【私は癒し系?♡】
どうも私は職場では『癒し系』らしい。(笑)私より20歳以上も若い女性社員から、
「ちょっと愚痴っていいですか?」
「あぁ〜、癒される!」
と私の席までやって来て、2、3分位話してまた自分の持ち場に帰っていく。
若い男性社員も、私の席のところに来ては、
「あぁ、腰が痛〜い!」「はぁ〜。」
とため息をつきながらやって来て、一頻り、どうでもいい話をしたかと思うと、また自分の席に戻っていく。
まぁ、マラソンコースにある「給水場」のようなものだな、きっと。(笑)
私がやっていることは、ニコニコ笑いながら、「うんうん」と頷いて、相手の話を聴く位だ。そして…たまにタイミングよく「そうだよね〜。」「わかる!」「がんばってるね〜。」「きっと大丈夫だよ。」と合いの手を入れる。
もちろん、合いの手と言っても、通りいっぺんの上辺だけのものじゃない。相手の話を聞きながら、何となく無意識に自分の手が行って触れたくなる場所がある。(自然に触れるのがコツ!)例えばその人の肩や、背中や、腕とかね。触れてみると、手のひらから何か伝わってくるものがあって、多分それに反応して、おそらく相手がかけて欲しい言葉を口に出して伝えているような感覚がある。
私と同じようなことをしている人も多いだろう。特に子育てをしているお母さんたちだ。
ハートから伸びた私たちの両手は、繊細にいろんなサインを感じとる「愛情センサー」だと思っている。
相手を理解するのは、頭だけじゃない。
むしろ頭だけでは、「自分が」の意識が強くなってしまうから、頭を外した方がいい。
頭を外して、手のひらや、全身を使ってコミュニケーションする。手で優しく相手に触れてみると、相手の孤独であっとり、悲しみであったり、怒りであったりが、手のひらから伝わってきてよくわかる。わかったら、それを何とかするのではなくて、ただ受け入れる。「そうだったんだね〜」と優しく、ありのままを受けとめるだけでいい。それだけで、相手も自分も癒される。
小さな子どもの頃、教わらなくても、私たちはそれを無意識にやっていた。でも、自我が芽生えて大人になる過程で忘れてしまうことがある。
最近は、例の「流行り病」の騒動で、何処もかしこも透明のプラスチックの板で区切られて、ますます触れることがなくなった私たち。まずは、優しく自分に触れてみて欲しい。そうしたら、きっといろんなことを思い出せるはず。
そして、勇氣を出して相手にも触れてみて欲しい。手のひらを通して、ハートで目の前の人を感じてみて欲しい。
目の前のその人は、あなた自身かもしれない。