【ミキ♡】
今日は、日本発酵ミキマイスター協会の松野薫子さんが主催する『ミキ講座』に参加した。
「ミキ」の語源は「お神酒」で、
元々は日本全国にあった伝統発酵飲料だ。現在では、沖縄諸島・奄美大島に伝わる「ミキ」が有名で、松野先生の「ミキ」は奄美大島に伝わるもの。材料はお米、お水、サツマイモ以上と、とてもシンプルなものだ。
先生曰く「ミキの作り方はネットで調べれば沢山出て来るし、見て作ることは出来るけど、ただ作るのと「ミキ」の歴史や良さを理解してから作るのとでは、全く違うものになるから」と、講座の前半は、「ミキ」についての座学だった。
「ミキ」は、ヨーグルトのような風味で、1ccに1億個以上の乳酸菌か含まれている。「腸内環境」を改善して、体調不良の時も負担なく栄養が摂ることが出来る万能もの。例えば、授乳中のお母さんの母乳の出を良くしたり、赤ちゃんの離乳食や病人の回復食、また介護が必要なお年寄りの栄養補給にも最適とのこと。
また、飲むだけではなく、お料理に使ったり、肌に塗ったりしてもいい仕事をしくれる。
ミキドレッシング、ミキ味噌ダレ、水キムチ、お魚・お肉を焼く時に付ければ、パリッふわっと仕上がる、カレーに入れれば味が深まる…等々。
試しに手の甲に塗ってみら、スッと肌に馴染んで、ツルすべとなり、塗っていない方と比べると明らかに違う!
なんてこった!素晴らしい!!
「ミキ」の歴史は古く、女性原理社会だった縄文時代まで遡る。「ノロ」と呼ばれる女性の神職が作る神聖なもので、
「ミ」=実、実相、見える世界
「キ」=氣、エネルギー、見えない世界
「ミキ」には、見える世界と見えない世界を繋いで統合すると言う意味がある。
映画「君の名は」で有名になった口噛み酒。
口噛み酒は、口で噛んだ米を吐き出し、お酒を醸す方法で、これも作るのは専ら女性で、男性が作ると、発酵しないで腐ってしまうらしい。
それは、どうも女性しか持ち合わせていない「菌」があって起こるらしい。
女性は自然界と繋がり、一人で生命エネルギーを完結できるようになっているが、男性は女性からしかその「菌」を受け取れないので、男性は女性無しでは生きられないのだ。
で、女性の役割は、ただひたすら自分の為にエネルギーを使って満たされた状態でいること。誰かの為に自分を犠牲にするのではなく、自分を満たして「腸内環境」を整えると、「常在菌」が変わり、一緒に居る「菌交流」をしている家族たちの「腸内環境」も変わって共に幸せになって行く。
これが本来の姿で、先生曰く「女性は家に居るだけでいいの。何もしなくてもいいの。」とのこと。
あらゆる体調不良や病気の原因は、「腸内環境」の乱れや不備から来るもので、腸内細菌の種類の数の多さも大切であることや、セロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(やる氣ホルモン)の多くは腸内で作られることなど…私たちが健康で幸せに生きる為に、「腸内環境」が如何に重要かをいろいろな具体例を交えながら教えて頂く。
どれも興味深いお話ばかりで、あっという間に時間が過ぎてゆく。
再受講の方も結構いらっしゃり、「何回聞いてもお話が深くて、毎回いろんな学びあって楽しい!」と言っていたのも頷ける。
後半は、実際に作っていく。材料も少なく、工程もシンプルだが、驚いたのは、白米の研ぎ方だ。
「お米の身になって研ぐとしたらどうやって研ぎますか?」と先生に言われて、いつも洗濯機のようにぐるぐる回して洗っていることを思い出し、「お米たちは目が回ってきっと氣持ち悪くなってただろうなぁ」と想像して、申し訳ない氣持ちになった…。
さて、「あなたはどうやって研ぎますか?」
先生の研ぎ方は写真の通り。
研ぎ終わったお米たちは、キラキラと粒揃いになって光輝いていた。
これだけで炊き上がりのお米の味がかなり美味しくなるそうだ。
参加者の方々も、みなさん穏やかで開放的な方ばかりだったので、一緒におしゃべながらの共同作業もすごく楽しい時間となった。
あぁーこうやって古代の女性たちも集まって、楽しく共同作業をして、自らを満たして、家族や社会を守ってきたのだろう。
「ミキ」と「女性」が地球を救う。
大袈裟でなく、本当に大切なことだと思う。
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