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咲く 咲く きっと咲く!

2000年前から 知恵の時代 = 語る力の時代 が始まる。

西洋ではキリスト。日本では稲作・弥生時代。

続いて倭国大乱、女王卑弥呼。

語る力だけでは、闘争は終わらないことに気づいたのが聖徳太子。

他ならぬ、身内の蘇我馬子が犯した、崇峻天皇殺害という大罪に直面して、語るまい、善を為すことで、数々の偉業を達成。

17条憲法、第10条「忿(心の怒り)を絶ち、瞋(おもての怒り)を棄て、人の違うを怒らざれ」

要するに、人が間違いを犯しても、腹を立てないことで日本の基礎を作った英雄なのだ。

問題はあるが、実行力のある馬子と組んで次々と中央集権をすすめ、晩年は、政界から引退して若い人材の育成に取り組む。

どうしたら慈悲心を育てることができるか?

終世、太子の心を巡った考えであった。

それは、きっと、蓮の花が咲くことに似ているだろう。

蓮の花は、現世という泥水の中にこそ咲く。

そして不思議なことに、池の水が汚れれば汚れるほどに、大輪の花が咲くという。

世の中が、たとえどのようであろうと、自分の中の願いをじっと見つめ続けよう!

咲く、咲く、きっと、咲く!

旧暦622年、2月22日、太子死す。

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不思議なことに、蘇我氏はすべて方墳でありながら、太子の墓は円墳である。

自らの血統を、和解させるためにこうしたのかも知れない。

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2017年6月15日 五島秀一


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