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コロナと戦うすべての人にどうしても届けたい作品。
新型コロナウイルスが早期終息することを祈るとともに、
僕は、特別な思いがあってコロナと戦うすべての人にどうしても届けたい作品があります。
それは西野亮廣さん作『チックタック~約束の時計台~』の朗読動画です。
朗読は戸田恵子さんが担当されました。
この絵本は「時計」の物語です。
毎時一回、長針と短針が重なる時計ですが、11時台は長針と短針は重なりません。時計の11時台になぞられて、感染症に苦しむ女の子と、その子を待ち続ける主人公が描かれているストーリーです。
僕が、西野さんの会社でインターンしていた時に、戸田さんの「レコーディング撮影の現場責任者」をやらせていただきました。
その時に感じた、仕事の学びについてお話をさせてください。
今日はこの絵本で伝えようとしている「大丈夫。時計の針は必ず重なるから。」というメッセージを全世界に伝えたい記事を書いています。
最後まで読んで頂けたら幸いです。
僕がやらせて頂いた現場責任者という仕事は、「どうやって現場を滞りなく進めていくか」という役割でした。
具体的には、演者さんの演出の指示と、制作スタッフさんの募集と進行というものでした。
最初、西野さんと戸田さんの現場という仕事が、目の前にあがってきた時、
今思い返せば恥ずかしい話なのですが、
ビビってしまって、
この仕事を一回遠慮してしまいました。
その時は、「何をしにインターンに来たんだ!」横から喝を入れてくれた同期のセトちゃん。あの時、本当違う人に譲らなくてよかった!
ほんとありがとう!
そして、右も左もわからない僕を、助けてくれた田村さん・カメラマンさん。どうやって進めていくか、教えて頂きありがとうございました。
撮影が始まる前のミーティングルーム。
面白い話をしているはずのに、緊張しすぎて固まっている。
西野さんの絵本と言えば、3年前に『えんとつ町のプペル』をネットに無料公開されて知っている方も多いと思います。(僕も初めてこのタイミングで初めて西野さんの絵本を見ました。)
また、この『えんとつ町のプペル』の売り方については革命のファンファーレに書かれています。
今回の朗読動画を作成された経緯も、昨日と今日(4月25日26日)のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の記事で公開されてます。めっちゃ面白いので是非、一度覗いてみて下さい!
戸田恵子さん。
今回の動画の朗読を担当した戸田恵子さんは、
女優業に加えて、
アンパンマン・鬼太郎・トーマスなどと声優とされていましたが、
意外にも読み聞かせのご経験は、
過去に一度ボランティアで、
東日本大震災の時に被災地の子供達に向けて行われただけだそうです。
(コロナという震災以来の目に見えてピンチな状態で、
また戸田さんが声で希望を届けることに、改めてなにか運命的なものを感じました。)
戸田さんが現場に入られて打ち合わせスタート。緊張感と和やかさが入り混じった、不思議な空間。心臓が飛び出そうになりました。
プロの技術に感動。
レコーディングが始まって、戸田さんの声を聞いて驚きました。
声のメリハリ、キャラクターの声の使い分け、感情の入れ方。
これが、プロの朗読か...と。。。
同じ部屋で聞いていたスタッフさんは感動しすぎて泣いていました。
本当に完璧すぎて
なにも指示することが浮かびませんでした。
ほとんど収録が止まること無く、
3時間の予定だったレコーディングが二時間巻きで終わっていました。
戸田さんとの打ち合わせで使ったカンペ。メモでグチャグチャになっている。戸田さんには、自分がインターン生であることをと言わないで、やりきってやろうという裏テーマを持って望みました。でも、すぐに戸田さんにはバレてたかな...。
読むって責任重大。
レコーディング後、戸田さんにインタビュー頂いた、「朗読の魅力」についてのお話が、印象に残っています。
「絵本って、お母さんの数(読んだ人の数)だけ
キャラクターが出てくるんです。
絵本だけの時代は、お母さんの声を聞いて育つけど、
アニメのアンパンマンのように、
もし1つの声に決まったら、印象づいてしまう。
だから、読むって責任重大で、難しい仕事。」
と仰っていて、個人的に、めっちゃ面白いなと思いました!!!
「作品ひとつひとつに慎重に、丁寧に、でも寄り添って届けていく」戸田さんの携わる作品への愛なんだろうなと感じました。
僕も、何かの作品に携わる時に、覚悟と愛を持って望む必要があるなと思いました。
ここで、一つ視点が上がった気がしました。
西野さんが戸田さんの声をレビュー。「大好きです!」と言っていたのを思い出します。
大事なのはリアクションを伝えること
そして、ナレーション終了後には、西野さんからこんなアドバイスをいただいきました。
僕が西野さんに
「戸田さんのナレーションが完璧すぎて、指示出せませんでした。」と伝えたところ、
西野さんは
「何も発注がないことは、時に演者さんを不安にさせることがあるよ。それが原因で人によっては、(今回の戸田さんは絶対にないんだけど...)思い入れがないのかと思わせてしまう時があるよ。
とはいえ、今回の戸田さんくらい、完璧にやられると、発注なんてほとんどない。
そういう時は、発注がない理由を伝えなきゃだめだよ。
大事なのはリアクションを伝えること。」
とおっしゃっていました。
本当になるほどなと思いました。
そして、しっかり次につなげようと思いました。
はねトびでベテランの芸人さんとガンガン絡んでいた姿をテレビの向こうで見てただけに、これだけ響く言葉があるんだなと思いました。
発注しないで淡々とやっていると、人によっては「なんで遠慮してんねん。もっと言ってこいよて言ってくること。あるで。」と笑いながら教えてくれた西野さん。
目で見たものこそ真実。
西野さんの絵本は自叙伝と仰っていて、
今回のチックタックもご自身の経験をお書きになったそうです。
「大丈夫。時計の針は必ず重なるから。」
というメッセージは、
どうすることもできない閉塞感や、先の見えない不安感のあるこの時代に、
まさに今一番、沢山の人に届いてほしいメッセージなんじゃないかなと思います。
更に、この物語は作品では、「一人の時間はある」「報われるまでに時間が掛かる」というメッセージ2つあると仰っていました。
ここからは僕の勝手な解釈ですが、
「一人の時間はある」は芸人から絵本作家になったご経験。
「報われるまでに時間が掛かる」はキングコングの相方・梶原さんとのご経験によるものなのではないかと思っています。
(もしよかったら、皆さんの解釈も知りたいです!チックタックについて語りながら、お酒を呑みましょう!)
チックタックを読む度にレコーディングの日のことが蘇って、目頭が熱くなります。
絵本、動画では
西野さんのメッセージが眩しいくらいに伝わってきます。
チックタック~約束の時計台~。
是非拝見ください。
本日も、お読み頂きありがとうございました。
この動画がこの記事が大切な人に届くことを願って。
早くコロナが収束しますように。