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【幸せ砂時計♡②】
①のつづき。
江戸から明治時代へと移った時、日本は大きく変わった。
それまでは封建社会だったので、男性であれば親の仕事を継ぎ、女性はどこかへお嫁に行ってお母さんになるのが当たり前の時代で、仕事をどれにするか悩む余地など無かった。
武士であれば、十万石、三十万石、百万石、千 万石と、階級があり、それ相応の生活レベルが決められていた。
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埼玉銘菓「十万石幔頭」
女性は、お嫁に行ってもし子どもが生まれなければ離縁され、結婚しない女性は、一生下女として働く。
と、話を聴きながら「時代が時代なら、私は下女なのか…」とちょっと暗い氣持ちになった(苦笑)。
また、先生曰く、男女平等の今の世の中の女性と、「どちらが幸せかは一概には言えない」と。
なぜなら、子どもを産む・育てる役割を持った女性が社会に進出した時、どうしても男性より実質の労働量か多くなってしまう。そのハンディを克服する条件がまだ揃っていない現代で女性の苦労は大変だと。しかも女性の平均賃金は、男性の約半分。真面目で優秀な女性の社会進出は、安い労働力が欲しい国や経営者たちの思惑がはたらいた。『輝く女性の時代』というキャッチフレーズを使って、女性たちを誘き寄せたとのこと。
こんな舞台裏のお話まで出てくると、自分がそうしたくて選んで来たつもりが、実は周りの作ったレールの上を走らされていたなんてことがたくさんあるかも知れないと思った。
で、
江戸時代の封建社会から明治時代以降は自由主義となり、今では個々で就職を決めることで悩むようなる。
では、「仕事を選ぶ基準をどうするか?
頭の中に幸せの構造が無いと、騙されてしまう。」と武田邦彦先生はおっしゃる。
確かに、自分の中にしっかりとした尺度が無いと、周りの声に惑わされる。何が自分にとって一番幸せなのか?迷うし悩むところだ。
先生のおっしゃる「仕事を選ぶ基準」については、また明日へとつづく。