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テストマーケティングと福岡。新しいものに敏感な福岡人~福岡論2

昨年、福岡県内の温泉に入った後、夜のホテルで飲むために缶酎ハイを選んでいたところ、東京で見かけない缶があったので手に取ってみる。味覚のバラエティも含め、3缶を買い物かごに入れた。日本コカ・コーラ社の缶酎ハイ「檸檬堂」である。コカ・コーラグループが世界で初めて発売したアルコール飲料である。これが九州地域で先行発売し、人気商品となっていることは、報道で知っていた

旅行先で、地域限定商品があると少しうれしいものだ。東京へ帰って、何気に自慢できる。パッケージに地域限定商品と大書してある製品もある。それだけ効果もあるのだろうが、駅や空港などの地元工場生産のお土産品(例えば、辛子明太子など)にも地域限定と目立つように書いているものもある。これは当然のことなので、記載する意味がない。広域に販売している製品で、その地域だけのバラエティ品があるときに明記するものである。

メーカーにとって新製品の発売は博打的側面を持っている。多額の開発費用を投じても売れるかどうかはわからない。大々的にキャンペーンを実施しても、さっぱり売れないこともある。開発費用がまったく無駄に帰すこともある。そのような事態を防ぐため、地域を限定して、そのエリアだけで試験販売することがある。キャンペーン費用も調査費用も全国一斉販売の場合に比べて、各段に少なくて済む。失敗したときの費用も少額で撤退ができる。この手法は、テストマーケティングと呼ばれる。

福岡は、北海道、静岡、広島など共にテスト販売商品が多い地域である。これらの地域は、テレビのネット局が多いという特性もあるが、あたらしモノ好きが多いという共通性があるといわれる。新製品が出るととりあえず試してみるという人が多いということ。何か軽い気がしてしまうが、それだけ好奇心が旺盛で、社会の動きに興味を持っていると評することも可能である。

#テストマーケティング #福岡 #日本コカ・コーラ #檸檬堂


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