お泊まりの準備不要

幼稚園の帰り 息子1と息子2は、同じ幼稚園の一番仲の良い兄弟(こちらも、男児2人兄弟)と公園で 遊びました。

もう、そろそろ帰宅しようかとなった夕暮れ時。

『さよならをする時間になったねぇ帰ろうか』と、電動自転車へ乗ろうとした所、息子2が

『 僕は お友達K君の、自転車の後ろに乗りたいのだ。』

と言いだしました。

「え。私 早く帰りたい面倒だな…」
と思いましたが、こういう時は、少し乗せてやったほうが、その後の行動はスムーズにゆくものです。最近の学びなのです。

じゃ、少しだけだよ。 と、K君宅の電動自転車に座らせていただく事になりました。

お友達といっても、 兄の“息子1” の、お友達です。

子供を交換して 暫く並走して自転車で走ります。数分走り、別れ道のところまできました。
『ここで、さよならだねぇ』と言いましたが、息子2は なかなかK君宅の自転車から降りようとしません。

挙げ句の果てには
『ぼく は、 このまま この自転車に乗って、K君のお家へ行くんだ。そんで泊まるんだ』と、言い出します。

一度遊びに行った事が有るのですが、それがとても楽しかった様です。確かに、もう一度行きたい気持ち満点でした。
何度も同じ事を言い、頑として降りません。

そのうち、K君も

『じゃ ぼく は 息子1の家へ行こう!お泊りしよ!』と、言い出し、

息子1も、『そうしよう! そうしよう!』

と、大盛り上がりです。

そんな事を30分近く…。
もう、やだ早く帰りたい、早く帰りたい、早く帰りたい、早く帰りたい… 母は、呪文のように心のなかで唱えます。

しかし、その盛り上がりの勢いは止まる事なく、大合唱へとかわりました。
こうやって、相乗効果で盛り上がってしまう ハイテンション 仲間の友達なのです。

とても、困りましたが、その日は金曜日で以前にも こんな様な展開になった時に、

『次の日が、お休みの時にね。そう時にお泊まりしようね』

なんて、その場をしのいでいた事があったので

『明日、幼稚園ないし!』なんて、言ってきます。 こう言う事は、よく覚えているのが、子供です。
暫く、やいのやいの言っていましたが、ここは、親の私達も、思い切って、子供を 交換する事にしました。

家に、K宅の長男がきて(長男どうし)

K宅へ、家の次男息子2が行く(次男同士)

突然の、“お泊り会” です。
母親の私達は、とても思い切りました。

頭の片隅で、今 冷蔵庫に何があったかな…
明日の朝のご飯は何が良いんだろうか…果物はあったか… パンは…。あそこに布団を敷こうかな…
なんて、現実的な事が、すごい勢いで頭の中を巡ります。

子供たちは、無邪気に大喜びです。
家へ泊まりにくる事になった K君も、息子1も、大喜び。
K君の二つ下の弟も息子2と、大盛り上がりです。

4歳(2名)3歳、2歳の交換お泊まり会です。

この盛り上がる気持ち、分からなくもないので、私も見ながら笑ってしまいます。

もし、途中で泣いたら 夜中でも、
迎えに行くし、送っていくからね、と約束をし
その場を後にしました。

お泊まり会スタート!

元気なK君と、息子1は2人でいると、エネルギーと テンションが倍増するペアですから、どんな騒ぎに、なるのやらと構えていましたが、

実際は、ビックリする程、
2人がしっかりしていて、驚きました。

なんでも話し合っているし玩具の取り合いになっても、二人で解決して、ゆくし。
四歳同士って、なんて楽なんだろう…!と、とても新鮮でした。

三才と四才だと、まだまだ、喧嘩したり小突きあったり、とても微妙なんですけど。

そう思うと、二歳と三歳を、引き受けた K君母が心配です。

合間合間に、様子を交換しました。

お泊り中の息子2

腕には既にペンの跡が。
楽しんで遊んでいる様です。


あちらは、あちらで、盛り上がっているようでした。 息子2の、独立心は たいしたものです。


こちら、4歳チームは、

ご飯を食べるのも、お風呂にはいるのも、
歯を磨くのも、何をするのも、嬉しくて
仕方がないと いう風です。


夜寝る間際まで、
大好きなお友達と遊んでいられるなんて
夢の様…。

と、思っていたのか、夜は体力の限界か
パタリと… 2人同時に寝てしまいました。


きっと 夢の中でも 遊んでいたのではないでしょうか。


翌日、近所で待ち合わせをしました。
対面した時、嬉しそうに走り寄って、足に抱きつく 息子2と、とても新鮮な気持ちで、再会できました。

心身ともに大きくなったように見えました。 たった一晩でしたが、三歳には、大きなインベント、ちょっとした旅だったのではないでしょうか。


予定もせず、準備もせず、 その日の流れで、思い切って 楽しいように、行動する。。。

子供がいると、ついつい、先を読んだり、 準備したり、荷物が多くなったり

するけれど、 手ぶらでも、一晩くらいお泊り行けるし、 ご飯だって、なんとかなる。

こんな、予想不能な息子達を 育てるには、 気軽に 適当に行こうと、思いました。

後日、K君に貸した洋服が戻ってきて 息子1が、着た時に

『あ、K君のにおいがする…』(柔軟剤)

と、片想いの女子高生みたいな事を言って 服の匂いをかいでいました。

男の友情も、可愛いものです。

また 来てね。

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