コロナで目の前が真っ暗に　＃4

サッカーやフットサルの指導者として、それなりの経験はさせていただいてはいたが、やはり私はサッカーのコーチではあっても経営者ではなかった。

目の前の子供たちに対して一生懸命になることはできても、先を見据えた経営をするには未熟過ぎた。そしてお金に関して無知すぎた。それが故に、次第に人が離れかつてのようなクラブの姿を取り戻すことはできなかった。

分散していた力を１つに集中するため、フットサルのスクールは人に譲り、サッカーのクラブをなんとか残そうと幼児や低学年の子供たちのサッカーへの入り口の環境を作っていった。次第に、これからサッカーを始めたいという幼児や地元の小学生たちがクラブに通ってくれるようになった。現役プロ選手お子さんやある市長さんのお子さんも来てくれたりと口コミで少しづつ人が増えていった。

また、これまでは土日は試合などで予定がぎっしりだったかが、空いてる時間ができたため、以前より趣味というか好きでやっていたバーベキューも事業として挑戦した。

家族を食べさせていかなければいけないというのと同時に、なんとかクラブを存続させたい、練習に通ってくれる子供たちの成長を見届けたいという思いで、色々と模索していた矢先の２０２０年にコロナがやってきた。前年の反省を踏まえ新たな気持ちで頑張ろうと、リニューアルして動き出す直前の出来事だった。

決まっていたイベント関係の仕事も全てキャンセルとなり、子供たちのスクールも開催ができなくなった。

ただでさえ苦しい状況の中、収入が全くなくなった。。。

頭の中が真っ白となり、どうしていいか分からなくなった。

体調も崩し1週間以上寝込んだ。お金もなく病院にも行けなかった。
そこからの自分は前向きに頑張ろうとする自分と全てを投げ出したい自分が交互に出てくる。親身になって話を聞いてくれる友人もいてそれはそれはありがたかったが、自分の言っていることがコロコロと変わり不安定な精神状態だった。友人には本当にお世話になったがとても迷惑をかけていたと思う。

どうしようもない私を見るにみかねて友人が仕事を紹介してくれた。

続きは次回に。