【手作りの豊かさ♡】
本日は、継続レッスンの「大人のため深める音読」だった。レッスンの最初は準備運動のように、母音と子音の確認をしてから、カタカムナの5首6首を音読する。
生徒さんは、60代の女性で、既に子育てが終わり、現在はご自分の興味のおもむくまま様々なワークショップに参加されていて、いろんな学びを深めていらっしゃる素敵な方だ。耳がよく、熱心で素直な彼女は、基本に忠実にとても丁寧な発声をする。旬子さんと3人で一緒に音読すると、綺麗な響きが部屋中に広がりとても氣持ちがいい。
本日は継続レッスンの2回目で、『古事記』を扱った。「天地初めて発けし時…」から始まる、高天原に最初の三柱の神様が現れる冒頭の部分だ。ひと通り「カタカムナ読み」でテキストを音読してから、内容について解説して、一緒に味わっていく。その中でも一番盛り上がったのは、最初の三柱の神々の後、四番目に現れた「宇摩志阿斯訶備比古遅神
(うましあしかびひこじのかみ)」という「菌の神様」についてだった。この神様のお話は、奄美大島に伝わる日本古来の発酵飲料『ミキ』の作り方を習った時に、その先生から教えて頂いたもので、日本ではこの頃から既に「菌」の概念があり、味噌や醤油などに代表される「発酵食品」と結びついていることが伺える。
「発酵」に興味のある私たち3人だったので、ひとしきり「発酵」についての話しで盛り上がった。殊に生徒さんは、手作りの味噌などに詳しくていらっしゃり、いろいろ教えてくださるので、こちらが学ばせてもらうことになる。えっ、古事記と関係あるの?とツッコミが入りそうだが、こうやって、古典を味わいながら、様々なことに関連させて、一緒に学びを深められるのが、「大人のための深める音読」の醍醐味だと思っている。
レッスンが終わると、生徒さんが「これ手作りのチョコレートですけど、どうぞ。」と可愛いくラッピングされた生チョコレートを旬子さんと私にプレゼントしてくださった。「私、血糖値が高いので。このチョコレートは食べても血糖値が上がらないんです。冷蔵庫で少し冷やしてから食べてくださいね。」とのこと。さりげなく、手作りのものをプレゼントしてくださるのが、とっても嬉しくて、有り難くて心がホッコリとなる。
2月でバレンタインデーだからと、私も買って用意していたチョコがあったので、お渡ししたのだが、何だかとても安易な感じがして恥ずかしくなってしまった。
手作りと言えば…最近、アロマに目覚めた旬子さんから、発酵させたアロマの手作りの化粧水を頂いた。冷蔵庫で保管して、8日間で使い切ってくださいと説明を受け、大事に持ち帰り、早速使ってみた。洗顔した後にパシャパシャとたっぷり顔にパッティングしてみると、ふわっとアロマの良い香りに包まれ、お肌にスッと浸透して馴染みもよく、とっても氣持ちがいい!「あぁ〜幸せ。」この氣持ち良さは、アロマや発酵のおかげもあるだろうが…一番は、やっぱり手作りしているその人の手間ひまや、込められた愛情が伝わってくるからこそだなぁと、バッティングした両手を両頬にそっと当てながら、じんわりと満たされる感覚を味わった。
そう、手作りにら勝るものはない。私も、お二人のように、何か手作りをして豊かさや愛を循環させられる女性になりた〜いと思った出来事だった。
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