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地域のDX研修会を開催しました

国のデジタル田園都市国家構想という基本方針があり、それを地域に浸透させていくという流れがあります。

デジタル技術が急速に発展する中、デジタルは地方の社会課題を解決する鍵であり、新たな価値を生み出す源泉となっています。今こそ、デジタルの実装を通じ、地域の社会課題の解決と魅力の向上を図っていくことが重要です。

「デジタル田園都市国家構想」は、「新しい資本主義」の重要な柱の一つです。デジタル技術の活用により、地域の個性を活かしながら、地方の社会課題の解決、魅力向上のブレイクスルーを実現し、地方活性化を加速する。

内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局

スマートフォンの普及や新型コロナウイルスの影響等により、日常の様々な面でデジタル化が急速に進展しています。人々の生活や行動が変化する中で、デジタル技術とデータを活用して、人々の生活をより良い方向に変化させるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していく

八女市デジタルトランスフォーメーション推進戦略

デジタル技術を使って生活や地域課題を改善していくという基本的方針には賛成です。通信インフラやスマホなどのハード面は随分普及してきました。インターネットの便利なサービスも無料やそれに近いかたちで利用できます。

とはいえ高齢化の進む地域でDX(=デジタルトランスフォーメーション)を推進していくには、リテラシー格差(=デジタルデバイド)の解消やどこにデジタルを適用するのか(=アプリケーション)などを地域も行政も一緒になって考えていく必要があります。

そういったDXの意図を理解し地域に浸透させていくため、 地域DX研修会を八女市集落支援員で企画・開催しました。八女市の地域おこし協力隊・集落支援員・生活支援コーディネーター・行政担当職員に呼びかけ、総勢30名程度。地域と行政のハブ的な役割を担う人たちです。

前半は座学。
国のデジタル田園都市国家構想、八女市のDXの取組みについて。

今回はあえて事例は少なめ。
潮流を理解し、モヤモヤを抱えたまま後半GWへ。

後半はグループワーク。
初対面の人がほとんどなので、まずはアイスブレイク兼ねた自己紹介をしてもらいます。

アイスブレイク直前、まだ場が冷えてます。
GW司会の自分も緊張して過呼吸気味。

そのあとデジタル云々という意識をいったん忘れて、地域の困りごとを参加者それぞれの立場や視点から考えてもらいます。

6つのグループに分かれてたけど、共通の困りごとも多かった。
山間部のほうが切実な感じも伝わってきた。
言いづらいことも本音で話してくれていた。

それからグループ意見を全体で共有し、次は出てきた困りごとについてDX視点でのアイデア出し。

グループ内で役割分担も自然に決まり、議論に全集中。
みんなが同じものを頭に浮かべながら話しを深めていく。
セッションが盛り上がる光景を眺めるのは心地よかった。

途中からはみんなが真剣に取り組んでくれたおかげでこちらも安心できたし、場の雰囲気を見ながらアドリブで構成を変える余裕も出るくらい研修会を楽しめた。交流会も個々人とつながって建設的だった。

集落支援員が企画・調整・準備・当日運営と、各地区の地域活動があるなかで役割をしっかり担ってくれ、行政の担当者もしっかり縁の下で支えてくれた。地域おこし協力隊も生活支援コーディネーターも地域をつなぐ仲間として一緒に場を作ってくれて、裏テーマのハブ的人材交流も狙いどおり。ここまで充実した研修会になるとは思ってなかった。これじゃ行政担当者Sさんの思惑どおりじゃないか。なんかちょっと悔しい。

まずはほっとした。
さあ、これから。
次につなげよう。

おわり。

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