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些細なきっかけが、何かのはじまりになる。


はじめに


「フォルケホイスコーレに出会ったきっかけは、何でしたか?」


そんな問いに、
「通っていた料理教室の友人が教えてくれたんです」という返答がくる。



『ん??料理教室の友人?!』


そんなツッコミをしたくなる。


でも、どこか納得してしまった。
というのも、新しいことを始めたり、仕事を変えたり、住む場所を変えたりするとき、意外でささいな出来事が、コネクティングドットになっているケースに出会ったことがあるから。


ぼくが大学で野球をやろうと思ったのは、大学では野球をやるつもりはなかったけど何も打ち込むものがないと思っていたときに、同期の吉田くんが「大庭も野球やろうぜ」って何気なく声をかけてくれたことだったし、

今でも親交のある、益田に住んでいたときによく通っていた喫茶店の二人とは、たまたまフラッと行って世間話をいっぱいしたことで、仲良くなったりして。


きっかけも忘れちゃうくらい、些細なきっかけやはじまりが、自分にとっての大事な時間や場所になっていたから、めいさんのフォルケとの出会いも、その瞬間の流れに乗った結果なんだろうなと、想像しながら心の中でにやけていた。いい船に乗ったなぁって。


人生百貨店の裏側(第16夜)


あ、遅ればせながら、個人ラジオ「人生百貨店」に、
同郷・静岡出身のめいさんこと、松尾 明子さんが来店してくださいました。

めいさんは、北海道東川町にいらっしゃいます。


柔らかな笑顔と、背景の新緑と、チェック柄のラルフローレンのシャツ。
襟のないシャツっていうのも、すごくいいですよね。


冒頭からここまでのお話もめいさんとのおしゃべりで出てきたもので、
写真の自然体な姿そのままに、ラジオでもフランクにフラットにお話してもらいました。(めいさんとの出会いは、次回にでも書こうかな)


フォルケホイスコーレとの出会い、授業の打ち合わせと称した山奥で行者ニンニクを採った話、どれも聞いていてメモがとまらなかったなかで、世界を旅したときのエピソードが印象に残っています。


正直、ぼく自身は、日本の人や場所・地域が面白いと感じているためか、海外にめちゃくちゃ行きたいという気持ちはありません。なので、小学校のときに行った韓国と、大学の卒業旅行で行った台湾とシンガポール以外は、海外旅行の経験は皆無。世界何カ国行けるかを競うよりも、日本の47都道府県を全部まわれるかというチャレンジの方が、ワクワクする人間です。


だから、海外に行ける人って、すごいなって尊敬心が膨らむし、
知らない土地・人・言語・文化が広がる異国の地で過ごすことは、どうだったんだろうと、旅のエピソードを聞いてみました。

「何者でもないから、何者で何かになりたくて、旅に出れば何者になれるかもしれないと思った。でも、次第に虚無感が湧いてきて、何者にもなれないじゃんってなった」

「わたしにとって知らないところに旅をするのはハードルが低いけど、たまたま好きだったから極めた感じで、生き延びる術を覚えた感じです。(パーソナリティの)二人にとってハードルが低いことがわたしにとってハードルが高かったりします」


何者かになりたい話、ハードルの話。

20代・30代前半の同じ時代を生きていることもあって、形は違えど同じように悩んだり、苦しんだりすることがあって。

何かの肩書きに憧れて、自分で肩書きをつけたけどしっくりこなかったり、肩書きつけても心が満たされる感じがしなかったり。ハードルが高いと自分が決めつけてしまって走ろうとせず、ハードルを分解する方法、低く設定して飛び越えることで自信をつける方法にたどり着けなかったり。


憧れやハードルをつくることが一歩かもしれないけど、
憧れをするだけでは何も変わらないし、ハードルを眺めるだけでは何も進まない。それなら、まず自分の飛び越えられるハードルから飛んでいって、そこで違うなと思えば、考えて、次のハードルやゴールを見つければいいんじゃないかなって、話を聞く中で感じてました。


*****

最後に

めいさんの話を一つとっても、それぞれに解釈や捉え方、吸収できることが違うのも面白いので、ぜひ今回の人生百貨店を聞いての感想とか気づきがあれば、シェアしてもらえると嬉しいです。それがぼくにとっての気づきになったり、視野が広がったりするので。


後編は、来週日曜(21日)に公開になるのでそちらもお楽しみに。


めいさん、シェアしてくださってありがとうございます。
いつか、東川の自然で大の字になって空を見上げたいな。


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