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Fintech概観 〜Fintechの歴史からB2B Fintechの発展〜

日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサーバンク)を作っている、株式会社Finswer・株式会社f9k COOの田口です。


Finswer Bankがチャレンジする分野はネオバンクといわれる分野です。ネオバンクとは「銀行免許を持たずに、既存の銀行と提携することで、ユーザーに金融サービスを提供する」サービスのことを指します。
その中でFinswer Bankは法人向けのサービスですから、「B to Bネオバンク」サービスだということになります。

このB to Bネオバンク、あるいはさらに広げてB to B Fintechの分野は、世界的に見てもFintechの分野で最も熱い分野の1つと言われています。
例えば2023年のBCGのレポートには、以下のような記載があります。

ペイメントが前時代のFintechを主導した一方で、次の時代はB2B(中小企業向け)およびB2B2X(B2Bからあらゆるユーザーへのサービス)が主導することが期待されています。B2Bにサービスを提供するフィンテック企業には、大きな変革の余地があります(筆者翻訳)。

出典:Boston Consulting Group, "Global Fintech 2023: Reimagining the Future of Finance"

ところで現在、B2B Fintechの現状や課題をまとめた情報はあまり多くありません。特に日本においては、B2B Fintechサービスを展開する事業者がそこまで多くなかったことも理由の1つだと思います。

そんな中、2024年7月にFinswer社に入社したエンジニアに「Finswer Bankの事業を理解する上で読んでおくべき書籍や記事はありますか?」という質問を受けました。

しかし上記の通り、B2B Fintechの現状にキャッチアップするために必要な情報がまとまっているリソースは見当たりません。

そこで今回の記事群は、Fintechの基礎から現在地から始まり、B2B Fintech事業を理解する上で必要な知識をまとめることを目的に書きます。主な読み手の想定は以下の通りです。

  1. Finswerに新しく入社する方

  2. Finswerの事業に興味を持ってくれた採用候補者の方

  3. その他、B2B Fintechについて興味をもっている方

上記を念頭に、以下のようなコンテンツを網羅していきます。

Part 1:Fintechはどのような歴史を辿ってきたのか
Part 2:Fintechの現在地 〜いま、どこにいるのか〜
Part 3:世界のB2B Fintech
Part4:日本におけるB2B Fintech
Part 5:「銀行」のキホン
Part6:金融サービス仲介業登録の流れ
Part 7:Fintechを取り巻く法規制
Part 8:なかなか進まぬ銀行API 〜更新系PIを中心に〜

これまで金融領域外で仕事をされてきた方を念頭に置くため、なるべく平易な表現にすることに努めます。ざっと読んだときに、B2B Fintech、ひいてはFinswer Bank事業の理解度が上がることが目標です。

また、Fintech領域にお詳しい方々がこの記事をご覧になられた際、もし誤りや追加の視点などにお気づきになられた場合には、ご指摘いただけると幸いです。
それでは、以降の記事でもよろしくお願いいたします!


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