【芸術から学ぶ人生論♡】
大好きな武田邦彦先生のオンラインサロンの新企画、『古典から学ぶ人生論』もとい『芸術から学ぶ人生論』が本日からスタートした。
「幸せ砂時計」という名のオンラインサロンでは、「幸せとは何か?」人生の永遠のテーマとも言えるお題を掲げて、ほぼ毎週、武田先生のお話を伺うライブ配信がある。参加者のお悩み相談であったり、科学(サイエンス)を切り口に物事の捉え方を学んだり、毎回興味深い内容で、私の大切なルーティンの一つとなっている。
新しい企画の『芸術から学ぶ人生論』では、武田先生が推薦する、大作家が書いた小説や、名画、映画、音楽などをじっくりと味わって、一緒に人生を学ぶというものだ。
本日は、なぜ物事に動じない、幸せな人生を生きる為に芸術が大切なのか、武田先生からその概論が伝えられた。
そもそも、「人はなぜ悩むのか。」というと、私たちの知識の範囲が狭いからであり、いわゆる、世界三大幸福論や、心理学や、西洋哲学から、幸福論、人生論を学ぶには、日本人とは違う西洋的要素に依っているということと、範囲が狭いので難しいと考えていらっしゃるとのこと。
まず、大学で教えるようなものは、自然科学、社会科学、人文科学と呼ばれ、何も物理や化学だけが、「科学(サイエンス)」ではなく、「科学」とは、人間の頭を整理するのに必要なもので、「事実」とは違うのですよと、その認識の確認から始まった。
で、人間には、大脳皮質か司る論理的な部分と、小脳や脳幹などが司る心理の部分とに分かれていて、幸福論や人生論とは、心理であり、「心」を育てて、思考の幅を広げてゆくことで、物事に動じない幸福な人生を生きることに繋げてゆくものだ。
では、心を育てるとはどういうことか。
例えば、昔の人は、紫式部や樋口一葉や森鴎外などの小説(作品)を読んで、人生の苦しみや楽しみや、奥深いところを知り、また、友だち同士で文学の話をしたりして、それをモデルとして人生設計を立てて生きてきた。
私たちは、素晴らしい小説や、絵画や、音楽など、心の奥底に染みる芸術に触れたとき、魂が揺さぶられ、心から共鳴して感銘を受ける。自分と作品が一体化すると、芸術と自分が連動して、循環して、やがて、自分の心を変えてゆくこととなる。こうして、私たちは、人生とは何か、幸せとは何かを学ぶこととなる。
武田先生曰く、最近では、日本でも欧米でも、「芸術」がなくなってしまった。それが我々の不幸となっている。音楽で言えば、ショパン国際ピアノコンクールなどは、コネとお金の世界だし、絵画で言えば、「あの名画は何億円で売れた!」と商業ベースの話で盛り上がるだけだったり、綺麗な作品が多くても、人生が描かれている深みのあるものが殆ど見られなくなってしまったとのこと。
本来、いい絵画は、じっと見ている間にそこに描かれている人生と自分の人生が共鳴して、感銘を受けたり、いい音楽は、聴いていると勇氣づけられたり、人生の感激を楽しんだりすることができる。心の奥底までしみるものだ。
と、言うことで、新企画では、武田先生が良い時思う、魂が揺さぶられるような芸術作品を課題として、みんなで触れてみて、人生とは何か、幸せとは何かを深めていく。
で、最初の課題図書が、トルストイの「人はなんで生きるか」となった。これを2ヶ月かけて読み込んで、みんなで感想を伝えて合う。
ただ、物語のあらすじを追って事実を見るわけではない。作者トルストイの人間をどれ位深く見ているのか?どれ程の深い観察力があるか?どんなところに揺さぶられるのかを心で感じることが大切になる。2ヶ月後が楽しみだ。