マダムの言うことには

 

なんだか、息子1と息子2の

身長が、同じくらいになってきました。

それでいて、顔は  全く似ていないので、

一緒にいても、兄弟だと  思われません。



 



二人を  遊びに連れていくと、初めて行く場であろうと、なかろうとそこにいる誰とでも、仲良くなって
、一緒に遊びはじめます。




社交性は、二人とも似ているようです。

活発で、機敏な子と、気が合い特に   男兄弟の居る子とは、とても相性がよく、

初めて会う子でも、旧知の仲のように遊んでいます。



 
 
そんな  ですから、近くで見ている保護者の方と、

初対面でも、私も自然に  会話を、はじめます。


“あ、すいません…     遊んでいただいてます。”

から始まり、

“おいくつですか?。”

“あ、ご兄弟なんですね。”

etc…。



“あ、男の子だけ…なんですか。”

そうなると、もう

初めて会う  保護者同士の私達でさえ、

目を合わせるだけで、言葉にせずとも伝わる


“あぁぁ…   お疲れ様です。
             大変ですよねぇ…。
わかります。わかります…涙。”


という、お互いを  労う空気に 自然となります。
 



この男の子だけの、殺伐とした
永遠に続く外遊び。
泥だらけの膝。
石だらけのポケット。
振り回す棒。
お気に入りの棒は帰る時、隠していこうとするところ。
出しても出しても出てくる 靴の砂。
蝉の脱け殻と、団子虫…。
全員がヒーローの戦いごっこ。
よく分からないサンバの踊り
獣電池の取り合い。
30分に一回は喧嘩。


 
あぁ、そうそう、そうですよね。あるある話しに

花が咲きます。 そんな時に、


『あ!ご兄弟だったんですね!
お友達同士かと思いました。
どちらが、お兄ちゃんですか??』


と、言われます。

 
年子だと、わかると 納得し、
さぞや、大変だったでしょう…と
労う空気が、倍増します。

 




“次は、女の子  産みたいでしょ?。”
って、言われませんか?。


なんて会話にも  多々なります。

あぁ、みんな同じなんだなぁ…。




 
そりゃ、女の子が居たほうが、
孫とか、老後とか、なんか
未来に良いだろうなぁ…とは思うけれど
未来より、今が既に精一杯だし。
元気に育てば   もういいし。
孫とか、なんか 別に…。
第一、自分の子供が、結婚しないかもしれないし。
そうそう。
ゲイかもしれないし。
嫁が来てくれるだけでも御の字だし。
いいの。いいの。
それまで   自分も生きてるか
わからないし。
なにより、次に女の子の保証なんて
どこにも無いし。
今は今。男子可愛いんだから。
いいか。もう........。


 
 
なんて、思ったりして。

そうそう!と、盛り上がったりします
 
 



 
 
 
 


そんなある日、

食事へ行った時の事、

隣の席に、子供1人と大人

7名程のお客様がいました。


 
 
どうやら、お祝いで

大奥様のお誕生日との事でした。


とても、明るいマダムで、


聞けば、うちの息子1と同じ誕生日です。


 
私・『おめでとうございます。
この息子と、義母も同じ誕生日です。』




マ・『あら!私の息子も、この誕生日。一緒。
息子2人いるんだけど。』



私・『あ、私も息子2人です。』



なんだか、似ています。



 
そんなマダムが、帰りぎわ

わたしの元へきて、耳にこう

囁きました。



 
 
『ねぇ   私はね、もう60歳を少し
過ぎた歳に、なったんだけど、
今だからというか、今   思うのは、

あぁ…女の子  産んでおけば良かったな…
って、そう思うのよぉ。

女の子ね、女の子よ。
1人くらいでも居たら良かったなぁ~ってね
今   思うわけよ。   

じゃあね。    うふふふ。』


 
と、笑みを残して、帰られて行きました。




 
……マダム。


え?   ぁぁ  …。




そうね、女の子ね。。。

 
 
葬式の時とか、女性が
いたほうが良いよね。
男とか、居ても全然役にたたないもん。

 
孫とかも、自分の娘の子供の方が
やっぱり楽しいだろうしね。




先輩の一言で、揺らぐ事。揺らぐ事。




大先輩の後姿をみながら、
なんだか、30年後の自分を見ているようでした。




 
いつまで、言われつづけるのか 性別問題。




 
マダム  …そのお話  

もう少し詳しく  お聞かせ下さいませんかね?。




 
 
常に、その先に 立たないと

見えぬ景色がずっと あるんですね・・・・。

 
 



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