スペイン滞在で感じた意外なもの 毎日投稿63日目
マドリードから車で1時間ほど離れたタラベラという小さな街はタイルなどの陶器が盛んな街だった。
私がお世話になったタラベラというチームは、2部リーグではあったがかなりの強化資金で補強し、一部に上がるための勢いをつけていた。私が合流する少し前に日本人選手もチームに合流したところだった。
選手やスタッフと同じ寮に住ませてもらい、より多くの時間を共にすることができた。特にブラジル人のトレーナーにはお世話になったし仲良くしてもらった。
練習、ミーティング、試合前やハーフタイムなどのロッカールームなど試合のベンチ以外はほとんどチームと一緒にしてもらえ、さまざまな緊張感の中、チームと共にすることができたのはとても貴重な経験だった。
また、パブロという監督がとても協力してくれて、一緒にジュニアの試合やサッカーの試合まで連れて行ってくれて、見れる限りのさまざまな年代の試合や練習を見ることができた。
全てに刺激的だったが、話を聞けば聞くほどスペイン人が世界一になるために、自分達(スペイン人)の特性を生かしてどう戦うかというフレーズが気になった。そして次に「ブラジルに勝つには」というフレーズだった。
彼らは世界一になるために、自分達の良さをどう生かすかを議論し、共有している。
特に、この“共有”という面は当時まだSNSが発展していない時に、とても進んでいると感じた。
1ヶ月足らずの滞在ではありましたが、選手という立場でもなく、少し言葉のわかる立場でチームに帯同できたことで監督やスタッフとコミュニケーションがとれたことが貴重な話を聞けてとてもラッキーだったと思っています。
帰国した後に、周りから最新の戦術やトレーニングを持って帰って来たと思われました。もちろんそれも勉強にはなりましたが、それ以上にそれらを支える人と人との繋がりや自分達に染み込んでいる力をどう生かすかということが大切なんだと思わされたスペイン滞在でした。