【言葉遣い♡】
今日は職場で、電話の応対マナーの研修を行った。テーマは「傾聴」と「共感」。相手の話をよく聴いて、相手の氣持ちに寄り添って対応する為にはどうしたらいいかと言った内容だ。
日本語独特の丁寧語や尊敬語、謙譲語の使い方はなかなか難しい。私自身、普段は人との横の関係性が好きで、どちらかというとフランクな言葉遣いを好んで使っている方なので、きちんとした尊敬語や丁寧語を使い分けるのに苦手意識がある。マナー講師の方々のようなきちんとした能力は持ち合わせていない。こんな私が研修していいのかしらとも思うが、機会を与えられたのでやるしか無い。
幸い、長年コーチングをやっているので、「傾聴」や「共感」については、いろいろ学んで来たし、実践を重ねているのでどちらかといえば得意な方だと思う。なので、その辺りを活かしてなるべくわかりやすく伝えるように心がけた。
相手に敬意を払い、相手と自分との関係性の中で使い分ける「尊敬語」と「謙譲語」は美しい習慣だと思う。
まだ20代の頃、外資系の会社で働いていた時は、上司と部下の間で英語でフランクに堂々と対等に話している様子を見ていて、すごくスマートでカッコいいと思っていたし、それと比べて、自分を謙り、尊敬語で話す日本語は、なんだか上司に媚を売っているようで、ダサくて嫌だと感じていた。
何も「尊敬語」を使ったからと言って媚を売っているわけでは無いのに、若い頃はそんな風に感じていた。今から思えば、当時の私はアメリカかぶれ、西洋かぶれだったのだろう。
時を経て、ある程度年齢を重ねたからなのか…尊敬語や謙譲語、丁寧語など、日本語独特の言い回しをそつなく使いこなしている女性を見ると、ぐっと引き込まれて、所作も何もかも全体が無条件て美しいと思ってしまう。
どんな言葉を使っているかで、その人の生まれや育ちが分かる。使う言葉の裏には、その人の価値観や生きる姿勢、在り方などあらゆるものが透けて見えてしまうものがある。
「日本語音読」をするようになってから、益々日本語の美しさ、凄さ、素晴らしさを体感するようになって、自分の言葉や、周りの言葉にアンテナが立つようになってきたように思う。
研修の終わりに「あなたの話す言葉の裏には、今まで積み重ねてきたあなたの経験や人生が詰まっています。それは必ず相手に伝わっています。」と言うようなことを口をついて出てしまったが、若い人たちにはどう聴こえていたのだろうか。やっぱりダサい、かな?(笑)