初めてのお別れ

四月の頃の話。

長男 の、入園式の朝 。
ちょうど同じタイミングで 歩いてきた一家が、ありました。
きけば、同じ幼稚園 だと いう事で、すぐにご挨拶。一緒に歩いて、登園を しました。

可愛いアメリカ人の女の子です。
息子はその日から、その子に夢中。

【入園式の朝 ふと撮った写真の、後ろに写るその家族】

一番 最初に、名前を覚え家に帰ってからも、ずっと名前を、連呼していました。

入園 してからも、その子が来るまでは、中に入らず
どんなに先に着いて 門の前で待って居るという、熱心ぶり。
恋…? ⁈。
というか、なんというか。

ひな鳥が、最初に 見た動く物を母鳥だと思ってしまう、刷り込み理論、インプリンティングそれに近いような、、、具合でしょうか?。

でも本当、可愛いくらい夢中だったんです。
基本、英語しか話せない彼女に

『はろー まいねーむ イズゥ ・・・』

と平仮名みたいな英語で話かけ。
相手にされなくても、ついて、追いかけてゆく姿。

しかし、そんな彼女が急遽アメリカへ帰ってしまうということになりました。
悲しいお知らです…。本当に残念です。

そのご家族は 九年、日本に滞在していて
兄が2人、姉1人という四人兄妹。

『みんな日本で、産んで育ったし、とても寂しいと。』お母様も 言ってました。

良い御近所さんになれたのに私も、本当に残念で悲しいです。

最後の幼稚園の日 みんなで、お別れのご挨拶。

家に、かえってから息子は

『なんで、もう居なくなっちゃうの?』
『どうして、アメリカでお仕事なの?』
『次はいつくるの?』
『え?なんで、もう、来ないのぉ』
『寝たら来るでしょ?。』

と、何度も言ってました。
そしてそのまま、寝てしまいました。

もう、きっと来ないよ。
ゴメンネ。


息子にとっての 初めての出会いと、別れでした。

君は もしかしたら忘れてしまうかもしれないけど、

春 門の前で、待ってた君は可愛かったし、
最高にカッコ良かったよ。

そしてまた、新しいお友達がくるよ。

#あの頃2012
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