TMS治療を始めました。
いわゆる思考とは、自分とは異なるものだ。
過去の記憶を基に脳が発生させているものが思考である。
これを自分と勘違いして乗っかり続けると、とても感情的な人間の出来上がりだ。
私は、三十数年間この状態だった。
この思考というやつは、自分とは異なるという事に気付き、超短気だった性格も今では怒ってる姿が想像出来ないと言われるくらいまで改善はした。
しかしながら、この生き方自体が初めての経験であり、現在も人と話しながら生き方を学んでいる最中だ。
怒りには気付きやすいのだが、それ以外の感情については気付きにくい。恐らく、怒りに満ちた人生だったからだと思う。
数ヶ月前、正しく思考が暴走していた。
これは自分では無いと分かりつつ、脳が暴走状態に陥っており、気晴らしも無意味なものだった。
脳を切り離したい衝動に駆られていた。
死というものも常に頭に過っていた。
例えるならば、壁の薄い部屋に住み、隣の部屋から隣人の話し声が爆音で常に流れているような状態である。
統合失調症なども疑い、過去に調べていたメガビタミン療法をふと思い出し、ナイアシンを大量摂取したことで、そこまでの暴走は何とか治ったのだった。
自分にとってはかなり助かった。
しかしながら、この時ほどではないにしろ、思考の癖と言うのは未だにある。
怒りが薄くなった代わりに、今は不安感や自己否定の思考が頭の中に巡っている事に気付いた。
この思考は、先ほどの例えにプラスすると、その隣人はとてもモノマネが上手なのである。
親のモノマネ、友人のモノマネ、職場の人間のモノマネ。何でもできる。見た目までそっくりに。
そのモノマネをしながら、言われて嫌に思った言葉を繰り返したり、その人物像と想定し得る人格を勝手に作り上げ、否定をし続ける言葉を大声で話しかけてくるのだ。
それはその人では無い、自分には関係の無いものだと理解してはいるのだが、このモノマネ上手は妙に納得いく理屈を作り上げ、また再び話しかけてくる。
考えたく無いし、気晴らしに別の事をしていても、脳のリソースは使われ続け、1人でいる時はより大きく、人との接し方も分からなくなっていく。
人との接点を減らす事で孤独になっていき、こいつは更に増長しているのだ。
そうした中で知ったTMS治療。
(ちなみに薬物療法については、過去に3名ほど精神薬系の薬害被害者から話を聞く機会があり、絶対に手を出してはいけないものと私は認識している。)
話をTMS治療に戻すと、このモノマネ上手は恐らく脳の扁桃体にあたり、こいつを抑制するのが、脳の司令塔的な役割を果たす、左側背外側前頭前野だそうで、そこに磁気の刺激を与えて活性化させ、扁桃体の活動を抑制すると言うもののようだ。
10回程度の照射で効果が現れ、30回程度で定着するらしい。
値段は高価であるが、藁にもすがる思いで、私は実際にこの治療を実施しているクリニックに行き、1日1回ずつ、既に2回照射した。
30回分を購入している。
まだ2回であり、通常は効果を感じる段階に無いようだが、私は何となく抑えられている気がする。
今後も継続して実施していく予定なので、何か変化や気付きがあればまた記載しようと思う。