ニートの家計簿 2018 4/5
エリートニートのわたくしは美容が好きだ。コスメティックはもちろん、基礎化粧品、エステ、美容整形、クリニック。今まで綺麗になるという事に外側からアクションをかけてきた。
そろそろ内側から人間の美を磨いていこうなんて考えながら、コースで購入したエステの消耗も積極的に行なっている。
写真は先日歌舞伎町の焼肉店が燃えていたときのものだ。焼肉焼いても家焼くなってあれほどエバラさんが言ってたのに。
エステは3店舗契約していたが、その内の表参道の1店舗は去年の暮れに無くなってしまったので今は2店舗のエステのコースを持て余している。
2店舗の内の1店舗が外苑前にあるエステだ。よもぎ蒸しで30分身体を温めた後にデトックスで60分身体のむくみを取る。
痩身エステの後は、血液やリンパの流れが良くなっているため、食事やアルコールの摂取は控えるように言われる。
しかし、何を隠そうわたくしはエリートニート。昼過ぎ、外苑前、暇、…飲むしかない。
仲のいい営業の友人に簡潔なラインを送る。
“渋谷で暇なう”
2分後に彼女から電話がかかってくる。今は溜池山王にいて、20時まで暇だという彼女。今日の昼の飲みの相手は貴女に決まりだ、出社ニートめ。
マークシティー内の銀座ライオンで待ち合わせ。悪天候の昨日だが、やっぱりビールは美味しい。彼女を待ちながらサッポロ黒ラベルの生ビールを飲む。彼女を待ちながら同時にランチの約束をしていた男性からの返信を待つ。ランチ男は2週間ほど前に深夜の渋谷でナンパをしてきた副業サラリーマンだ。
エリートニートは約束を破らないので、ランチ男も銀座ライオンで待つ。なおかつエリートニートは昼から飲むので、先程連絡のついた友人も銀座ライオンで待つ。
そう、これから来る出社ニートの友人とランチ男を同じテーブルに並べようとする計画が見事企てられた。
最初に来たのは友人だ。友人にこれからもう1人友達が来ると伝え、2人で先に乾杯。40分後ぐらいにランチ男登場。会わせたい仲のいい友人も来ていると伝え3人で乾杯。
2時間ほどその場にいたわたくし達。ランチ男が16時から予定があるというのでお会計を。
ランチ男 ビール一杯
わたくし ビール二杯とおつまみ
友人 ビール二杯
________________________________
合計 ¥4,555
ささっとレジへ向かうランチ男。
ランチの誘いはその男性からなのでお会計してくれるのかと思いきや、その場で¥2,000をわたくしに渡す。一瞬戸惑ってしまった。いい年になって男性から割り勘を求められるなんて。内訳からすると、ランチ男の方が多く払ってていい奴じゃん!!となる意見が何となくみえるが。わたくしの言いたいところはそこではない。飲んだ量うんぬんではなく、一緒に過ごした2時間に対するわたくし達へのお礼の気持ちというものは無いのだろうか。会計が気になるなら、先に自分の分だけテーブルに置いて店を出てもらった方がよっぽど良かった。
レジの場で、男1人女2人が財布出し合ってあたふたしている姿はわたくしは美しくないと思う。男が奢って当たり前でしょ?とは言わない。けれども、「一杯しか飲んでないのに2,000払う俺どや!」に心からの感謝は難しい。だったら、飲んだ分払うか、全額出すかのどちらかにしてほしい。
奢る奢られる割り勘の話は価値観は人それぞれだし、出来ればこんなことで驚きたくなかった。悲しい気持ちになった。散々仕事して副業もしてお金もあって遊んでいるアピールをするんだったら、それぐらい出せよ。と思う女もいるからな。俺は飲んだ分しか出さないぜ!っていうのなら、そんなアピールはするな。仕事でもないのに、男性を持ち上げて話したこちらの身にもなれ。
大人になってから出会う男女の割り勘話しは難しい。全くの友達ではないのだから。少し色目使うなら支払いスマートにするに越した事はない。10個下の女2人にチヤホヤされて飲んだ一杯、2,000円なんてなめられたもんだ。
バッグからお金を出すまでの間にこんな事を考えながら、惨めな気持ちになったわたくし。こんなキャバクラに比べればしょうもない金額で顔立ててくれとは言わないが、しょうもない金額だからこそスッとお会計して欲しかった。ランチ男が¥2,555をもったいぶったおかげで、彼が勿体無い男だなぁとわたくしは気がつく事が出来た。
結局その後細かい金額の出し合いをして、
わたくし ¥2,055
友人 ¥1,000
ランチ男 ¥1,500
という内訳で会計はピッタリご馳走さま。
好きでもない男性の顔見ながら飯食って金払うなら1人で食ってた方がよっぽどいいし、友人と2人きりの方が断然良かった。おそらくこの先もご飯誘われても行かないという結果が出た。¥2,000で恩着せがましくされるくらいならば、「俺一杯しか飲んでいないからこれくらいかな。」って¥1,000出してくれた方が印象も良かったのに。
そもそも割り勘文化があるからこういう嫌な気持ちが生まれるのだ。男も女も。これおかしいんじゃない?って思っている原因の一つの文化だろう。奢り奢られる時代があったから、割り勘の普及がスタンダードになり受け入れられなくなっているのとは少し違う。
そんな話しをしながら友人と道玄坂を降り飲み直し決定。アサヒ瓶ビールが水のよう。
睡魔と闘いつつ3件目。眠さに打ち勝ちたい気持ちで酒に向き合うわたくし達。健気なことこの上なし。
『終わり良ければ全て良し』という日本語があるように、果たして彼の今日のランチの終わり方は彼にとって良かったのだろうか。少なくともわたくし達にとっては良いものではなく消化不良となってしまった。
お酒の好きなわたくし達は3件目に入ると暗い話題は飛ばし、“いかに楽しく生きれるか7選。”を組んだ。お酒は楽しく愉快に飲むと味も美味しく変わる。気がする。
3件目はチェーン店の居酒屋。
変な焼き鳥がまずくは無いお店だが、ここは16:00〜18:00までハッピーアワーで180円で生ビールが飲めるのがチャームポイント。
会計の話しですっかりお忘れだろうが、ここでとんでもない恐怖にお気付きだろうか。
思い出してほしい。
エステの後の食事やアルコールは普段の倍吸収されると言う事を。
わたくしの燃えようとしていた脂肪達は、エステ後早々にアルコールと言う名の消防隊によって鎮火されてしまったのだ。
焼肉でも家でもなく、脂肪燃焼をしたいと思ったそんな夜となった。
そんなエリートニートの昨日の家計簿。
【2018 4/5】
収入…………………0円
出費
飲食代…………¥7,855
_______________________
合計収入………−¥7,855
ニートに優しくして下さい委員会会長エリートニート。
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