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【うみじ♡】
本日、めでたく確定申告を終えることができた。毎年、この時期になると、お世話になっている会計士の I先生の事務所に書類を持ってお邪魔する。会計士の先生とは、昔、合氣道をやっていたときのお仲間で、そのご縁もあって、ずっと確定申告でもお世話になっている。
昨年の確定申告以来、一年振りの再会で、「ご無沙汰しています。」から始まって、まずは、近況報告がてら、昨年から始めた新しい活動として、「日本語音読指導者」となって、子どもや大人に古典音読の指導をしていることをお話した。
「へぇ、音読ですか。声に出して読むの?」
と聞かれたので、音読道場の体験会でお話する時のように、古典音読をするとどんなに良いことがあるのか、日本語の特徴や、古典音読の可能性について、自分の体験を交えながら、熱を持ってお伝えすると、先生はパソコンに向かって作業をしながら、「うんうん。」と頷きながら聞いてくださる。
「日本語は、どの音もすべて母音を響かせる特徴があるので、音読でも、この母音がとっても大切なんです。I先生は、長歌をやってらっしゃいましたよね。なので多分ご存知のこととは思いますけど…。」と言うと、
「あぁ、それね。長歌では、『うみじ』だね。練習の時に『うみじ』をもっと出して!って先生によく注意されるんだよ。」とおっしゃった。
「う・み・じ?」
「そう、生(産)む字と書いて、『生(産)字』だよ。」
「わぁ、初めて聞きました!なるほど、生む字と書いて、『うみじ』とは興味深いですね。」
早速、ググってみると…
うみ‐じ【産字/生字】
謡・浄瑠璃・長唄・民謡など日本の声楽で、ある音 (おん) を長く延ばしてうたう場合に、延ばされる母音部分。
と、あった。なるほど!!
これまで、なぜ「あいうえお」の5つの音が母なる音、「母音」と呼ばれるのか今一つピンと来ていなかったが、文字を生(産)み出す音だから、「母音」なんだと考えると、何だかすごく腑に落ちた。今日一番の大発見! I先生に大感謝。