ニートの家計簿 2018 4/6
風が強く日差し雲に遮られが柔らかく、窓の内側から見るとヴィバルディの『春』でも聞きたくなるような土曜日の午前中。
そんなわたくしエリートニートはニート界でも暇な方なので静岡から東京に帰る新幹線の中で今このnoteを書いている。
つまり、昨日の夜は静岡にいた。
相手の方とお会いするのは4回目。交通費込みで¥70,000をもらう。
18:30に新幹線が到着すると相手の方に電話して待ち合わせ場所まで。駅前のすぐのロータリーに車で止まっている。
そしてご飯を食べに行く。
いつも連れて行ってもらうのは相手の方(以下浜松男)の馴染みのお寿司屋さん。
中トロ
怖そうな顔の大将が低い声で「中トロ〜」と言うと、浜松男が「ん、2つちょうだい。」と言う。二貫ずつの提供だが、シャリこまにしてくれるので食べやすい。赤身のような味だったが身が厚く味は濃厚。1つ隣のカウンターでビール瓶4本空けていた怖そうなおじさんの目線が気になり、音のしないカメラアプリ“ビューティープラス”で撮影した為美味しさが伝わりづらい写真となってしまった。
赤貝
赤貝はいつも握りと軍艦とで提供してくれる。二ヶ月前に食べた時の方が美味しかった。しかし、こちらも変わらず美味しい。
甘エビ
ねっとりした食感で本当に甘かった。トロトロとしていて子供が好きそうな味だった。
椎茸
薄味の付いている椎茸なので、食べやすい。浜松男のオーダーだが一貫いただいた。
大将がわたくしを少し見て目線をそらす。また低い声で「ほたて、うに、いくら〜」と言う。わたくしは「ほたてとうに下さい。」と言う。
ほたては身が厚く、カウンターに着いてケース内を見た時から“これは食べよう”と決めていた。予想通り。大ぶりのほたてだが歯ごたえも甘さもちょうど良く、生臭さが全くない。美味しい。次の写真からビューティープラスでは無く、普通のカメラで撮れた。
やはり、加工アプリ用の写真より、iPhoneのカメラで撮る方が美味しさが伝わる。
うにも身がしっかりとしていた。トロトロしたうにと、パサパサしたうにとあるがどちらも好きではない。わたくしがすきな、しっかりした形のあるうに。
炙りサーモン
サーモンは好きではないが、これはとにかく美味しかった。このお店では初めて食べたのではないだろうか。今もう一度食べたい。
いくら
通風のわたくしにとって避けては通れない“うに・いくら問題”個人的にいくらの方がヒットポイント高そうだが、大将の「いくら〜」に煽られてしまっては寿司好きのわたくしは頼まずにはいられない。
最後にもう一度甘エビ。
浜松男は70代の男性だ。
大将から
「この娘は静岡の娘じゃないね?どこの娘だい?」
と聞かれた浜松男は
『あの世の子だよ』と返す。
すると、大将が
「なんだい社長、もうお迎えが来ちゃったのかい」
なんて言ってお互い少しだけ鼻で笑って会話が終わった。
お年を召した方にしか出来ないブラックジョーク。いつかわたくしもやってみたい。
浜松男と一晩過ごして9:30には車で送ってもらい駅に着く。
エリートニートはお小遣いを手に入れた。
『少し前ならこんな金額の為にわざわざ都内から出ないわよ。』と昔のわたくしなら言いそうだ。しかし、ニートになって少し変わったことがある。
(なぜこの人はわたくしに会いたいのか)
(この人のこの金額は、この人にとって何%なのか)
(月に使える金額の何%をわたくしに当ててくれる意味は何か)
高飛車なコートを捨てると素朴な疑問が湧いてくる。その人自身にも興味が出る。
(なぜセックスができないのに会いたがるのか)
浜松男の言葉によると、
・若い子の肌に触れたい
・白い手で握って欲しい
が重点だった。
わたくしはわたくしの良さを、こういった人種から知ることが出来る。自分の良さがわかると、もっと自分が好きになる。昨晩食べた通風ネタのダメージなど消えてしまう。むしろカロリーとか消化したのではないだろうか。なんなら5キロぐらい減ってそうだ。
若くて白い肌でいられるのはいつまでなのかという恐怖も同時に頭をよぎる。
昨日食べた甘エビのように、女は新鮮な方が幸せなのか。それとも煮込んだ椎茸のように、良さを引き出す為に時間をかけた方が幸せなのか。
『女の幸せ』なんて、抽象的なテーマを投げかけられたら4時間は平気で語れる。
それはそうと、4時間後にはわたくしは何をしているのか。なんせエリートニートなので時間しかないのだ。甘エビになろうか、椎茸になろうか…。
そんなわたくしの昨日の家計簿
【2018 4/6】
収入
お小遣い………………¥70,000
支出
新幹線代……………… ¥8,940
お菓子代…………………¥515
コーヒー代………………¥396
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合計 +¥60,149
今日一日ではプラスになったが、日頃の積み重ねがある為決してプラスにはなっていない事をお忘れなく。と、自身に言い聞かす委員会委員長:エリートニート
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