月の輝く夜に

NEOからMoonstruckという曲が発表されました
この曲について今日はちょっと書いてみたいと思います。

そもそも俺がNEOを手伝い出したのは前やってたYou'veってバンドが解散してから、先輩に呼んでいただいてライブハウスに行くことは減らなくて
その度に前You'veってバンドやってた、、って挨拶の意味がゼロになったから、何かやってたくて。

そのタイミングでしゅーたろーが1人になってそれでもギター弾いたり各地でサポートをお願いしてライブをし続ける姿がYou'veの沼田と重なるところがあって手伝おうと思ってインスタのDMで連絡したのが始まり。
(You'veの話はまた要望があれば書くね)

正直いって、NEOとは当時そこまで仲良い訳じゃなかった。笑
もちろん同じ界隈でライブをしてて対バンも何回かやってたんやけど、誰にも負けたくないって気持ちが無意識にあってあまり仲良くなれなかったのかも。笑
これはサポートしだして1ヶ月ぐらい経って、前のツアーで福岡に行った時、ACCIDENT I LOVEDで高校生の時に出会っていたトクさんと運命的に再会して打ち上げをした時、ビールとラーメンで腹パンになりベロベロやった俺は「NEOの曲はカッコよくない!けどivyだけは良い!俺が曲作る!」とほざいていたらしい(後日しゅーたろー談)

もちろん当時も今も笑い話ね。笑
でも当時から今までガチでそう思って、でも愛していたからNEOのサポートを続けてきたのもまた事実。
口からそんな調子こいた言葉を吐いたなら消化しきるまで曲作りをやりました。
全部の曲詳しく解説はまたやるとして今回はMoonstruckのお話をしますね。

ivyの次に来る曲が欲しいね、それなら2分ぐらいのスパッとした曲がいいよね、カポ付けて曲作ると雰囲気違う曲が出来そうやね、ってスタジオで話してなんかやってみようぜってことで
じゅんくんに前奏部分のドラムを何となく口で伝えて叩いてみてもらって4カウントでスタートした。
俺が一番その時好きなコード進行をアルペジオで分解して鳴らしてみたらそれはもう全員がしっくり来た。
絶対ivyの後はこの曲や!ってなって皆で興奮してた笑

その後名古屋から大阪に戻って忘れない為に家でガレバンにその時のコード進行とドラムを打ち込み始めたらマジで手が止まらんくてまるまる1曲打ち込みきって深夜にNEOのグループLINEに貼り付けた。

その時のDemoをまたスタジオであの部分もっとこうがいいよねとか、ラスサビはこうしたいよねって全員で意見を言いながらサビ前のフレーズが増えたり、俺の思いつきでラスサビのコード進行をレコーディング2週間前に変えたり(ほんまごめん)してやっと形が出来上がって
ドラムのじゅんくんにも「手数が多すぎる」とかいう意味わからん注文を付けて手数モンスターのじゅんくんの困り顔の目尻を下げに下げきったあと、挙句の果てには「ここは鳥が大空を羽ばたくようなフレーズにして欲しい」などというイチャモンに近い注文を経て出来上がりました。
次1番大事なメロディやってなったとき、最初に仮で決めてたしゅーたろーのメロディが俺はどうも腑に落ちなくて、レコーディング1週間前にオンラインでMTG組んでメロディ考案会を二人でやった。

夜勤明けのしゅーたろーも死にそうになりながらこれは?これは?ってメロディを出してくれて俺も忖度なく良い、悪いをはっきり伝えた
最初はサビ始まりにキメが4発あってその上にメロディが乗ってたんやけどそこが1番キモやのに1番悩みどころやった。
カポをつけた早い曲を検索して聞きまくってみんなどういうふうにキメにメロを載せてるのか聞いてたら、段々「もうキメなくてよくね、、?」ってなってきて今のロングトーンのサビが生まれたって訳です。

形ができるまでは早かったのにメロディとか細かいディティールが決まるまでにとても時間がかかった曲です。
あとしゅーたろーが1回「俺もう自分に自信無くなったわ」って半泣きでLINEしてくるぐらい難産やった。笑

ほんで、歌詞と歌が送られてきた時に、もう俺のnoteやから赤裸々に書くけどしゅーたろーの英詩の譜割の悪さと発音に絶望しました。
この時確かレコーディング2.3日前。
これは八王子で対バンした時にtactにも言ってもらったことで、発音とか譜割をいくら日本人だからといってサボらないようにすればもっとNEOのメロディが良く聞こえる、良くなるって言って貰えてて、しゅーたろーと俺の共通認識してる問題ではあった。
とりあえず2.3日前だろうができるところまでやるしかないと思った。
ちなみにこの時のMoonstruckの仮タイトルはsleeping forestとかやっけな
かろうじて俺は英語が話せたので(なんでかはわからん)譜割と歌詞をもう1回修正して歌ってボイスメモで送り返した。

長々とすみません、ここからが俺の本当に描きたかったことなんやけど。笑
その時歌詞に月を見上げて、的なフレーズがあってその時に急に昔見た月の輝く夜に(英題MOONSTRUCK)って映画のシーンを思い出して
この曲はこの映画の曲やって全ての点が線で繋がったのよ。
その時までYou'veでもあんまりまともに曲制作に関わったわけでもなかったからその時初めて自分の中にクリエイティブみたいなものが生まれた気がして、嬉しくなった。
無理を言ってタイトルをMoonstruckに変えてもらって(しゅーたろーありがとう)
この曲が完成したって訳です。

もちろん歌詞についてはしゅーたろーに書きたいように書いてもらってフレーズをいじったりとか歌に合うように歌い直したりが言うても俺の小さいやった事なんやけど何故か最初から月の輝く夜にって映画とぴったり情景があってる歌詞やったんよね
こんなこともあるんやなぁ。
気になる人は映画もぜひ見てみて欲しい。
タイトルの割にまぁまぁドロドロした映画やから。笑

さぁ、ここまで楽しんでもらえましたでしょうか。
曲、ここまで何周した?
NEO3人の必死さも伝わったかな?笑

なんかね、ここまで読んでくれてる人にやったら言うてもいいかなって事やねんけどさ
俺の音楽を育ててくれた寝屋川、ひいては大阪って街には最高な先輩方がいて、クソかっこいい同期がいて、焚き付けてくれる後輩が山ほど居るのね
俺はずーーーっとギターが得意やと思ってたんやけどバンドを始めてから何回も劣等感を感じてここまで来ました。
これは本当にただの尊敬してる人の受け売りに共感して信条にしてることなんやけど
俺の超個人的意見として、俺たちみたいな音楽をやってる人たちは自分で産んだクリエイティブによって評価されるべきで、それが売れる、売れないは人の好みによることは重々承知してる。
でもさまずは大前提を音楽人であることに置いた時、バンドマンであること、所属してるレーベルやシーンとか英語が出来る出来ないとかその他諸々に言い訳をして、かまけて、クリエイティブの純度を下げていいわけじゃないと思ってる。
生み出したそれが○○っぽいとか言われることもあるでしょう。
でもそれを言われても「でも俺はここまで血反吐はいて生み出したものがコレなんや」って思えればなんてことないことやと思うのね
だから自分が「これって○○っぽいかな、、」とか気にするようじゃまだまだ詰めきれてないと思って頑張ってきました。
生み出したクリエイティブに自信を持ち続けられるか、自分が成長すればその作品にも飽きることはあるかもしれないけど今できる全力を注ぎ込もうと思って失礼も承知であーだこーだ言いながらしゅーたろーとじゅんくんと作りました。

聴く人にとってはどうでもいい事だし気にして欲しいとも全く思ってないんやけどこれは全クリエイターが思ってることやと思います。
だから少しでも良いなと思ったらこれからもその曲を愛してくれると嬉しいし、あなたの日常のどこかにとけ込める曲になってくれたら嬉しいな。

ここまで読んでくれてありがとう。
こんなクソ長い文章読むの疲れたと思うけど、これは俺の日記みたいなもんやからこれからもたまに書くね。笑
気が向いたら今回のE.P.で俺が1番こだわった曲についても書くわ!
ほな!

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