魂のスポーツ №126
指導を始めた当初から勝ちが全てではないと思っていた。
しかし負けると途轍もなく悔しかった。
そして、らしさが出る事なく負けるとさらに悔しくて堪らなかった。
若い時はそれを表に出し、年月が経つにつれてそれをコントロールできる様になって来たと思う。
子供たちには純粋に仲間と共にサッカーを楽しんで欲しいと願っていたが、周りの大人や環境がそれを妨げる様な事もあった。
人が育つには何より環境だ。
それは家庭であり、チームの仲間であり、指導者であり、対戦チームやその地域など様々なものが影響してくる。
環境で人は間違いなく変わる。
小学生の大会やリーグ戦に行くと、がっかりする風景がたくさんあった。
これならその大会に参加しない方がいいのでは?と思っていた。
大会に出れば試合はできるが、子供も保護者も良くない環境に包まれてしまう。強いものを見ればそれが正しいと思い、弱いものがやっているものを否定する。
その他にも、大人のエゴやそれに染まった対戦相手を見せつけられる。
ちょっとした事だが、そのちょっとが大差だ。
これはスポーツを真剣にやってきた者なら分かる事。
どんな事でも良いものよりもそうでないものの影響の方が受けやすい。
本当の意味で人が育つ環境を作ると言うのは、とてもとても大きな想いが必要なんだと思っている。
私たちの住むこの国にはその底力がある。
愛や感謝を忘れず、希望を持ち続ける。
未来を信じて一歩一歩歩み続ける。
世界中のどの国よりも平和で誇り高い歴史と文化を受け繋いできた血が我々には流れている。
大袈裟に聞こえるかも知れないが、サッカーは楽しくも魂を表現させるスポーツだ。
だからこそ、上辺の言葉ではなく、魂で会話し、魂で響き合う。
子供のうちにその感覚でやれないと、大人になってからはできないよ。
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