメージもわかないので、ちょっと年上のお兄さんお姉さんの生き方をまずは知ってみる、というのが効果的です。大学で何を勉強しているのか、企業でどんなことをしているのか、などを知るだけでも、大きく選択肢は増えますし、考えるきっかけになります。(高校生だったら、以下の図)

画像1

これこそが我々HLABの言うところの「ピア・メンターシップ」なのですが、とはいってもそんなお兄さんお姉さんは身の回りにいない!というのが多くのケースではないでしょうか。でも、多様性って、探してみると実は身の回りにあふれているんです。身近な多様性を馬鹿にしてはいけない。

いつもあっている友人と将来の話をしたことがありますか。

いつも近くにいる家族と将来の話をしたり、親の職業やキャリアの考え方を聞いたことがありますか。

一見、恥ずかしくてこういったことってしてないのではないでしょうか。そしてこれって、決して高校生だけでなく、大学生になっても、社会人になっても必要な学びの機会だと考えています。身近な人でも、深ぼってみるとこれまで見えなかった一面や自分の持っていない価値観を相手が持っていて、新しいことに気付かされるきっかけになるはずです。そのあと、校外や自分の普段出会ってない人にあってみても、遅くないはず。(もし読んでる方が高校生、あるいはその親御さんであれば、ぜひサマースクールへ!笑)

さて、皆さんの周りにある身近な多様性って、どんなものでしょうか?


▼HLABでは、上記のピアメンターシップが生まれる場を共につくる大学生の仲間を募集しています!オリンピックより熱い夏を共に高校生に提供しよう!!

約一年間、サマースクールをつくる準備をしながら様々なトレーニングを受け、爆速成長と社会的インパクト創出に情熱を向けられるプログラムです!皆さんのご応募、待っています。現在高3もOK。

中心メンバーである「ボード」の大学生たちはすでに皆さんを迎えるべく準備しています!


読んで面白かったら、是非サポートしていただけると嬉しいです!大学生との食べ語り代にします笑