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[2XKO]間口の広さと"尖り"を併せ持つ期待作!LOL格ゲープレイ感想

8月9日〜19日に開催中のLOL格ゲーの体験版「2XKO alpha lab」をプレイしたので感想を綴ってみます!

アルファテストの短い期間しか遊んでいないし、スト6から格ゲーに入った新参なので、かなり浅めのプレイ感想にはなってしまいますがご了承ください。

2XKOは来年初頭にリリース予定の、League of Legendのキャラと世界観を舞台にした対戦格闘ゲーム。自分1人で2体のキャラを交代しながら動かすモードと、友達と1体ずつキャラを担当して戦うデュオモードが存在。

 プレイした感想を端的に表すなら、
「間口の広さだけでなく、ヘビーユーザーに向けた"尖り"も併せ持つ一作」
という感じ!


①初心者はガチャプレイでok!

試合の初めにボタン連打でコンボをしてくれるモードか手動でコンボをする代わりに様々な恩恵が受けられるモードかを選択できるんだけど、初心者にとって前者の「パルス」はすごく便利。

スト6のモダン操作のようにコンボを勝手にやってくれる機能で、それがやたら強い。ゲージを溜めて出すいわゆる超必(スト6のSA)も連打で勝手に使ってくれるし、なんなら空中コンボなんかもボタン連打で完走してくれます。

おそらく操作が簡単寄りだと言われるタイトルと比べても、さらに親切にゲーム側がコンボを勝手にしてくれます。

多分格ゲーやったことないような人同士が対戦してもちゃんと試合として成立するし、格ゲーはやったことあるけどコンボ練習は面倒!っていう人も連打でそこはカバーできるので、気軽に起動して遊びやすいです。

僕自身はアルファテストの間は格ゲーを触ったことある友達と、この連打コンボだけでずっと遊んでいました。

どうしても100%人力の方がコンボ火力は高いようにできているのですが、それでも初めての友達を誘って気軽に対戦を始めやすいのは本当にいいと思います。

なんなら本作は正式リリース版も無料であることが告知されているので、無料で軽い気持ちでDLした際にゲーム自体の面白さに気づいてもらいやすいのは優れたデザインですよね。

もし連打コンボを利用しない場合でも、本作にはコマンド入力がほぼないような仕様になっています。散々言われてる話ですが、コマンド入力って難しいです!練習すればできるようにはなりますが….そうはいっても難しいじゃん?

コマンド入力の例(※1)

本作ではスマブラのように方向キー+ボタンで技を出す仕組みになっています。一応ゲージを溜めて出す技だけ↓↓コマンドがあるのみだし、どうやらその判定もかなり甘めに作られているそう。

コマンド入力苦手だよ!とか格ゲーやったことないよ!って人にもとりあえず触ってみる分にはお勧めできるし、楽しめるゲームになっていました。

ここからはかなり個人の意見にはなるのですが…なんかRiotにしてはめちゃくちゃそのジャンル(この場合は格ゲー)をやらない人のこと意識してるのが、新しいなと思ったり。

League of legendやvalorantは、チュートリアルはあるけども…..ないようなものだし、両者は操作面も含めて覚えることの多さが目立つゲームなので、LOL格ゲーのこの初心者に対するアプローチは正直かなり意外でした。(もちろん両者ともそれがわかると奥深くて面白いゲームです)

個人的にはRiotってヘビーユーザー向けのゲームを出しているイメージがあったので、「コマンド入力?当然あります!」みたいなことしてきそうだと勝手に思っていたんですが….操作面では全然そんなことはなく。

ただ、この「Riot節」はこのゲームをやり込もうとすると感じる部分にはなりそう….この後紹介します。

②上級者をうならせる豊富なシステム

操作は簡単に作られている反面、システムはかなり細かく作り込んでいます。なんというか、ここが色濃く「Riot節」を感じる部分なんですよね。

というか素直な感想として、「これまた強気なゲーム内容だな…」と思いました(笑)

防御システムは他のゲームにもあるパリィやバーストなどなどあるわけですが、攻めるためのシステムももうめちゃくちゃあるわけで。

あとは人力のコンボなんかも、公式が超長いコンボをXで公開しているくらいやりこみがいのあるものになっています。

現在進行形でユーザーが敵を画面端から端まで運ぶコンボや、相手のHPをまるまる吹っ飛ばすようなコンボを開発しているので、特にこのゲームはコンボや連携を突き詰めるところにも面白さの焦点をおいてるんだと思います。

加えてコンボの練習などに使うトレーニングモードもかなり詳細にゲームの中身を見せてくれます。

自分の技の発生の速さなどを数字で教えてくれる、いわゆる「フレーム表示」などの昨今では一般的になりつつあるものはだいたい揃っています。それに加えてなんなら技の当たり判定の広さ、自分の食らい判定の広さなど他タイトルではなかなか見せてくれないような部分も視覚化してくれるのは素直に驚きでした。

またトレモのメニュー画面は個人的には素直に使いやすく感じました。フォントの感じも読みやすいですし、シンプルにまとまっていて好印象。

こういうコンボや連携を突き詰めようとするとかなり玄人向けのゲーム内容になっているのも、やっぱりRiotGamesらしいというか、ヘビーユーザーによるゲーム消費に耐えうるものになっています。そんでもって、そんなヘビーユーザーにとって気になる部分はちゃんと見せるし、そのためのツールを使いやすい形で実装できています。

ただ、前述した自動コンボや操作面が簡単なことによる間口の広さもこのゲームは併せ持っており(なんなら無料ですし)、本作の奥深さに触れやすい環境自体は整っています。加えて後述しますがビジュアル面やゲームとしての出来も素直にかなり高いので、言い方は変ですが「やりこみ勢に対する餌やりと、初心者に対する餌やりのバランスが良い」という感想を抱きました。

なんにせよ、今多くのアクティブユーザーを抱えるスト6や鉄拳8などとはまた別の路線の面白さで、うまく差別化できています。この2on2というジャンルをより一層盛り上げるポテンシャルを感じますし、開発側がこのジャンル自体がすごく好きなのをゲーム越しに感じられるような中身でした。

③想像以上に楽しい、デュオモード

友達を誘って二人でやってみたんですが、これがまあ〜〜楽しい。友達が対戦している間も「アシスト」で援護ができるし、前述した所謂バーストでコンボされてる最中に助けてあげることもできるので、意外と裏方も暇じゃないです。むしろちゃんと画面見てなきゃいけないから忙しい。

あとは友達が戦ってる時に応援できるのも楽しい。コンボした時に「あい!あい!」って言ったり、いいプレイが出たら後ろから褒めたり、格ゲーの所謂「ベガ立ち勢」のような遊び方もできるのが面白いですね。逆に自分がいいプレイした時に褒めてもらえると、普通に気持ちいいですね。最高、このゲーム。

あと僕は格ゲーを友達とプレイする時にあんまりボコりすぎると一抹の罪悪感を感じてしまう繊細な格ゲーマーなのですが、このゲームではデュオっていうある種の協力プレイができるわけで。そういう遊びやすさや友達の誘いやすさがあって個人的にはかなり気に入っている機能です。

みんなも友達誘ってやってみてくださいデュオ。楽しいっすよまじで。

余談なんですが、僕自身Riotのチームゲームの治安みたいなものにあんまりいい印象を抱いていなかったのですが、2XKOのデュオモードなら楽しめるような感じがしています。

例えばvalorantを友達と二人で遊んでいる時、残りの味方3人がなんか喧嘩しだしたり、人種差別用語が飛び交ったり….みたいな場面に頻繁に遭遇します。

valoをプレイするストリーマのたいじ氏

LOLのランクマは僕はプレイしたことがないのですが、どうやらLOLでも似たような感や….いやなんかもっとすごい状態らしい。両者共通で敵チームからチャットが飛んでくるみたいなこともしばしば。(両タイトルの名誉のために言いますが、どっちもちゃんとゲーム自体は奥深くてめっちゃくちゃ面白いです。)

1方で2xkoなら友達とデュオでプレイした時にそういった野良の変な人が接触してくることはまあない(だって二人がマックスだから)し、ゲーム体験をマナーの悪い人に阻害される可能性が低いのは凄く良いのかなと思います。

④素直に出来がいい、ロビー

バーチャル版ゲーセンみたいな機能はいろんな格ゲーで採用されてるわけですが、本作のロビー機能は素直にすごいです。語彙力が怪しいですが、本当にすごいから聞いてほしい。

まずロビーに入ると部屋の奥の大きなスクリーンに、そのスペースで行われている対戦の様子がリアルタイムで映されています。

また、大きなスクリーン以外での対戦も観戦することができるのですが、モニターに近づいて軽くボタンを押せば対戦画面が表示されるというすごい仕様。

このジャンルのゲームを触ったことがない人はいまいちこの凄さが実感できないと思うのですが、普通はどのタイトルでも観戦に入ろうとすると「しばらく待って、対戦画面に切り替わる」という仕様になっていて。

まあこれ、いちいちロード時間は長いし、観戦から退出するのもちょっと手間だし、面倒ではあるんですよね…。

2xkoの凄いところは、その切り替わりがなく画面に近づいてボタンを押せばばシームレスに対戦を観戦でき、もういいや〜と思ってそこから離れると勝手に画面が消えるようになっています。

バーチャル空間なはずなのに、さながらゲームセンターやオフライン大会で後ろから他人の対戦を眺めているような状態をゲーム内で再現できています。

これに関してはもうRiot Gamesの技術と開発リソースが恐ろしいです。ちょっとこれには圧巻されました。

ちなみにロビー内での対戦検索機能も普通に便利でした。誰かが座っている台を探すんじゃなくて、ロビー内で同様に対戦相手を探しているプレイヤーを検索して、お互いが発光した台に集まるという仕様。

この機能のおかげでロビー内で対戦相手を探すために彷徨う必要がないのは快適でした。これは似たような機能が一部のタイトルにもあるんですが(GGSTなど)、素直に良い機能ですね。

そんなこんなで今まで出た対戦格闘のバーチャル上擬似ゲームセンターにおける課題点を解決するような形で、ロビー機能をうまく作り上げているのがかなり好印象でした。

⑤映像も素直に出来がいい

グラフィックの感じはスト6っぽいとかアークっぽいとかでもなく、本当にそのままRiotのゲームの映像を綺麗に格ゲーに落とし込んだ感じ。

格闘ゲームの花形でもあるゲージ技は演出が派手でかっこいいですね。

そもそも3Dモデルの出来が良くてよく動くし、フレームレートの設定で120fpsやuncapped(おそらく無制限?)を選ぶこともできるので、ヌルヌル動くキャラクターたちは見てて爽快感がありました。

僕は普段60fpsのアークさんの格ゲーを好んでプレイしているのんですが、2xkoなら持て余しているpcやモニターのスペックを発揮しながら格ゲーを遊べるわけで。素直に綺麗な映像と、違和感なく動くキャラたちでゲームを遊ぶのは楽しかったです。

なんか世間では「ヌルヌルしすぎると逆に動きの迫力が消える」みたいな論もあるみたいですが、本作に関してはそれは全く感じませんでした。おそらくpcスペックをフルで発揮できるその分、ディズニーのアニメみたいにキャラを大きく動かしているからなのかな。なんにせよ映像面はプレイしたりpvを見てみればより一層凄さがわかると思います。

そんでもってメニュー画面やUIなどはスタイリッシュですし、2xko世界全体でその印象が統一されている感じ。試合中なんかもどでかく文字で盛り上げてくれます。ちなみにメニュー画面のBGMなんかもUIや試合の雰囲気と合っていて好きでした。

ステージなども原作LOLから引っ張ってきているみたいですね。僕はプレイしたことはありませんすみません!

ただNetflixのLeague of Legend arcaneは全話見たので、この橋とかはわかります。多分エコーとジンクスが戦っていた場所ですよね。このシーンのアニメーションの評価が高くて話題になっていた記憶が。

なんにせよ原作プレイしたことない自分でも素直に出来がいいのは伝わってきますし、原作をちゃんとやっている方ならより楽しめるんじゃないかと思います。

⑤不満点はちゃんとある!

いろいろあったので列挙していきます。

1.対戦以外におけるバグが多い

特に初日~2日目あたりはメニュー画面がバグってゲームが進行できなくなり、再起動…みたいな流れに僕も知り合いも頻繁に遭遇していました。

また、ロビー内でも突如なにもボタンが効かなくなることが多発します。待ったら解決するにはするんですが、まあ問題。

自分含めユーザーの多くはメニュー画面の扱いに慣れていないので、初めてその現象に遭遇してもそれが仕様なのかバグなのかの判別が瞬時に付きません。そのあたりでちょっと対戦に辿り着く前にどっと疲れた節はありました。

2.上段、中段、下段の話

これは不満とはまた違う話にはなるのですが….格闘ゲームは攻撃する部位によって名前がついていて、ガード方法が変わるという仕組みがあります。

例えば足元への攻撃は「下段」攻撃、胴体への攻撃は「上段」攻撃、頭の上からの攻撃を「中段」攻撃といいます。ちなみにこれ、僕が表記ミスをしているわけではありません。大マジに日本のコミュニティでは頭の上への攻撃を「中段」と言うんです。それを軽く覚えてここからの話を聞いて貰えればいいのですが….

おそらく本作では、上段と中段が逆の意味で用いられています。中段が上段で上段が中段(何かのとんちか?)となり、ちゃんと文字通りの意味になっているわけです。

我々の文化圏ではどう考えてもこれは上段だし
これは我々的には中段です

これはあれでしょうか。わかりづらい呼び方をする日本の格闘ゲームコミュニティに対するアンチテーゼでしょうか。esportsに圧倒的な熱量を注ぐRiotの力を持ってして遂に「お前らが考えた意味わかんねー用語を叩き直してやるよ!」という感じで直接行動に出てきたのでしょうか。僕たちは明日から"詐欺飛び"じゃなくて"安全飛び"だし、"柔道"じゃなくて"throw roop"って呼ばなきゃいけないんでしょうか。

とはいえ全然誤訳という可能性もあります(というか普通に誤訳だと思います)。海外の会社ですし。どちらにせよ、次回テストまでに公式からどこを直したか教えてもらえると嬉しいですよね。

3.キャラたちは魅力的!だが….

大前提としてキャラは普通に良いと思います。アーリは綺麗だしヤスオはかっこいいし、ダリウスも使ってみれば良さが分かりました。

ただこれはSNSでも言われている話ですが、おじさまおばさまだけでなく素直なイケメンキャラやかわいい感じのキャラをもう少し…増やしてもいいのでは?とも思います。(個人の見解です)

僕が脳をアークゲーに焼かれているせいってのもありますが。

脳を焼きがちなアークのキャラ

4.その他の細かい不満点

・ロビー奥の大型モニターの音がデカすぎる
ロビーのどこにいても大型モニターの音は聞こえるわけですが、マジでデカい。ロビー自体が良い機能なので修正求。

・チュートリアル画面でボタン配置を変えられない
地味に不便でした。

・現状ボタン配置設定が英語

せっかく日本語版もリリースするならここもしっかり日本語でお願いしたい。友達にも「~ってなんのこと?」ってめっちゃ聞かれた。

・ボタン配置設定の文字が小さくて見づらい
なぜか急にボタン配置設定になるとUIの気が小さくなる。ここもスタイリッシュにまとめてくれると嬉しい。

・レバーレスやアケコンは未対応が多かった(今後対応)
ここは今後の頑張りに期待。僕はレバーレスが使えなかったのでキーボードで代用。

さいごに

てなわけで最初に申し上げた通り、
「簡単操作と間口の広さだけでなく、ヘビーユーザーに向けた"尖り"も併せ持つ一作」
という感じでした。

やっぱり他の対戦格闘と違って基本プレイ無料は本当に強いですよね。valoもlolも試合時間自体はかなり長めでハードなゲーム性であるのにも関わらず、無料であるからその面白さに気づいてもらえるわけで。

2on2というジャンル自体を盛り上げるだけでなく、格闘ゲームそのものに参入したい方のハードルを下げる1作にもなればいいな...と個人的には思っています。

今回はここまでになります!長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。僕の執筆活動を応援してくださる方は、元ツイートの拡散や、記事の❤️を押しといてくださると僕の次へのモチベになります。

みんないつも呼んでくれてありがとね〜


参考

※1ストゼミ「6時間目 ~コマンドの基本~」

※2VALO復帰2日目、自身の内部レートに苦しむたいじ【VALORANT】


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