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【GBVSR】マスター達成したので、取り組みをまとめてみた
先日GBVSRのゼタでマスターになったので、どういう取り組みをしていたかを残しておきます。自分自身いろんな対戦ゲームをプレイしてきたので、どちらかというと全キャラ使いに役立つ考えが多めです。
コンボを"状況ごとに"整理していく
「コンボが高い方が崩す回数が減って楽に勝てるよ!」って話は割とメジャーですよね。
僕の使っているゼタはコンボに目押しが多くて難しいかわりに、完走できれば安全飛びから強力な起き攻めを展開できる...という強みを持ったキャラです。コンボ後の状況こそがゼタの最大の強みみたいなとこがあるので、コンボを完走できないとなかなか苦しい試合を強いられます。
そのためコンボはゲージがある時とない時、端か中央か...でちゃんと整理しておく必要があるんですが、このゲームがややこしいのはここから。
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本作の「アビリティアイコン」はいわゆる必殺技のクールタイムを示しています。特に強版アビリティは強力ですが、固めや立ち回りでそれらを使ってしまうと、いざコンボに行こうとした時にそのパーツが使えなくなってしまう、みたいなことが本作では頻繁に起こります。
なので、それぞれのアビリティがない時のコンボルートもある程度は整理していました。
例えばゼタの画面端の場合は、U版アルベス(上昇)の生当てで締めることができれば、ゲージを25%しか消費せず安全飛びをつけることができます。そのため、残ったアビリティを使いつつ最後にUアルベスで締めるルートを自分なりに用意&練習はしていました。
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といいつも本作においてイレギュラーはどうしても起こるわけですし、アビリティアイコンがあろうがなかろうが、ゲージ状況によって最適なコンボを脳のタンスから、瞬時に引っ張り出してくる必要があるのでそもそもコンボ選択というものは難しいです。
特にゼタは目押しが多いのもあって、僕レベルだとコンボの方にがっつり意識を持っていかれてしまいます。
だから尚更、可能な限り「作業」にできる部分はしておきたいんですよね。定石化できる部分はしておけば、たとえ難しいコンボであってもミスは減らせるようになる...と思います。
加えて格闘ゲームでは相手と読み合いをしなきゃいけないわけですが、アドリブの部分が増えすぎてしまうと、読み合いにも操作面にもミスが生まれてしまいやすくなります。
なので、咄嗟のミスを減らす、読み合いに脳のリソースを割くためにも、あり得る状況のコンボは事前に組み立てておこう、というお話でした。
余談ですが、もちろん全部最初から整理した状態でランクに行く必要はないと思っています。僕の場合は1つ2つくらいコンボを覚えて試合に行って、その中で「あれ?この状況どうすればいいんだろう」と思ったらトレモで試してみる...という感じで取り組んでいました。ぶっちゃけ僕はめちゃくちゃコンボ練習が嫌いなので、まずはトレモ!と言われるとめんどくさくなってしまいます(トレモ!ダルいよな!)。
"ダッシュ弱"を上達させる
①ガードさせた時の固めルートを整理しておく
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ダッシュ弱はガードさせて有利、ヒットしたら問答無用でコンボの突進技です。気軽に振りやすいぶん、ガードさせる機会も極めて多いので、ガード時の固めルートにバリエーションをつけられるようになりたいです。また、それぞれのルートは対戦相手のどういった行動に対して効力を発揮するのかを知っておくと、読み合いが回しやすくなります。
固めて暴れ潰しをするにも、途中で投げにいくにも、固めのパターンが多いと通りやすくなります。僕の場合はゼタ村Discord鯖に固めルートは載っていたので、そのまま使っていました。
②ヒットさせた時のコンボを整理しておく
後述しますが、ガードさせるつもりで振ったダッシュ弱がなんかヒットすることが多々あります。まずは画面端の場合と、中央の場合でコンボを組んでおきましょう。
例①ダッシュ弱→遠L→(ヒット時は各種必殺技)
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固めかつコンボにもなっているので、ヒット確認が比較的容易でおすすめです。下で紹介するものよりも優先度高めで、僕は一番これの使用頻度が高かったです。しっかり練習しましょう。
例②ダッシュ弱(めり込み)→中トリプルアタック→(上に同じ)
めり込んだ場合はこれも繋がります。こちらも固めになります。
③ダッシュ弱の振り方にバリエーションをつける
いろんな振り方をすることでガードorヒットさせやすくなります。具体的には突然狂ったように連打したり、逆にちょっと待ってから振ったりしていました。
ダッシュ弱は発生が早くリスクも少ないため、ガードさせるつもりで振ってたら相手の通常技を潰してヒットしたり、なんか相手の前歩きに噛み合ってヒットすることがよくあります。本当に。
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ワンパターンな振り方をしていると簡単に対処されてしまいがちですが、振り方にバリエーションをつけると「なんかよくわからんけどヒットした」を発生させやすくなります。突然感覚的なことを言い出しますが、これはマジです。
そして②の通り、ダッシュ弱からのコンボをしっかりと整理しておくと、ダメージやその後の起き攻めに繋がり、明確に勝率アップにつながります。
...というのも、本作はあらゆる打撃技を投げ抜けに使えてしまうシステムがあり、しゃがんで待っている相手を能動的に崩すのがかなり大変なゲーム性になっています。
読者の皆さんにも、固まっている相手を崩しに行こうとしたら突然相手から足払いが飛び出してきてスゲー痛い目に合った...みたいな経験あると思います。加えてガードさせて有利のブレイブカウンター(切り返し)もあることも、崩しの難しさの一因です。
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そのため、立ち回りにおける「なんかダッシュ弱がヒットした」が意外と重要なダメージソースになる場合が多いです。加えてゼタの場合はコンボから安全飛びの状況に持っていくこともできるので、「なんかダッシュ弱がヒットしたことで強力な起き攻めがついてきて、そのまま倒し切っちゃった」が頻繁に起こります。
そんなわけで、ダッシュ弱の使い方とそのコンボは特に大事にしていました。もはや本作のコンボで1番大事にした方がいい、といってもいいです。ガードさせたら攻め継続、ヒットしたらラウンド取得への特急券にすらなってしまうので、ダッシュ弱を振る瞬間だけはかなり集中してヒット確認をしていました。
(逆に言えばしゃがみMや遠Hのヒット確認はかなり適当でした。ぶっちゃけ普通に技入れ込んでました)
ランクマッチをやる
ランクを上げるためには...ランクマッチをやりましょう。理由としては二つあります。
①ランクマに慣れる
ランクマの緊張感に慣れましょう、というお話です。ロビーやカスタムと違って、ポイントがかかっているのでやっぱり緊張しますし、ストレスもかかります。またフレンド戦と違って人読みが入りづらいぶん、初見の相手に勝つ力が求められます。
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緊張感があって、その上何をやってくるかわからない相手に勝たなければいけないのがランクマッチです。そのなかでちゃんと自分の実力を発揮するためには、ランクマッチに対する慣れが必要なわけです。
②そもそも数を積む必要がある
本作のランクは規定のラインまで勝利を重ねていくと、「昇格戦」というものが発生します。これは5戦中4勝できれば次のランクに上がれるというものです(つまりその5試合の間のみ勝率80%を要求されるというシステム)。
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そもそも同格を相手にこの壁を乗り越えるのって結構大変なわけですが、S++帯においては「メインキャラはマスターorグラマス」みたいな人ともマッチングするため、同格に勝てたら必ずランクが上がるわけでもない….というのが実のところ。もちろん、昇格戦でそういう相手を引く可能性は十分あります。
そのため、ぶっちゃけ昇格戦やその付近では「自分が勝てる相手を引くまで数をこなす」のも大事になってきます。僕も昇格戦は2回失敗していて、3回目で比較的得意なキャラを対戦相手に引き当てることができました。
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本作のランクはこういった事情があり、実力自体はあっても昇格戦の突破に時間が掛かってしまった…という人はちらほら見ます。なのでランクが落ちたことや昇格戦が成功しないことに過剰に落ち込んでしまう人もいるかもしれませんが、そもそもゲーム側の都合なので気にしすぎないほうが良いように思います。むしろ他のゲームのランクよりも、勝てればどんどん上がっていくシステムなので、下がってもまた戻ってくるのは簡単です。
僕は「続けていればそもそもうまくなるし、昇格戦にトライできる機会も増えていく」と考えてランクをしていました(だから昇格戦が2回失敗した際も「別にしゃーなくない?次いくか」という感じでした)。そのためランクが落ちても、昇格戦が失敗しても落ち込み過ぎず、切り替えてどんどん挑戦していきましょう。
③シンプルに練習になる
あとはランクはシステム上、”ある程度”同じ実力の相手とマッチするので普通に練習になります。ランクを上げるには同ランク帯の相手を倒せるようになる(倒す方法を知る)のが手っ取り早いです。
ロビーやプラべなどで、実力が上の相手と対戦するのももちろん学びはあります。自分の持っていない連携や知識を対戦から得られる場合も多いです。ですが差し合いのうまさが違いすぎる以上、「本来自分のランク帯では正解の行動」を学ぶことができず、結果として効率の良い成長には繋がりづらい気はします。
あくまで実力の離れた相手との対戦は自分にないものを探しにいくという目的で行い、メインはランクなどで同レベル帯の相手の倒し方を学んでいく...というのがいいと思います。
もちろんロビーやプラべがダメ!というわけでは全然ないです。同じ人と連戦することで、読み合いを回すのが上手くなりますし、キャラ対策もかなりしやすいです。
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恥ずかしい話、僕自身ランクにかなり対戦数を割いてしまっているせいか「2先で対応される前に倒し切ってやるぜ!」という立ち回りに偏重している節がありました。そのため3本目や再マッチングした際の戦績が芳しくありません。
こういった「読み合いを回す上手さ」はロビーなどの長期戦によって学んでいくものだと思うので、ベストはロビーもランクもバランスよくプレイすることだと思います。
ただ留意したいのは、それなりにいろんな対戦ゲームをプレイしてきた経験上、どのゲームでもランクが上がる人=上達する人は積極的にランクマッチに身を投じています。
ランクマって正直ストレスもかかりますし、楽しくない!やりたくない!ってひとの気持ちはよくわかります。でも、上達するという点においてはランクマは本当に効率のいいツールだという一面でもあるので、苦しくなりすぎないくらいに取り組んでいきたいですね。
同キャラ使いの上手い人に教えてもらう
ゼタでグランドマスター(ゼタの上位10人)を達成されているRAELさんにコーチングを受けました。自分にとってはこれがクリティカルで、自分にない視点や改善点をたくさん貰えました。
本作はスト6ほどは解説動画やwikiが充実していないため、ブラウジングのみで必要な情報を得るのは正直難しいです。
パッチ毎の最適なコンボやキャラ対策はコミュニティ内で共有されている場合が多く、上達のためには(相当格闘ゲームに自信がない限りは)コミュニティに入っていくことが無難です。
そのためGBVSRのためのDiscord鯖にいくつかお邪魔させてもらい、その中でゼタのことを色々教えてもらいながらランクに取り組みました。具体的にはコンボの添削、キャラ対策、崩しの考え方...などなどです。
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一旦周りの人、もしくは自分より上手い人に助言をもらうこと自体はとてもいいことだとは思います。ですがやはり同じキャラを使い込んでいる人のアドバイスの方が、早期に問題解決に繋がる場合の方が多かったように感じます。(もちろん前者の皆さんから頂いた助言もそうであったり、長期的に役立つものであるのは確かだったので、感謝しています。)
教えてくださる方にもいろんな指導のスタイルがあると思うので、自分に合うコーチに出会うのが大事なのかなと思います!その方がお互い楽しいと思うし。
初見殺しのセットプレイを持っておく
レイジングストライクを重ねる補正切りや、ぼったくり連携をいくつか持っておきましょう。知らない相手には読み合いをすっ飛ばして勝つことができるので、長期戦かつ体力の要るランクマッチでは非常に頼りになります。
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またランクマは初見の相手との対戦なので、相手がそれを知っていても通ることが多いです。格下を確実に狩ることができ、場合によっては苦しい試合でワンチャンを拾うことにも繋がるので知っておいて損はないと思います。
どんな手段を用いても確実に勝ちを積み重ねていく、そういう意識もランクマには大事だと個人的には思います。
ちゃんと寝る
できるだけベストなコンディションでランクに臨みましょう。対戦ゲームは体調で大きくパフォーマンスが変わるので、ランクに取り組む前は仮眠するなどして、ベストな状態でプレイしたいです。
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休めていない状態でプレイすると、操作&判断ミスが増え純粋に勝率が下がります。加えて、勝てないことによってストレスが溜まり、さらにプレイが良くない方向に...みたいなことが対戦ゲームではよくあります。(みなさんも経験があると思います)
その上ランクの増減という点は置いておいても、そもそも練習としての効率も悪くなりがちです。僕も正直これを完璧にできているわけではないんですが、やっぱり体調がいい時はランクが上がりますし、学びも多いです。実際僕がマスターに昇格した日は、ランクマッチをする前に3時間仮眠をしていました。
そんなこんなでベストな状態でランクした方が勝てるし学びもあって楽しいよ、というお話でした。睡眠の力はほんとに舐めちゃいけない。
「今日はこれを意識しよう」でプレイする
これはS+〜S++3までを行き来していたころに意識していたことです。「ランクをあげよう」という動機でプレイしていると、上がらないことにフラストレーションが溜まりがちです。そのため「今日はこれをできるようになろう」という意識を持ちながらランクをプレイしていました。
本当に些細なことでよくて、「ガーキャンいっぱい使ってみよう」とか「ハイジャンプ使ってみよう」とかそういうのでもいいです。
結局、今できないことができるようになっていった先に上達があるので、ランクがその時上がっていなくても実は効率的なんです、この考え方。
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あとはモチベーションにも繋がりやすいと思います。ランクがなかなか上がらないと飽きが来ちゃうもんなんですが、「出来るようになることを増やす」という動機でプレイしていると自然とワクワクするというか。
もちろんなにか明確な課題を設定してプレイしなければ上達しない、というわけでもないです。
「とりあえずプレイして課題を探す」
「今のプレイの精度を上げる」
これも立派な課題設定です。その中で新たな課題が見つかることもありますし、操作精度が熟成することはメリットしかありません。
やっぱりどの対戦ゲームでもプレイを継続することが、上達に直結します。そして1つのゲームを飽きずに続けていくためには日々のプレイに新鮮さや、自分の上達を感じられることが大事なんです。そのため僕自身のランクが停滞した時は、基本的にこんな考え方でプレイを続けていました。
「昨日の自分より少し違う自分になれる」...そういう変化を自分なりに楽しんでいくのが、格ゲーの面白さであり、1番の上達法だと思います。
逆に昇格戦付近では、「自分の今できるプレイをきちんとやりきる」ことを意識していました。新しいことを意識するとやっぱりミスって増えてしまうので、大事な試合では自分の出来ることのみをして確実に勝ちに行っています。
最後に:GBVSRをプレイする強い動機
最後に、やっぱりこのゲームをやりたい&上手くなりたいという強い動機は必要です。GBVSRが好きじゃないと、やっぱり継続して練習なんてできないっですよね。
みなさんにはありますか?そんな動機。"プレイする理由"。
もちろん僕にはあります。
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うおおおおおおおおお!!!!!!!ライジングサイコーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
これは”動機”、湧かざるを得ない!!!!!!!
マスターになることは必然!!!!!!!!!
ここまで読んで下さりありがとうございます。ゼタ大好き。