ロマンポルノ無能助監督日記・第27回[池田敏春さんの言葉聞き『聖子の太股』書いて家を出る?]

「これからはビデオの時代だ。映画はもう終わりだよ」と啖呵きった撮影所制作調整課長・◯崎恒夫氏の陣頭指揮で始まったエロビデオプロジェクト・・・

僕は30分の『セクシー・マリンブルー』をパラオで撮り不評、やはり30分モノのシナリオ『誘惑されて』を4期先輩の池田敏春さんの為に書いたが、「ここで脱ぐなんてゼンゼン聞いてないわよ、話が違うわ」と、夏木マリがセットから帰ってしまったことで、その作品は潰れた。

新宿中央公園で30人のダンサーを踊らせるという1日がかりのシーンは、全くの無駄になった。
(夏木さんには何の責任も無い。松崎氏の交渉ミスであろう)(松崎氏はプロデューサーやったこと無いし)

池田敏春さんは前年80年倉吉朝子主演『スケバンマフィア 肉刑 リンチ』で29歳で監督デビューしており、僕は、それを見てこの監督凄い!と思っていて、心の中では尊敬しており、根岸さんより上だろ日活の若手ナンバーワンだ!と思っていたが、それを言っても素直に受け取るような感じの人では無かったので、本人には「面白かったです」くらいしか言ってなかった。

ラストシーン、倉吉朝子が海岸でクラウチングスタートでヨーイドン!をして走る明るいスローモーションに熱く共感していたんだが・・・

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