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#3 3年は長いのか?

デジタルプロフェッショナル学科は3年制の学科です。

3年は長いでしょうか?

全くの初心者の学生が一人前のWeb系エンジニアとして育つまでどれくらい時間がかかるでしょうか?

「プログラミングスクールは短いけれど…」

巷のプログラミングスクールでは
1年間どころか数か月でWeb系エンジニアとして独り立ちさせると公言しているところがあります。

いばらの道だと思います。

実際、プログラミングスクールに入っても途中でやめてしまう人は想像以上に多いのです。
インプットすべき量が多く、詰め込み式の学習で、途中からついていけなくなるからです。

Web系エンジニアになるために必要な知識の量、教えるべき量は決まっていて、先を急ぐので待ってくれません。

経験者に聞いた話では、その方が通っていたスクールでは、最後まで残って卒業できたのは1割から2割だったとのこと。

やめる理由は様々ありますし、卒業している優秀な人もいるので一概には言い切れないですが、
どうしてもWeb系エンジニアとして働きたい理由があって、高いモチベーション、もしくは高い能力がない限り、普通の人は続けられないと思います。

「2年間で十分では?」

多くのIT系の専門学校では2年制を採用しています。

もし、2年間の勉強の結果と3年間の勉強の結果が全く同じなら、
当然、2年間の方が期間が短い分、ベターです。

はたして2年間でWeb系エンジニアになれるでしょうか?

とりあえずどこかの会社に就職するなら大丈夫だと思いますし、
一部の優秀な学生ならWeb系エンジニアになれると思います。

ただ、ITやプログラミングの予備知識がない普通の学生として入学したのであれば、Web系エンジニアとしての就職は難しいと思います。

2年制の場合、一般的に1年生の3月から就職活動が始まります。

実質、満1年間学習していない状態で就職活動にのぞまないといけません。

これでは、即戦力を求めている自社開発の企業にWeb系エンジニアとして就職するのは難しい。

持っている資格だけを見て採用する企業や、
ヒューマンスキル、やる気だけで学生を評価する企業なら就職できると思います。

ただそこはエンジニアとしての力量を見て採用しているわけではないので、
エンジニアとして働ける保証はありません。

せっかく専門学校でプログラミングの勉強をしたのに、

「開発とは程遠いことをやらされて一年もせずに会社を辞めてしまった。」
「大きなプロジェクトに入ったけどテストしかやらせてもらえないからスキルが全然身につかない」
果ては「電化製品量販店で売り子の業務をさせられている。」

悲しいことに、こんな事例が山ほどあるのです。

「学校で学んだプログラミング技術を使う職について欲しい!」

即戦力としてWeb系エンジニアで就職するには
確かなプログラミングの力とそれを証明できる自分で作った成果物(作品)が必要です。

それを得るには、2年(実質1年)では短すぎる。

そう判断して、デメリットを承知の上で新学科は3年制に決めました。

新学科で学ぶ学生には、ちゃんと開発をする会社に、
エンジニアとして社会に送り出してあげたいと、真剣に思っています。

せっかく学校で勉強したことを社会に出て活かせなかったら、
何のための学校か、何のための学習かわからなくなります。

そうなると学生に一生懸命プログラミングを教える教員の側としても、不毛感がぬぐえないのです。

(終わり)

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