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「企業的な社会、セラピー的な社会」の目次
紹介文
小沢さんは、アメリカ合衆国で暮らしながら、南米ほかの各地を訪ねて、体験と思索を重ねておられるが、今回は、「企業的な社会」では、気づかれないで人々の心をたくみに操る「セラピー的な社会」になっていることを物語風に活写している。
*「社会臨床雑誌」第14巻3号
はじめに(日本社会臨床学会編集委員会)より引用
目次
(順番号)●見出し(ページ)
01 ●現実と関係のない言葉 (p.03)
02 ●生活を、自然を、ばらばらにする力 (p.05)
03 ●紙人形たちの風景 (p.06)
04 ●車はどこへ行く? (p.07)
05 ●もう古いの計画/ また一台、車が増える (p.09)
06 ●不思議な「専門家」たち/気がつかれては困ること (p.12)
07 ●しつけられた人びと (p.16)
08 ●怖い老人 (p.17)
09 ●チエ・ゲバラの、何だ、「自己実現」? (p.19)
10 ●太陽と雨のように (p.21)
11 ●ジェイムスさんと『セルフ・エスティーム』 (p.23)
12 ●出題者が待っている答え (p.25)
13 ●企業的な社会を設計する (p.29)
14 ●灰色の手下たちの、おびえた眠り (p.30)
15 ●経営学が、政治学になる (p.32)
16 ●「社会に予防注射を打つ」と灰色は言う (p.35)
17 ●ザ・シンク・タンク/ 怪しい面々 (p.36)
18 ●動けなくなった人びと (p.39)
19 ● 灰色が与える枠組みの中で (p.40)
20 ●「信仰のシステム」 (p.42)
21 ●「遺伝子や脳で、人の社会がわかります」 (p.43)
22 ●台本/現実に関係のある言葉 (p.47)
23 ●参加しないゲーム/心理学を学んだ奴ら (p.48)
24 ●うさぎたちの「不適切な希望」 (p.51)
25 ●そっくりな不平等、二つの仕組み (p.52)
26 ●機械を止めずに、機械の生み出す痛みをやわらげること (p.54)
27 ●車産業、石油産業、建設産業を止めないために (p.56)
28 ●柔道のように投げ飛ばせ (p.58)
29 ●隠される赤信号/『セルフ』の世界 (p.59)
30 ●アパルトハイトを続けるために (p.61)
31 ●セラピー的な社会を設計する (p.62)
32 ●希望を持たない成長 (p.65)
33 ● ロジャースさんから、灰色への捧げもの (p.67)
34 ●「見られている」時の行動 (p.72)
35 ●ふたたび市民権の問題/このまま灰色を生かしておくなら (p.75)
36 ●「たくさんの組織で出来た、新しい社会」と灰色は言う (p.78)
37 ●テロリスト組織の活動マニュアルみたいだ (p.82)
38 ●「不平等さを維持するためのパターンを考え出したい」/セラピー的なパターンを考案する (p.84)
39 ●みんなで考える (p.86)
40 ●確信 (p.89)
41 ●興味がある人のために(参考資料目録) (p.91)
出版状況
タイトル:企業的な社会、セラピー的な社会
英語タイトル:Devising the Therapeutic Pattern
著:小沢健二
・初出版
「社会臨床雑誌」第14巻3号(2007年3月11日)
・「我ら、時」記念版
ライブツアーグッズとして2012年春発刊
出版:ひふみよ出版部
ドアノック・ミュージック
協力:小澤昔ばなし研究所