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【ORASトリプル】地中に潜るイトマル【構築記事】

 アリアドスパーティ番外編、イトマル回。


構築経緯

 ざわさんのBV鑑賞会に未登場のポケモンたち。時々研究されて登場し、その活躍やモーションの見慣れなさで場を盛り上げる。そういうのを見るにつけ、イトマルを試しておくか…という気持ちになる。

 しかし、耐久振りアリアドスの怒りの粉はある程度の攻撃を1発耐えたり、範囲技を少し耐えたりできるのでなんとかなっている実感がある。イトマルにして耐久を落としてまで素早さ30を手に入れたいかどうか考えて、結局手を出してこなかった。

 でもトリプルフリー終了前にちょっとはっちゃけてもいい気分になってきたので、やる。


 イトマル。輝石を持たせてもアリアドスより硬くはならないため素早さ30を活かすことが求められる。
 その素早さを活かして…何する?

 どうやら、レベル49で最遅30族より遅くなる型がかつて存在したようだ。
 それなら、モロバレルとパラセクトの胞子に先制して味方に必中どくどくで眠らなくすることが可能。特性こんじょうの発動も同時に狙える。この戦法はフレガコフーライのどくのこなでやったことがあるが、その時と比べて必中かつ自身も眠らないので安定する。
 良さそうなので、これを使っていく。とはいえ、バレルピンポイントかつ胞子のみの対策では物足りない。なにか汎用的にできる仕事がほしいが…
  
 ここは、前回のとびはねる型に着想を得てその派生形を作る。似た効果の「あなをほる」に注目。とびはねると違って、
・命中が100
・まひの追加効果が無い
この2点から、味方殴りに適する。アリアドスが威力80技で弱保起動をすると無振りでもそこそこ痛いが、イトマルにすることでダメージを抑えられる。イトマルの採用理由が増えた。

 これに、味方の範囲技を避ける動きを組み合わせると、「穴を掘って爆発を避け、地上に出て弱点保険起動」ができる。
 素早さ種族値が40ではなく30であることを活かすべく、33のドータクンで爆発し、32のアバゴーラに保険波乗りをさせる。ドータクンはトリル後の退場として自然と大爆発を使え、アバゴーラはハードロックで弱点保険と相性がいいため選んだ。
 アバゴーラは大爆発を耐える岩と鋼を倒せるように特殊型にする。波乗りはもう一回穴掘って避けても面白いし、巻き込むならそれはそれであの「エネコを波で流す」のリスペクトになる。

  ドータクンのトリルをサポートする猫と、毒々と相性のいい特性こんじょうを併せ持つハリテヤマがいい相方になれる。

 貯水ブルンゲルならアタッカーとトリル役を追加しつつ爆発波乗り両方無効化できる。波乗りで回復した潮吹きによって制圧する動きを目指そう。ワイガを考えなければ強いはず。
 メガが余ったのでガルーラ。


 勝てない!!!
 まずトリルが止められる

 そして、ドータクンの爆発は威嚇で火力を削がれ、アバゴーラの波乗りは晴れや水タイプで受けられる。リフレクター・光の壁も厄介。そもそも、どちらも攻撃面の種族値が低い。
 結果として、完璧な動きを決めても相手を倒しきれない

 どうすべきか…
 ???「お困りのようだね!」
 あ、あなたたちは…!?

 前回のメタグロス・デスカーンを引っ張ってきた。
 これで猫は無効、威嚇も無効、30族のデスカーンのお先にどうぞの前に穴を掘れるのでイトマルの素早さを活かす目的も達成。
 
 さらに弱保はバンギラスに変更。格闘技から怒りの粉で守れるかもしれない。デスカーンがムーブして守ることもできそう。
  
 あと2体は…ドリュウズとメガボーマンダにしておこうか。トリル→爆発→弱保岩雪崩の時点で残りのトリルターンが2ターンになるので、最後に砂かきドリュウズで一掃することを目指す。爆発も岩雪崩も鋼に弱いので地面打点があると嬉しいかなって思う。

 バンドリマンダイトマル!!

 イトマル以外のメンバー総入れ替えで、600族も3匹採用するパーティ大改造。
 結果、ギミック成功した場合の制圧力と、失敗した場合のリカバー可能性が高まった。やったね。

パーティ紹介

個体紹介

イトマル

特性:ふみん
持ち物:きあいのタスキ
わざ:あなをほる/どくどく/いかりのこな/まもる
性格:のんき
努力値:HB252 D4
調整意図:特殊は諦めてタスキ前提か守る。物理なら何とか耐えていけるようにする。

 鳴き声がいつもより高い。
 HB特化のおかげで味方のバンギラスの地震巻き込みを耐えたり、相手の先制技を怒りの粉で吸いつつ耐えたりしたので偉かった。
 それでもトリル補助のために怒りの粉を使うとだいたい倒れるし、タスキで耐えてもフェイントで処理されたりする。なるべく最初のターンは守っておきたい。
 温存すれば後で不意打ち透かしに使えたりもするからね。
 
 じつは、モロバレルを前にした味方どくどくは相手の怒りの粉で吸われる。まあその場合でも結果的に胞子は打たせてないのでOK。
 ついでに耐久系の相手に毒を入れて対策もできた。
 毒の枠にナイトヘッドがあったらなあという時もある。

メタグロス

特性:クリアボディ
持ち物:ノーマルジュエル
わざ:だいばくはつ/アイアンヘッド/いわなだれ/まもる
性格:いじっぱり
努力値:H172 A252 S84
調整意図:A特化 S→無振りフワライド+1 残りH

 あっ、調整が使い回しのまま変え忘れてた。今回はHAでいい。
 退場のリターンがバンギの弱保を発動できることくらいなので、爆発必須ではない。あまりにも対面に通りが悪ければギミックを諦めて爆発キャンセルもある。

デスカーン

特性:ミイラ
持ち物:ナモのみ
わざ:ナイトヘッド/トリックルーム//おさきにどうぞ/おきみやげ
性格:なまいき
努力値:HD252 B4

 同じく使いまわしだけど、ちゃんと技を変えた(トリル返されてもドリュマンダで戦えるから封印が要らない。ナイトヘッドにした)。
 挑発を怒りの粉で吸ってもイトマルは穴を掘るを遂行できるので積極的に吸うことにして、メンタルハーブは無し。wikiにはHD特化でガルドのシャドボを乱数で耐えると書いてあったからゴーストは解決ということにして、悪対策のナモがいいのかな。

 トリル終わり際に置き土産で退場することで、いい感じにドリュウズを繰りだせる。終盤の置き土産は交代で解除できない場合も多く強力。
 あんまり早く退場するとドリュウズがトリル中に出てきてしまうので、倒されないようにムーブやナイトヘッドで色々しておこう。

バンギラス

特性:すなおこし
持ち物:じゃくてんほけん
わざ:いわなだれ/かみくだく/じしん/まもる
性格:ゆうかん
努力値:HA252 B4

 偶然、バンドリマンダアリアドスをしたときに最遅バンギラスを育てていたので採用できた。
 当初の予定の波乗り&潮吹きの部分が岩雪崩に変更されたことで「爆発を耐えた岩と鋼を倒す」という目的が達成しにくくなった。結果として割と地震を打つことになり、イトマルが巻き込まれる。A+2でもギリギリ耐えはする。

 砂ダメでタスキが残っていたとしても削れてしまうし、イトマルを生存させる目線ではもっといい相方がいたんじゃないかな。
 一方、弱保起動後に怒りの粉を少々して退場しても十分と言えるほどバンギの性能が高いので、パーティ全体への貢献でいえばこれでよかったかな。種族値ってすごい。

ドリュウズ

特性:すなかき
持ち物:いのちのたま
わざ:じしん/アイアンヘッド/いわなだれ/まもる
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4

 なんか砂が起こったので、来た。
 トリル終わると強い。守ってトリル終了を待ちたいところ。

メガボーマンダ

特性:いかく→スカイスキン
持ち物:ボーマンダナイト
わざ:ハイパーボイス/すてみタックル/おいかぜ/まもる
性格:やんちゃ
努力値:4-116-4-164-x-220
調整意図:トリプルwiki

 バンドリが揃ってたので、来た。
 威嚇ともともとの耐久でドリュウズよりは耐えるので、トリル中に少し動かすこともできる。

動かし方

 基本先発 イトマル/メタグロス/デスカーン でトリル。
 穴を掘るでかわしながらお先に爆発。
 浮上して弱保起動して攻めていく。
 トリルが終わったらドリュマンダで締める。

 相手にあまりにも爆発が通らないことが予想される場合や、対トリパ(最遅バンギより遅いやつ)の場合などで普通のバンドリマンダ選出から戦った。

戦績

ver.1(ドータクンアバゴーラブルンゲル) 20戦3勝

ver.2(バンドリマンダ) 13戦8勝

見違えるような強さ。

動画

 (2024/5/8 追記)切り抜きにしていただけました!

 第141回BV鑑賞会に出演。2:48:28 から。
 肝っ玉猫だましへの対応を上手くやってギミック成功できた。

 これはver.1の方のパーティが奥側に登場する切り抜き。

おわりに

 これだけアリアドス育てておいてイトマル使ってないのは心残りになるところだったので実現して良かった。


おまけ:コフーライの話

育成したコフーライ → フレンドガード・のんきHB・きあいのタスキ・いかりのこな/まもる/どくのこな/てっぺき

 フレガと怒りの粉でトリルサポートした後、S29から味方のハリテヤマに毒の粉をする。または、暗示ニンフィアと並んで鉄壁暗示をする。
 
 トリル運用のため糸を吐くとエレキネットと痺れ粉を使わない以上、残りの技は少ない。あとはむしくいがある。
 なお毒の粉は当たらない。しかもタマゴ技。

 HB特化にしたもののほぼ何も耐えないためタスキは必須。
 フレガ怒りの粉というだけで最低限の仕事はしてくれた。
 他のパーティメンバーはブルンゲル・メガバクーダ・ゴチルゼルにした。

 イトマルは味方毒まで同じ動きができて、フレガの代わりに不眠&必中毒がある。しかしその先は守るだけで仕事をするコフーライに対してイトマルが生き残るメリットが薄い。
 かといって根性ハリテヤマを作って退場ではそんなに強くない。  

 生き残りつつ仕事をするには…

 ということで今回の構築につながるのであった。


引用元

パーティ画像:トレーナーカードジェネレータ

ポケモン画像:ポケットモンスターオフィシャルサイト|ポケモンずかん

参考文献:トリプルバトル総合情報サイト(トリプルwiki)


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