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小学生の国語学習について・補足

このトレードオフの関係をつなぐものに、
「語彙力」があるとお話しさせていただきました。

これは、単に単語を知っているというだけではありません。
語と語のつながり、文と文のつながりを理解する力も含みます。

そのために、授業での質問・説明は簡潔にしつつ
問題を読み解く力を鍛えていけるようにと考えています。

たとえば、
「ある仕事を完成させるのに、5人でちょうど6日かかります。
この仕事をするのに、はじめ4人だけで3日働き、
残りの仕事を人数を3人増やして仕上げました。
仕事は何日目に終わりましたか。」という問題、

これは、複数の文がまとまっているため、
それを読み解く力が必要な問題です。

この問題は、6つの短い文(問い)からできています。
それらの問いを順を追って読んでいくことで理解しやすくなります。

問1 「5人でちょうど6日。この仕事は「のべ」いくつの仕事ですか」
問2 「4人で3日。この仕事は「のべ」いくつの仕事ですか」
問3 「問1の仕事から、問2の仕事を引いた残りの仕事はいくつですか」
問4 「4人から3人増やしたら何人ですか」
問5 「問4の解答の人数で、問3の残りの仕事をしたら何日で終わりますか」
問6 「問5の解答に3日足したら何日ですか」

こうやって、順を追っていくと
問題文には、以下の「」のところが省略されていることが
分かります。

「4人で3日した」残りの仕事を
「4人から」3人増やして仕上げました。

解答にたどり着くために
隠されている6つの問いを順に解かなければいけないため、
難しいと感じてしまうともいえます。

分割・整理することで、ワーキングメモリーの
不足に対応して説明しています。
また、問題文をどう読み解いていくかという
理解を高めていくこともできます。

それから、
理科や社会の知識については、
テキストにある問題演習だけでなく
Monoxer(モノグサ)というアプリでも学習を進めています。

重要なものではありますが、習得に時間がかかるため、
自分の理解度を確認しながら、
楽しく学習できるようにと考えるためです。

こうして、
国語という教科に限らず、
様々な教科の学習を通して「読解力」を日々、
鍛えています。

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