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【おめでとうございます♡】
薄曇りで、空氣が些かひんやりとした花冷えの日曜日。音読道場はお休みで、朝はゆっくりと起きた。夕方にV-net移転新装春のパーティーに参加する以外は特に予定も無く、ヘナで髪の手入れをしたり、本を読んだり、トマトの苗ポットに水をやったり…細々としたことをして過ごす。
午後2時に遅いブランチをとり、3時位から出掛ける準備をする。パーティーにはどんな方が集まるのかしら?と想いを巡らし、着ていく服を考える。そうだ、昨日、旬子さんと一緒に行ったミネラル展で購入した、薄い水色のフローライトの石の付いたピアスをしていこう。準備が整い4時過ぎに家を出てスマホを見ると、旬子さんから「何時ごろV-Netに行かれますか」とLINEのメッセージが入っていた。私は、パーティーが始まる6時頃に着くように家を出ていたので、その旨お返事すると、旬子さんは、もっと早くに着くようでお茶でもして向かう模様。現地で落ち合うことに。二人で選んだちょっとしたお祝いの差し入れを忘れずに持って来たこともちゃんと確認した。
吉祥寺の駅に着くと、日は暮れて、通り過ぎる風が冷たくて寒い。上着の前をグッと合わせて、早足にV-Netのビルへと向かう。ビルに着くと、何やら賑やかな大勢の人の声が1階の階段まで聞こえている。真っ直ぐの階段を3階へ登っていくと、入り口のドアに人が溢れていた。入るにも入れず、入り口から中を覗くと朝の通勤電車さながら、たくさんの人たちでひしめき合っていた。主役の子どもたちや、親御さん、そして多分V-Netで勉強して大人になった若者たち…そして奥の方には、いつものハットを被った松永暢史先生が、号令をかけて大きなテーブルを移動させてパーティーの準備に集中している姿も見えた。身の置き場に困って、入り口に立っていると、お父さんらしき男性が「どんどん中に入った方がいいですよ。」と声をかけてくださった。その声に従って、少しずつ自分のスペースを見つけながら、中に入って行く。周りの様子を伺いながら、場に溶け込むように身体を慣らし、お料理を並べたり、飲み物を配ったりする作業に参加する。旬子さんはまだ着いていないようだ。きっと階段の途中位に居て中に入って来れないのかもしれない。よく見ると、知らない人たちの中にチラホラと、日本語音読指導者養成講座の一期生の顔が見えて少しホッとする。程なくすると、旬子さんや顔見知りの二期生の方が入って来て、無事合流できた。ようやく飲み物が行き渡り、たくさんのお料理が各テーブルに並べられ、パーティーが緩やかに始まった。たくさんの人たちひしめき合う空間であっても、さりげなくお互いに譲り合ったり、橋渡しをしたりできる人たちばかりなので、不快なことは一切なく、滑らかな時間が流れる。最初に松永暢史先生からの挨拶があり、V-Netのこれまで歩みが語られた。学校で疲弊している子どもたちの癒しの場を作る、居場所を作る、そんな先生の想いに共鳴して集まった大人たちだ。先生の挨拶が終わった後は、ご歓談タイムと、V-Netsバンドによる生演奏。みんなそれぞれがその場を楽しんでいた。私も、いろんな人とお話しさせていただいた。どの人も氣持ちの良い方ばかりだった。松永先生のおっしゃっていた『居場所』を作るとはどういうことか、分かったような氣がした。やっぱり、ベースには、『音読』の音に共鳴したセンスの良い人たちの集まりだからというのもあるかもしれない。何とも居心地の良い素敵なパーティーだった。